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    K_Eichi

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    K_Eichi

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    ぷれしょからインスピレーションを貰ったネタいろいろ
    シーンはいろいろで繋がってはいない

    ぷれしょ🍶👒1️⃣

    いつもみたいにシャンクスに抱きつく。するとシャンクスはおれの頭をぽんぽんと撫でてくれるんだ。言わねェけど、おれはそうされるのが好きで、今日もしてくれるまでぎゅうと目の前の体に抱きついている。でも、今日は待っていてもおれの頭にあの大きな手が被さることはなくて、おかしいなと思い見上げると、そこにいたシャンクスは困ったような、でも嬉しいような複雑な顔をしていて、どうかしたのかとジッと見ていると、やがておれが待っていた大きな手が頭を……頭の後ろの部分に感じて、そのままグッと上を向かせられる。いつもとは違う動作に困ると、少しずつシャンクスの顔が近付いてきた。それと共に、頭の後ろを抑えてる手が、指がおれの首の裏側をくすぐる感触がして、ゾワゾワと背筋がうずいた。「な、なにすんだよォ、シャンクスぅ……」いつもと行動も雰囲気も違うシャンクスに怖い……と素直に感じた。泣きたくないのにうっすらと目が熱くなってきて、近付いてくるシャンクスを見たくなくて目をぎゅっと閉じる。暗闇の中、口元に息がかかるのが分かった。


    2️⃣
    ルフィを連れて舞台裏へと戻る。「今日も楽しかったな!」満面の笑みで舞台の熱気そのままで頬を火照らせて笑顔で言うその子どもが、可愛くて、愛おしくて、おれは頬を撫でるとそのまま小さな唇に己の口を寄せた。直ぐに離したが、子どもの柔らかい感触と何故か感じた甘い味に名残り惜しさを覚える。すると、子どもはぽかんとしたまま己を見上げてきて、「今のなんだ?」と聞いてきた。あまりにも純粋に見てくる瞳に心が傷みながら、「舞台を頑張ったから、ご褒美だよ」とおれは誤魔化した。するとルフィは自分の唇に触れながら「“ごほーび”かァ……」と呟く。そろそろこの場を離れようと、立ち止まっているルフィを促すように背に手を回した時、「シャンクス!」と名前を呼ばれ、子どもが勢いよくジャンプしておれの首に腕を回す。「おわっ!」唐突に抱きついてくる子どもの体重に流石に対応出来ずに中腰になると、口元に先程感じた柔らかいものが触れた。驚いて目を見開くと、得意気に笑う子どもがいる。「ししし!シャンクスも、頑張ったからな!“ごほーび”だ!」してやったりと笑う子どもが愛おしくて、おれは頭を抱えたくなった。


    3️⃣
    シャンクスはおれをからかって笑うんだ。だからおれも「シャンクスなんて嫌いだ!」って返す。でもいつも言ってから後悔する。だって本当はシャンクスが大好きだから。嘘だから、自分の顔が歪むのが分かる。涙も浮かんできて、そんな情けない顔をシャンクスに見られるのが嫌で、すぐさまシャンクスに抱きついて顔を埋めて言うんだ。「嘘だ…本当はシャンクスのこと大好きだ」口にして、恐る恐る視線を上げてシャンクスの顔を見ると、シャンクスも笑ってたから、『大好き』と言えて良かったとおれも笑った。



    4️⃣
    「シャンクス、大好きだぞ」
    「へー、はいはい、わかったわかった」

    おれのいっせーいちだいの告白も、告白した相手に手をひらひらと揺らしてあしらわれる。

    「むー……信じてねェな」
    「いやいや、信じていますとも」

    あからさまにガキの……子どもの言葉遊びだと、そう鼻で笑うシャンクスに、おれはムカムカと怒りが沸いてくるのが分かる。こんなに大好きなのに、なんで伝わらないのか、おれがガキだからいけないのか、おれが大人で、大きい人の言葉ならば伝わるのか……と、そこまで考えて、思いついた。

    「シャンクス!」
    「ん?……おっと」

    ばっと両腕をいっぱいに広げて、そのまま思い切りシャンクスに抱きついた。不意をついたので、シャンクスの体は少し揺らいだが、しっかりとおれの体を受け止めてくれた。

    「シャンクス、大大大好きだ!これでも伝わらねェか!」

    ぎゅうと両手でシャンクスをキツく抱き締めて、シャンクスの顔を見ると、今までしかめっ面をしていたヒゲづらの男が、驚きの顔をしたかと思うと、みるみると優しい顔をして、手をおれの頬に添えた。

