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    rubelu_

    @rubelu_

    創作小説・マンガ
    #DR-marionnette
    #星屑が降る

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    rubelu_

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    ほぼ藍と円夏のはなし

    ##ビーフホスト

    ホールエンドは叫びたい!「じゃんけんぽん!」
    「あっ、負けちゃった〜」
    「まどかがダンス担当な」

    ……

    どうしてこうなったのか。俺は絶望した。ようやくパフォーマンスができると思ったのに…
    「おい、『全員で踊ってほしい』って言ってたろ。それが令嬢の要望だったよな?」
    「そうだっけ」
    「そうだよ!踊れよ!」
    「あんな服着て踊れるの、お前くらいだよ」
    「馬鹿にしてんの?」
    「円夏くんダンス上手だからさ。格好良いし、見たいからやってほしくて」
    「あ、ありがと…じゃなくて!」
    あぶねえ。流されるところだったぜ。藍はすーぐ、おだてて調子に乗らせて、嫌なことは他人に任せる。ここは俺が強く言ってやらないと。
    ゴホン…
    「藍、周りを頼ってばかりじゃいけねえ。任されたことはちゃんと自分でやれ。それとも、踊れないのか?まさかダンスが下手とか?」
    「そうだね。得意ではないよ。しかし人を煽ってご満悦なんて…まだまだ子供だね、円夏くん」
    ホストとしていかがなものかな?と嘲笑う
    「む…むかつく!」
    挑発に乗ってくれよ。そういうとこ、まじつまんねえ。
    「まあまあ、喧嘩するなって」
    「海」
    颯爽と現れたオーシャン(びーふねーむ)もとい白老海。
    「ここは自分の得意分野を披露するべきじゃないか?ご令嬢を楽しませるのが俺らホストの役目だろ」
    「お前踊らなかったくせに」
    「まあまあ…」
    「ヤジ飛ばしてたくせに」
    「ははっ。まあ」
    俺を無視して海はステージに上がる。なんだそのドヤ顔。
    「ご令嬢、本日はご来店いただきありがとう」
    「きゃー!海くーん!」「かっこいいー!」
    「はは、ありがとうありがとう」
    「ウザ…」
    サーレーがショートケーキを食べながら毒吐く。
    「皆に愛のプレゼントをあげる!」
    「キザの丸焼き、尾びれを添えて」
    「胸焼けがしそうな高級料理」
    「そこ!うるさいぞ!」
    ⚪︎

    ①ファンサ講座

    「実は…オレファンサが得意なんだよねえ」
    「解散」
    「ちょまってまって」
    海が藍をひきとめる。皆嫌そうな顔をしている。
    「何?」
    「クソどうでも良い話に付き合ってる暇ないんだけど」
    「そんなことより早く帰りたいです」
    「オレたち、仲間だよな…?」
    「はは。ええ。それじゃ」
    「ちょままま…話ぐらい聞いて!」
    彼をひきずってマイクを手にとる。藍がステージに立つと、ガチ恋女子が歓声をあげる。
    「あっそうだ。オレが手本見せたげるから、スプーもファンサやってみなよ」
    「そのあだ名、悪魔を思い出すからやめてもらっていいかな」
    「まずはウィンクして投げキッスね!」
    海が手本を見せる。
    「…」
    「ね!オレめっちゃ上手いでしょ。スプーもかましちゃって!」
    藍がため息をつく。完璧なファンサをする
    「これでいいの?」
    「カボ、この写真いくらで売る?」
    「一枚二千円ですかね」
    「そこの坊や、ちょっといいかな」
    ⚪︎
    「まったく躾のなってないガキですね」
    サーレーとカボが説教されている。写真も没収された
    「ご令嬢相手に売買や取引をするなと言いましたよね」
    「強制じゃないし」
    「お姉さん達 自ら手を伸ばしてきたし」
    「言い訳は聞きたくありません」
    机を叩く。「いいか、よく聞け」スマホを取り出して、2人に見せる。
    「俺の写真を撮って良いのは円夏だけなんだよ」
    「え?」
    「円夏の写真を買い占めていいのも俺だけなんだ」
    「え?」
    「だからこれは売っちゃいけません。分かった?」
    「はあい」
    「怖!!」
    こいつ何で平然としてんの?ずっと何言ってんの?
    「円夏くん、どうしたの?具合でも悪いの?」
    お前のせいだよ。海の核心をついたネーミングセンスに驚かされてるよ。伝説の悪魔・スプーが目の前にいるよ。
    「その…アルバムはなんなの」
    「?俺が撮った円夏くんの写真集」
    「ああー…え、三万枚……」
    「ごめん。これだけじゃ君の魅力は引き出せないよね」
    「いやそういう問題じゃなくて。じゃあさっきの狂言はなに?束縛系彼女?」
    「円夏くんこそ何言ってるの疲れてる俺が円夏くんを観察するのは当たり前のことでしょ。そういう特権だもん」
    「壊れた?」
    話が通じない。だめだこいつ。
    「そういうことだから、今回の件はオーナーに伝えますね」
    「ちっ…あまカス。これあげる」
    「…これは?」
    「円夏が寝てる写真」
    「良い値で買い取りましょう」
    「バカヤローッ」
    藍とサーレーの闇取引は俺が全力で阻止した。藍が困った顔をして俺を見る。そんな目で見るな。
    「海くんの特技、案外簡単に真似できるね」
    「えっ」
    その発言に海がショックを受けている。
    「これって誰でもできるんじゃないかな」
    「えっ…そんなこと。あ!ほら、かぼち。かぼちはキョドッてできないじゃん!な!」
    「なぜ私に振るんですか」
    「えっと…舞台慣れしてなさそうだから」
    「つまり私はコミュ障インキャ野郎ってことですか?」
    「そこまで言ってないけど…」
    舞台に上がってくる。黄色い歓声が響く。
    「分かりました、その挑戦、受けてたちましょう」
    「お前の度胸、どこからやってくるの?」
    「見て畏れおののけください。これが私のウィンクです!」
    ぱちっ。

    「全然できてないじゃん」
    「できてます!これが私の全力なんです!」
    「弱」
    「う、うるさい!」
    「でも令嬢にはウケてんぞ」
    俺が肩を組むと眉間にしわを寄せてうざがられた。なんで?
    「ほら、やっぱオレの特技ってことでいーよね」
    「思うところもあるけど、まあ頷いておこうか」

    ⚪︎
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