スペースエスパーを捕獲せよ!久しぶりに取れた休日。
シンも自分も何かとバタついていてやっとひと段落した所だったので、どこかに出かけようという元気も無く、朝から予定も決めずにぼんやりと過ごしていた。
配信されてる映画を見て、やれこの俳優の顔が良いだとか、やれこのアクションは実現可能なのかだとか、他愛も無い会話を交わしていた。
眺めていた映画が中盤に差し掛かった頃、シンが「腹減らね?俺ちょっとそこのコンビニでなんか買ってくるわ」とさっきまで抱えていた海老の寿司の枕をこちらへ放って立ち上がる。
「セバも行く?」
「あちーからパス。このエアコンが効いた涼し〜い部屋でイイ子にして待ってるから俺の分もなんかよろしく〜。あと甘いモン。なるべく高い奴、お前の奢りで」
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