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    isma_thenoir

    主に、ドラゴンズドグマ(DD2・DDON・DDDA・DD1)の二次創作で漫画やイラストを描いて投稿しています。
    時々その他の二次創作も上げるかもです。

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    isma_thenoir

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    二次創作小説
    海底神殿でみた記憶
    ドラゴンズドグマ「エリノアep_01」
    の後に読んでください。

    #ドラゴンズドグマ
    dragonsDogma
    #二次創作小説
    secondaryCreativeFiction
    #ドラゴンズドグマ2

    ドラゴンズドグマ2「記憶」「………、………う…。」

    「覚者様…!大丈夫ですか、覚者様!?」

     聞き慣れた声に呼び戻された。
     意識が朦朧として、自分が今どこにいるのかも判然としない。

    「…あ……、俺…は……」

     徐々に意識がはっきりしてくる。
     ここは…、そうだ。
     ハーヴ村の洞窟から続く海底神殿を進んでいたところだった。初めて訪れた場所だ。聖域と呼ばれるこの場所が、何故か俺には初めてとは思えなかった。
     夢が正夢にでもなったというのか…最初はそう思ったが、違う。俺はこの場所を知っている…。
     朽ちた牢獄を抜け、謁見の間のようなホールに出た時、その既視感に軽い目眩がした。奥の螺旋階段を上り、城と離れの塔を繫ぐ渡り歩廊に差し掛かる頃には、胸の奥が疼き、何かを拒む体とは裏腹に、この先へ進みたい衝動に駆られた。
     目の先の塔に入ると、よりいっそう激しい頭痛と目眩が襲い、そのまま意識を失ったのだった。

     思えばこの剣を授かった時からだ。
     世界の王、界王であり、現在は狂王と呼ばれたかつてのヴェルンワースの王から授かった魂魄の剣。この剣を手にした時から、胸の奥がざわついて、激しい焦燥感に襲われている…。

    「立てますか、覚者様…?」

    「……、…ああ…。」

     従者であるポーンに肩を借り、ゆっくりと体を起こし立ち上がった。

     そうか…、俺はまた……

     ……そうだったのか。

     導き手やドラゴンすらも知らない、干渉できない、それは俺がこの地に降り立つ以前の遠い記憶。

     魂に刻まれた、記憶───。

     確信はない。だが、どこかでわかっている。

    「さあ、行こう…。」

     俺は、この宇宙と時空を彷徨い続け、探し望んでいるのかもしれない。

     偽りのない本当の世界でもう一度、
     …君に、出逢えることを──…。

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