Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    ぽりん

    @poline_mhyk

    @poline_mhyk
    まほやく

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Gift Yell with Emoji 💚 💜 🌻 🌠
    POIPOI 77

    ぽりん

    ☆quiet follow

    「ひとつのはじまり、ひとつのおわり」R18/A5/40P。
    12月のせんせい時間にて頒布予定です。
    10/16時点の進捗はこちらに2枚追加しました!

    #フィガファウ
    Figafau

    Tap to full screen (size:2039x2894).Repost is prohibited
    😭😭😭😭😭😭❤😭😭😭
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    Shiori_maho

    DONEほしきてにて展示していた小説です。

    「一緒に生きていこう」から、フィガロがファウストのもとを去ったあとまでの話。
    ※フィガロがモブの魔女と関係を結ぶ描写があります
    ※ハッピーな終わり方ではありません

    以前、短期間だけpixivに上げていた殴り書きみたいな小説に加筆・修正を行ったものです。
    指先からこぼれる その場所に膝を突いて、何度何度、繰り返したか。白くきらめく雪の粒は、まるで細かく砕いた水晶のようにも見えた。果てなくひろがるきらめきを、手のひらで何度何度かき分けても、その先へは辿り着けない。指の隙間からこぼれゆく雪、容赦なくすべてを呑みつくした白。悴むくちびるで呪文を唱えて、白へと放つけれどもやはり。ふわっ、と自らの周囲にゆるくきらめきが舞い上がるのみ。荘厳に輝く細氷のように舞い散った雪の粒、それが音もなく頬に落ちる。つめたい、と思う感覚はとうになくなっているのに、吐く息はわずかな熱を帯びてくちびるからこぼれる。どうして、自分だけがまだあたたかいのか。人も、建物も、動物も、わずかに実った作物も、暖を取るために起こした頼りなげな炎も。幸福そうな笑い声も、ささやかな諍いの喧噪も、無垢な泣き声も、恋人たちの睦言も。すべてすべて、このきらめきの下でつめたく凍えているのに。
    8766

    recommended works