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    立花👾

    (偽名)

    寝るのが大好きです。

    スランプとは腐れ縁で時々運良く綺麗に描けます。

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    立花👾

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    エイプリルフールエイプリルフール…それは年に一度、その1日だけ嘘をついても許される日。
    だからといって、真実を言ってはダメというルールは俺の中では無い。

    俺の数少ない友達、凪咲(なぎさ)から、
    "4月1日に遊ばない?"かと画面を通して質問された。
    ちょうど、俺もその日どうせ暇だったので、すぐに"いいよ"と返した。

    4月1日10時
    「ごめん遅れた!」
    凪咲が走って俺の方へ近づいて行く。
    「おい凪、お前から誘ったくせにおせぇぞー何分だと思ってんだ」
    そう言いスマホを閉じる。凪って言うのは愛称だ。
    「だからごめん、ってば」
    凪咲が息を整えながら近寄っていく、
    今日の凪咲はなんだか少し…可愛い。
    そんなことを誤魔化すように俺は凪咲に話しかけた。
    「遊ぶ…つっても何するんだよ、何も聞いちゃいねえが」
    凪咲は少し照れながら、髪を弄り答えた。
    「えっと…色々!買い物とか」
    「もしかして荷物持ちに呼んだわけじゃないよな?」
    「違うよ、ただ一緒に買い物したかっただけ」
    少しムッとしている顔が、なんだかあざとい。
    「分かったそれじゃあ行こうか」
    「うん!」
    凪咲は楽しそうにスキップしながら俺の後ろをついていく。
    大きなショッピングモールに足を踏み入れる。
    凪咲は「何買おうかな~」と言いながら辺りを見渡していると、人にぶつかりそうになり俺は腕を引っ張った。
    「おい、危ないぞ、あまりよそ見すんな、人にぶつかる」
    掴んだ腕を話さず、少しキツく言った。
    やりすぎたか?と思いながら凪咲の目を真っ直ぐに見つめていた。
    凪咲はヘラヘラしながら
    「次から気をつけるよ、ごめんね?」
    と俺の目を逸らし言った。
    改めてみると結構な人の数、またぶつかりそうになるのではないかと思い、凪咲の方を向き、言った。
    「俺の服でもなんでも掴んどけ。…伸ばすなよ?」
    凪咲はまた目を逸らしながら、俺の服の袖を
    ちょんと摘み、蚊の鳴くような声で「うんと」言い、頷いた。

    最初に行ったのは服屋、凪咲の服はもちろん、俺の服まで見た。
    「ねぇねぇ!これどう?自分はいいと思ってるんだけど~…」
    凪咲がご機嫌そうにくるくる回ってみせる。
    「却下、派手すぎるもう少し控えめの方がいい」
    次の服
    「…却下、露出度高すぎる、まだ寒いだろ」
    そのまた次
    「…んー、似合わない」
    俺のダメ出しに凪咲はお怒りのようで、
    「もー!ダメばっかじゃん!そんなに言うなら、君が選んでよ~」
    そういい頬を膨らませ、またムッとしている少しキュンと来てしまった自分を殴りたい
    凪咲に似合いそうな服を一通り選び着替えさせた、
    「…ど、どう?少し地味じゃないかな?」
    少し照れくさそうにカーテンを開ける。
    「いや、むしろこのぐらいの方がいいと思うよ、似合ってる」
    凪咲は勢いよくにカーテンを閉め
    「もう!からかわないでよね!
    これ買う!」
    少し怒りながらも嬉しかったようで、俺の金で、買わされた。
    俺の服とかも凪咲が色々選んでくれたが、そんなに必要なかったので買いはしなかった。
    …どうせ俺の金で買うことになるし。

