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    tani3_kowaa

    @tani3_kowaa

    お腐れ関連の小説とか絵がメインです。
    なんでも好き。ぴゅあもえろいのも書いたりしますので18歳未満の方は閲覧禁止

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    tani3_kowaa

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    4人のギャグ話ですが、モブ視点です。
    いつか書きたいと思ってた甘い物ならフードファイター並の力を出せる田畑くん書きたかった。
    シリーズ化できたらいいなぁ

    フードファイター田畑くん(特大パフェ編)俺はとある飲食店の店長をしている。
    一度やってみたくて『特大パフェ食べきったら賞金1万円(食べきれない場合は1万円の支払い)』というのをしてみたら店は大盛況。
    次々に挑戦しギブアップして、特大パフェに苦しむその苦痛の表情が堪らない。俺が作った特大パフェを完食するやつなんていないと……そう思っていた。

    あいつらが来るまでは……

    「おーい見てみろよ!ここ特大パフェ食ったら1万円だってよ!挑戦しよーぜ!!」
    来やがったカモが……どうせいつものように食いきれずに苦しんで帰っていくんだろう?
    現れたのは4人の学生だった。
    見た感じ中学生だろう。この俺がいくつもの自称フードファイター達を返り討ちにしてきたこのパフェをどうやら舐めてるらしいな……最初に挑戦した大食い自慢の会社員や、野球選手、プロレスラー、ラグビー選手と次々に挑戦者達が挑んできた。しかし……全員撃沈。
    正直もう俺の最高傑作の特大パフェを食いきれないやつはいないんじゃないかと思っていた。
    今回挑戦する4人はあきらかに最近成長期だしよく食べるからいけるだろうと軽いノリで来たんだろう。しかも1万円だ。中学生にとっちゃおじいちゃんやおばあちゃんに貰ったお年玉くらいの価値はある。
    だけど逆に食い切れなかったら1万円の支払いだぞ?この中学生4人で割り勘してやっとだろう。
    「君たち、この特大パフェはやめといた方がいい。金の無駄だよ……写真のパフェよりも遥かに大きいんだぞ?」
    そう言ってなるべく優しい表情を作った。
    だけど彼らは「大丈夫大丈夫〜!な!いけるよな田畑!甘いもの好きだし!」そう言って赤い眼鏡の少年が茶髪の少年の肩をバシバシと叩く。茶髪の少年は「痛ぇからやめろ」と言って赤眼鏡の少年を引き剥がした。一緒にいたそばかす顔の少年も「克明ならきっと大丈夫ですぞ!」と赤眼鏡の少年と同じく彼の肩をポンと叩いていた。黒髪のくせっ毛の少年は「田畑くんなら大丈夫かも……でも無理しないでね?」と少し不安そうだった。
    この細身の茶髪の少年が挑戦するのか?まぁいいか。どうせすぐ諦めるに決まってる。
    そして注文を受けた俺は特大パフェを彼らの座るテーブルに置いた。
    どうだ。あまりの大きさに声も出ないだろう。だがうちのパフェの味はそこら辺のパフェよりも何十倍美味いから味だけは保証してやる。
    赤眼鏡の少年が「田畑……いけるか?」と茶髪の少年を見た。
    「この子だけが挑戦するのかい?制限時間無いに食べれなかったり、ギブアップしたら1万円かかるんだよ?本当にいいのかい?」俺はもう一度確認すると、茶髪の少年はパフェの大きさを確認した後、鞄から一つのケースを取り出した。
    開けるとそこには少し大きめのスプーンが入っていた。
    「挑戦させて下さい」
    そう言って茶髪の少年は俺を見た。
    「分かったよ。どうなっても知らないからね。それじゃあいくよ。スタート!」制限時間は60分だ。茶髪の少年は手を合わせてから持参したスプーンでアイスを掬いゆっくりと口に運んで味わっている。
    「田畑くん……大丈夫?」くせっ毛の少年が心配そうな表情を浮かべながら彼に聞くと、茶髪の少年は「めちゃくちゃ美味い……これなら余裕かも」と3人に向かって微笑んだ。
    「おおーー!!いけいけ田畑!!」
    「フードファイター克明の伝説の1ページ目が今から始まりますぞ!そうだ録画しなければ!!」そう言って赤眼鏡の少年とそばかす顔の少年は盛り上がっている。

    余裕?何を言ってるんだ?この幾度となく挑戦してきた者達を返り討ちにしてきたこのパフェが余裕だと……?
    俺はもう一度茶髪の少年を見た。
    きっともう甘さが口説くなって飽きてくるは……な、なにぃーーーー!!!????茶髪の少年は物凄い速さでパフェを食べ進めていた。彼がスプーンで掬ったアイスやプリンは次々と彼の口に運ばれ消えていく。物凄いスピードだ。なんなんだこの速さは……しかも彼が掬ったアイスをよく見ると、い、一瞬にして消えた!?どういう事だ!?もしかして床に落としてるのか!?俺はサッとテーブルの下を確認したが何も落ちていない。どうなってるんだ……しかも彼の表情……な、なんて幸せそうなんだ!!!
    ちゃんと味わって食っていやがる!こんな幸せそうに食べてくれたらこっちまで嬉しくなるだろうが!作って良かった!!!嬉しい!!!!
    今まで歪んだ苦痛の表情ばかり見ていたが本当はこうやって甘い物が好きな人が好きなだけ食べれるようにと思いこのパフェを作ったんだ。この少年は今まで忘れていた大切な事を思い出せたてくれた気がする。
    そしてあっという間に時間は過ぎていった。


    「美味しかったです。ありがとうございました。」
    「お疲れ様。見事完食だ。約束通り賞金1万円だよ。」
    俺がそう言うと4人は笑顔でハイタッチをした。
    「いやー!流石田畑だな!」
    「素晴らしい食べっぷりでしたぞ克明!」
    「凄いね田畑くん!お疲れ様!」そう言って茶髪の少年を褒める3人……これが青春か……。
    茶髪の少年は「お前らのおかげだよ。こんな美味いパフェの店があるならまた行きたいし……それにこのお金は皆が応援してくれたから皆の為に使いたい。よし、今から焼肉行こう!」
    そう言うと、わっ!と3人は盛り上がる。
    「やった!!田畑の見てて腹減った〜」
    「流石克明!持つべきものは親友ですな!」
    「ほ、本当にいいの?ありがとう田畑くん!」3人はとても嬉しそうにしていた。
    俺は彼らの笑顔を見ていてとても気持ちがいい気分だった。



    ん?焼肉……?え?今から…?
    こ、こいつ……まだ食うんかい!!!!!!
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