    「いいや、伝わった……物凄く伝わったよ、ルフィ……」

    今まで見たことがない、柔らかい笑みを浮かべて左目下の傷を撫でる感覚がする。少しくすぐったくとも、暖かい手の温もりのそれに、「ししし、良かった」とおれも笑ってシャンクスに返した。



    5⃣
    シャンクスの顔が怖い。

    例えば、おれが村の人とはなしたりしてると、その人がおれの背後に視線を向けるとビクッ固まって、そそくさとおれから離れていくことが何度かあった。だから、おれが後ろを振り返ると、いつもシャンクスが怖い顔で睨んできてた。何で怒ってるのか分からないし、無言で近づいてくるシャンクスにおれも緊張していると、シャンクスがおれの手首を掴んだ。その時、何故だか分からないが針がチクチクと刺さったように感じて、おれはつい「いてっ!」と声を荒らげた。
    すると、シャンクスは怖い顔を少し緩めておれの顔を見た。

    「何処か痛ェのか?」
    「シャンクスに掴まれたとこが痛ェ!」

    少し心配そうに聞いてきたシャンクスに、おれがさっき感じた痛みをそのまま伝えると、シャンクスはおれを掴む力を少し緩めてくれたのがわかった。そうして、鼻で笑っていつもの顔をした。

    「そんなに強く握ってねェけどな、やっぱりガキだな」
    「なんだと!おれはガキじゃねェ!」

    いつものシャンクスの口調に少し安心して、おれは抗議するためにもシャンクスの手を振りほどいて飛び付いた。すると、不思議な感じを覚えた。

    先程まで感じていたトゲトゲしたものが全く感じなくなった。

    生暖かいような、ぬるま湯に浸かっているような感覚が分からなくて、思わずシャンクスを見上げる。変わらずシャンクスはおれを見ていてくれてる。

    「なんなんだ?いったい……」

    結局、答えが見つからぬまま、何となく居心地が良かったシャンクスのマントに潜っておれはそのままマキノの店まで一緒に向かった。



    6️⃣
    シャンクスといると何だか心がウキウキワクワクして凄く嬉しくなるんだ。だからシャンクスに抱きつくと、自然と顔が笑うのを止められないから、ニコニコしちまう。それを副船長とかルウとかヤソップとか牧野が見てくる。その人たちも嬉しそうに笑うから、おれもニコニコと笑って返す。シャンクスはどうなんだろ、と思ってシャンクスの顔を見ると、おれを真っ直ぐに見て笑ってた。それは副船長とかルウとかヤソップとかマキノとかとは何か違った笑い方だけど、シャンクスのその笑顔を見るとウキウキワクワクしていたのに追加して、フワフワぬくぬくってなんかくすぐったい感じになる。よく分かんねェけど、やっぱり嬉しいから、「にしし」って笑うと、シャンクスもいっぱい笑って返してくれた。



    7️⃣
    シャンクスが屈んでくれて、目の前にシャンクスのほっぺがあったから、「触れてみたい」って思って口を近付けた。そうしたらシャンクスがおれの頬に自分の頬を擦り寄せてきた。シャンクスのひげがざりざりと刺さって痛いから、「痛ェよ!」ってシャンクスから逃げた。するとおれの姿を見て「ダハハハっ」ってシャンクスが笑うから、仕返ししてやるとシャンクスの右肩に飛びついた。バランスを崩して慌てるシャンクスを見て、「仕返しだ!」とおれも声を出して笑って返してやった。


    8️⃣
    左目下の傷を撫でる感覚がある。撫でている本人、目の前にいるシャンクスに視線を向けると、困ったような苦しいような、おれには説明出来ない顔をしてやがて手を離し、おれに背を向けて歩き出す。その後ろ姿におれは咄嗟に手を伸ばして、届いたマントの裾を掴んだ。振り返ったシャンクスの顔は逆光で見えなかったが、今、離したらダメな気がして、おれは手を伸ばした。

