人間🐰と天使な🎮 #01「あ、そういえば、先輩」
「なに」
「誰にも言ってないんですけど、俺、本当は天使で」
部屋のソファで茅ヶ崎と二人並んで各々好きなことをしていた時だった。隣に座った茅ヶ崎が天気の話をするかのようなテンションで何やら自分が天使だと話し出した。どうせいつもの「俺、天使ぐらい可愛いと思うんですよ?だから、そんな可愛い後輩に明日ランチご馳走して欲しいな~」とか適当なこと言ってランチ代を浮かせようとしているだけだろうと半分話を流した。それに対して当然、茅ヶ崎は面白くないといった風に怒ってくる。
「ちょっと!信じてないですよね?!」
「はいはい。お前は天使みたいに可愛いよ」
「棒読み!!」
一向に茅ヶ崎の方を見ようとしない俺に痺れを切らしたのか肩を掴んで強制的に茅ヶ崎の方へと身体が向けられた。
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