虚空の夢ーあなたのその、なかなか人前では見せてくれない笑顔を眺めているのが好きだった。ほっとする笑顔なのだ。その笑顔を見られるソレガシは、あなたの特別なんだ!と思うことができた。あなたはいつもいつもソレガシのそばにいてくれて、時々怒りながら、でもその顔は穏やかだった。
銀河の隅をスポイトで拾ってきたかのような、紫の瞳が好きだった。あの日貴方と見た朝焼けのような黄色と、瞳より少し濃い色味をしたその艶やかな髪も瞳と同じくらい好きだった。
目の前で次々と起こる惨劇。地獄の業火の中で同胞が焼け死に燃える音。鼻につく異臭。文字通り凍りつく寒さの中で凍えて現世に未練を残したまま死んでいく同胞達もいた。把握しきれる範囲で死んでしまった同胞を全員埋葬しようとしたら、ズウィージョウにこう言われた。
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