牛バネちゃんのちゅーの話その男は自分に向けられる好意に対して、敏感であった。悪魔超人のエースとして戦いに身を置く男、バッファローマン。しかし、彼の一族は幼い頃に滅び、身寄りもなく孤独な少年時代を送ったこともあり、本質的には寂しがりで。男でも女でも、どちらの役割にしろ、すぐに繋がり、交わり、そのことに疑問も持たない人生を送ってきていた。
しかし、今回それを感じた相手は同じ場所で寝泊まりをする、同じく悪魔超人で。タッグパートナーを組む相手で。鋼鉄の身体を持つ、年齢もわからない、ただその体の小ささと青臭い言動から小僧と教官には呼ばれているような、バネの化身のオモチャ超人、スプリングマンであった。強さを求め、寂しい時を長く過ごしてきたという意味では、バッファローと同じであった。長くいるうちに、なんとなく、二人はお互いの事を知りたいと思うようになり、恋愛とも友情ともつかぬような感情を抱くようになった。
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