    次に行ったのは文房具屋だ、最近ペンもインクの出が悪くなってきたので、何個か新しいのを買い換えようと思い、足を運んだ。
    凪咲が何かをみつけそれにすぐに駆け寄り俺にそれをみせて言った。
    「これ、かわいい!」
    耳みたいなパーツにカラフルな色、
    そして……なんかぶら下がってる
    「派手すぎるし、このジャラジャラとか邪魔だ」
    どう考えても後で後悔するやつだ。
    「え〜いいじゃん自分の文房具なら、見た目も大切にしたいし」
    どうやら気に入ったようで必死に訴えかけてくる。
    「見た目を大切にしたいなら尚更それはやめとけ、どうせそのうち色も落ちてパースもどんどん取れて無くなっていくぞ」
    可愛いからホラーにならないようにまたペンが押し入れに封印されないように…
    俺も必死に言った。
    「むー、わかったよ、今回は諦めるよ」
    折れてくれたようで、一安心。そのうちあの押し入れもどうにかしないとな。
    その後俺はペンを2、3本買っていった。

    「ねぇ、映画観ない?最近色々面白いやつやってるし、観よう!」
    そう言うと凪咲は俺の腕を掴み、走り出した。
    「ちょっと、凪、引っ張るなって!」
    なんだかんだ凪咲は握力35kgある。なかなか引っ張る手が離れない。
    確か月に3回ボルダリング教室に通ってるとか言ってたような…
    結局、凪咲に映画館まで1度も離されず掴み続けられ連れてこられた。勿論映画料金は俺が支払う事に。
    「これ見ようよ、なんか面白そうじゃない?」
    そう言って指さしたのは、結構グロそうな、ホラー映画、見た目に反したセンスをしていてギャップ萌えというより、ギャップ萎え…

    …まあ結局、お互いホラー苦手な人というわけでは無いので何事もなく、ただ見るだけになる。
    「ふぅ〜、面白かったね…!思ったより内容凝ってた!」
    「そうだな、思ったより面白かった
    女の人がパイプで敵を思いっきり殴った時はとても凄かった」
    「ね〜観てよかった~」
    たまには映画もいいかもしれないそう思った。今度似たようなDVDがあったらレンタルしよう

    「それで、次はどこ行くんだ?」
    「うーんと、そろそろなにか食べよっか」
    来た場所はカフェ、店の中にはプライベートを守る個室も何個かある。+1人200円で利用出来るそうだ。ただし長時間での利用は禁止されている。
    「カフェオレと、カプチーノ1つずつください。それとガトーショコラと、いちごのせチョコパフェも1つずつお願いします」
    レジで飲みものと食べ物を注文する
    「はい、カフェオレ、カプチーノ、ガトーショコラと、いちごのせチョコパフェを1つずつですね、以上でよろしいでしょうか?」
    「はい」
    「承知致しました。少々お待ちください」
    「…ってか何か食べるつったってこれ、飯じゃなくておかしじゃん」
    「あははいいじゃんいいじゃんたまにはさ〜」
    「たまにはって…結構な頻度でスイーツじゃねーかよ、太るぞ」
    「大丈夫だもん、ちゃんと運動してるもん」
    「そうだな、ボルダリング教室通ってるもんな」
    「えへん」
    「今のは茶化したんだが」
    「え?!酷い!」
    「ふ、あっはははははw」
    「あははははw」
    その後凪咲はいちごのせチョコパフェをペロリと食べきり店を出た
    「ふぅー美味しかったぁ…」
    「そこら辺のベンチで座ろうか」
    「そうだね」
    ベンチに座り、しばらくして凪咲が口を開いた
    「あのさ、君に言いたいことがあるんだ」
    「なんだよわざわざ 」
    「僕ね、叶人のことが好き!」
    「え?」とつい声が出てしまった、
    えぇと、凪咲が好き?誰を?叶人って俺の事だよな?え?
    「ちょ、、ちょっと待て、…え?俺?」
    「…うん」
    凪咲はモジモジしている。やっぱ可愛い
    「で、でも、俺、男だよ?」
    「そんなの関係ない!僕は叶人が好きなの!」
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