    9⃣
    にこにこと屈託なく笑うルフィが視界に入ると、そのまま目が離せなくなる。自然と口角が上がるのが分かるが、そのままに、ただルフィを見つめる。やがて視線に気づいたのか、ルフィがおれの方を見て、やはりにかっと歯を見せて笑顔を向けてくれる。少し紅潮させる頬にキメ細やかな肌……そこに残る傷跡。普通ならば、『子どものうちからこんな傷』『可哀想に』と思われるそれも、おれについて行きたい一心でつけたものだと思うと、愛おしさが溢れーー触れたいと思った。手を伸ばし、頬に触れる。ルフィは逃げたりせずそれを受け止め、やはり笑う。もにもにと柔らかい頬の感触を楽しんでから、本命の傷に指を這わす。間違いなくそこにあるそれを実感し、もっと感じたいと欲が沸いてきて、顔を近づけた。近付く己の行動に少し驚いたのか、ルフィが少し身を引こうとするのを、手で無理矢理抑えて、愛し子の左目下の傷に口付ける。己が縫った傷に舌を這わし舐め上げる。「ひゃあ!」っと驚いた声が聞こえたので、そのまま目元に口付けてから顔を離す。目の前の愛し子は何をされたのか分からないと顔を真っ赤にさせて混乱しているようで目を回してした。その姿を見ておれは満足感に満たされ「ガキめ」と笑った。

    🔟(何となく5⃣前提)
    降ってきた雨が勢いを増してきた。このままだとびしょ濡れになると、雨宿り場所を探すと、ふとそれまで感じていた雨の感触が弱まり、視界が暗くなる。何事かと視線を上げると、そこには怖い顔をしてるシャンクスがマントを広げておれの体を覆ってくれていた。相変わらず、ピリピリと感じるけど、おれはもう知っているから、そのままシャンクスに体をピタリと付けた。するとたちまち先程のピリピリとした感覚は一点して、フワフワしたものになった。「へへっ……」心地よいその感触に思わず声を漏らすと、頭上から「ふっ…」と笑った気配を感じた。


    子どもの足音が遠くなる。分かっていても足を止めない。やがてだいぶ距離が離れると、ぱたぱたと急ぎ足で追いかけてくる音が聞こえる。「ま、待てよォ!なんで置いてくんだよォ!」振り返り、息を弾ませ頬を染めて文句を言う子どもの顔を見て、光悦に浸る。どれだけ置いて行こうと、この子どもはおれの跡を付いてくる。離されないよう、もがくその必死な姿が愛おしかった。



    右側に抱きついて来た感触があった。そのまま下から猛烈な視線を感じたので、そちらに視線を落とすと、思った通り、子どもがニコニコと満面の笑みを浮かべて見上げて来ていた。おれが右手を動かし、後頭部を抑えると、途端に口角を上げて瞳を輝かせる。なんと分かりやすい子どもなのだろう。おれに撫でられるのをこうして全身で待っているのだ。なんと愛おしく愛らしく……残念な子どもなのだろう。お前が求めるのはそれでも、おれが求めるのは違う。後頭部をがっちりと抑えたまま、おれは身を屈め顔を近づける。「シャンク……」輝かせた瞳を不思議そうに曇らせるのを視界に捕らえ、おれは名を紡がれる前にその幼い口を己の口で塞いでやった。
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    K_Eichi

    MEMOぷれしょからインスピレーションを貰ったネタいろいろ
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    ぷれしょ🍶👒1️⃣

    いつもみたいにシャンクスに抱きつく。するとシャンクスはおれの頭をぽんぽんと撫でてくれるんだ。言わねェけど、おれはそうされるのが好きで、今日もしてくれるまでぎゅうと目の前の体に抱きついている。でも、今日は待っていてもおれの頭にあの大きな手が被さることはなくて、おかしいなと思い見上げると、そこにいたシャンクスは困ったような、でも嬉しいような複雑な顔をしていて、どうかしたのかとジッと見ていると、やがておれが待っていた大きな手が頭を……頭の後ろの部分に感じて、そのままグッと上を向かせられる。いつもとは違う動作に困ると、少しずつシャンクスの顔が近付いてきた。それと共に、頭の後ろを抑えてる手が、指がおれの首の裏側をくすぐる感触がして、ゾワゾワと背筋がうずいた。「な、なにすんだよォ、シャンクスぅ……」いつもと行動も雰囲気も違うシャンクスに怖い……と素直に感じた。泣きたくないのにうっすらと目が熱くなってきて、近付いてくるシャンクスを見たくなくて目をぎゅっと閉じる。暗闇の中、口元に息がかかるのが分かった。
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