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    桃原@Xfolioに移動中

    @momohara2022

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    ここは練習・らくがき置き場になる予定。
    天官賜福/TGCF/花怜🦋🌸

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    POIPOI 119

    夕焼けの🦋🌸
    原作本編読了した。🦋🌸永遠に幸せであれ…

    夕焼け「見て、三郎。夕焼けだ」

    足をとめた謝憐が、振り返って遠くの空を指した。
    夏の夕暮れ、肌にまとわりつく暑さもようやくやわらいだ頃。
    村はずれのかわいた道にはふたつの影が並んでいた。
    花城は農作業の道具を肩にかけ、謝憐は両手いっぱいに野菜や果物を抱えている。
    畑仕事を手伝ったお礼に村人からもらったものだ。
    しばらく食べ物に困らない、とほくほくしながら受け取っていた謝憐を思い出し、花城は声を出さずに笑いながら、謝憐の指の先に視線を向けた。

    なだらかに続く田畑の向こうに、うす紅色の雲が広がっている。
    昼間のまぶしさを失った空は凪いだ湖面のように静かだ。
    その湖面をゆっくりと流れる雲が、山の端に沈む夕日をうけて淡く染まり、ところどころ空と溶けあいながら一日の終わりを彩っていた。

    しばらくそのまま眺めていると、謝憐がぽつりとつぶやいた。

    「今日も一日、君とすごせてよかった」

    大切なものをていねいに包み込むような声色に、花城は一瞬言葉につまって謝憐の横顔を見つめた。
    黄金色のやわらかい光が、暮れゆく景色の中でいとしい輪郭を浮かびあがらせる。
    胸の奥から言葉にならない想いがこみあげ、花城は荷物を道端に置いた。

    「三郎?」

    腕をのばしてぎゅっと抱きしめると、謝憐が怪訝そうに顔を上げる。

    「明日もあさっても一緒にすごせます」
    「うん」
    「それに」

    花城は少しだけ体を離してほほえみかけた。
    腕の中で見つめ返してくる謝憐の頬をそっとなで、耳もとに唇をよせる。
    期待をこめて、低く、甘く、ささやいた。

    「今日はまだ終わってないよ、哥哥」
    「……うん」

    謝憐の耳の先が夕焼けと同じ色に染まっていくのを確認して、かすかにふれるだけの口づけを落とす。
    花城は笑って言った。

    「家に帰ろう、哥哥」
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