「なァ」
輝ニと出かけてそのまま俺んちでお泊り、付き合いだしてからの定番コースだ。しかも今日は出張やら友達と旅行やらで誰もいない日。もちろん狙って誘った。だって輝ニが生理だったし今日しかないってなるだろ?
いつもジーパンにカーディガンって格好の輝ニがロングのワンピース着てきた事とか、俺があげたシュシュを使ってポニーテールにしてきてくれたこととか。帰宅してすぐにシャワー浴びたいって連れてった脱衣所で見えた着替えの下着が、前に俺が好きだって言ったレースがついたやつだったとか…。この半日で何回その場でひん剥いて犯してやろうと考えたことか。
もう限界だ
俺の声に振り返った輝ニを正面から抱きしめる。輝ニ自身の匂いと、俺んちの匂いがまざりあって鼻を擽る。匂いまで俺を誑かしてくるなんて、俺の彼女はもしかしたらアサシンだってりするのかもしれない。なんてな。
憎まれ口ばかり言うその可愛い唇にも、ドライヤーしてまた少し汗がでてる徹った首筋にも、俺のTシャツから見え出るキレイな鎖骨にも口をつけたいが全部を我慢して耳元に顔を近づけた。
「セックスしようぜ」
今日初めて唇を寄せた耳元でお誘いの言葉とともにリップ音を残した。