天使と悪魔眩しい光で目が覚める。
地獄にも光があるのかと不思議に思い起きると、そこには天使の姿に化けた僕の恋人がいた。
《おはよ…
ほんとに綺麗だと思う。傍から見たらほんとに天使にしか見えないだけど、彼は悪魔だ。
(今日は天使のまんまなの?
《…だって…君昨日天使の子と仲良く話してたから
そうやっていじける僕の恋人。
(…僕は涼架以外好きじゃないから
《……ほんと?♡
天使の姿から悪魔にに戻る。僕はこっちのほうが好きだ。
(…そっちのほうが可愛い。それにさ…えっちいし…
《…えっち…って…僕悪魔なの!!一応ね!
(可愛いね。いまからやってもいい?
軽く彼のお腹を押す。
《…ぅ…♡♡…うん…
ぁあ…かわいい…。ほんとにこの悪魔は…僕は心底惚れてるんだと思った。
彼の服を脱がそうとしたとき。すごい光が僕たちを襲った。
(…まぶし……
《…ぁ…え…なんで…
【ごめんねーーお楽しみ中にさ…
明らかに本物の天使だ。金髪でふわふわカールがかかった男の子。涼架とは違い、髪が短い
こちらもすごく整った顔立ちをしてる。
(…えっと…?
【…もときくん??ごめんねほんと!!君さほんとは天国のはずだったんだよね…でも俺がミスってさ…ごめんね…
(…え?
びっくりした。いや今のまんまでも十分天国なんだけど。隣に僕よりびっくりしてる人がいた
《…違うもん!!元貴は僕と一緒なの!!一生ね!絶対やだ…渡さないし…
目に涙をいっぱい浮かべた涼架が必死に僕をかばっている
【んー…そんなこと言われても…神さまが決めちゃったんだよね、ごめんね
そうやって天使は僕の手を握る。
《っっ…やだ…やだやだやだ!!、行かないで元貴ぃ(泣)(泣)(泣)
こんな取り乱した涼架を始めてみた。天使の足を掴んで必死に泣いている。
【…離して…?
《やだ…やだよ…(泣)お願いします連れて行かないで…
(りょ…りょうか…?
《もとき…お願い…離れないで……(泣)
【もう無理だよ神様が決めたの。
《そんなのわかんないじゃん!!僕の…やっと見つけたの…(泣)(泣)(泣)
(りょうか…泣かないで?
《い…いかないで…
僕が最後に見た涼架は…天使数人に押さえつけられボロボロされていく涼架だった。
あれから僕は天国で暮らしている。神様が相当ミスのことを気にしているのか、僕を下っ端の神様にしてくれた。僕は天国でぼーーっと涼架のことを思い出しながら生きている。
(……あ…あれ…
ふと窓の方を見た。金髪の長い髪の天使がフルートを吹いている
(……顔…涼架に似てるな…そんなわけ無いか…だって涼架は…
僕はしっかり見たはずだ。天使に押さえつけられてボロボロになるまで抵抗して最後に心臓を抜かれてしまった悪魔を。
(…あれ…名前なんだっけ…
顔…なんだっけ…悪魔って…なに…そんな人いないか…
だんだん思考がふわふわしてきた。そもそも僕はずっとここにいたはず…地獄なんか知らない。てでも窓にいた天使がはっきり言ったんだ
《ただいま。元貴。会いたかった。