プロヒ爆尾💥🐒 夜の星灯かり夜警で街を歩くテイルマンの視界の端、暗がりのビル群の上に見慣れた光がチラチラと弾けた。
一度周りを見渡し平和を見届けて、身体を宙に押し上げる。
街明かりを足元にして、暗がりの光へ辿り着く。
「ダイナマイト、」
「ん。」
呼びかけられた爆豪が一瞥して短く返事をした。
「よく分かったな」
素っ気ない口ぶり。
街を詮索する横顔は暗がりでも嬉しそうで。
「わかったよ。ダイナマイトの灯りだから。
…俺も加わろうか?」
「いや、あと1人だけだ。飛び回るヤツだからお前には分が悪ィ」
こちらには目もくれない。
「そっか。この辺パトロールしてたから、たぶんもういないと思うよ。気を付けてな」
「分かった」
それだけ言うと、掌からパチパチと火花が瞬き、軽々と星空の一部となった。
377