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    deathpia

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    deathpia

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    水銀黄金(※機械飜譯)

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    -友人と乾杯を楽しむカール落書き

    Rambling:
    -1や3は不健全な企画でしたが、本題を書けなかったので健全です。
    -ドイツの乾杯の仕方と聞いたのがかなりエモい

    Champagne1. Beerenauslese
    ラインハルトは持ち上げたグラスに入った液体の向こうに、向かいに座っている男を見た。 男、カール・クラフトのシルエットが揺らめくように見えるのは、必ずしも液体が揺れているからではない。 不鮮明な輪郭は、初めて会った日よりも目に見えて鮮明になったような気がするが、それでもまだ彼がどのような人物か判別できるレベルではなかった。 目を合わせなければならない状況では、かなり困ったことでもあった。
    しかし今は問題なかった。 今、向かいでラインハルトを見つめる視線に気付かない方が、むしろ難しいことだった。 その視線を受け止めながら、ラインハルトは目の前のシルエットを観察した。 先ほど目が合ったような気がしたが、どちらも口を開くことはなかった。 ラインハルトの青い瞳が、目の前のシルエットをじっくりと見つめる。 カール・クラフト、身分には何の問題もなかった男だ。 由緒ある名門大学出身で、不祥事に巻き込まれたために、彼にとっては残念なことに自分と出会った。 知っている事実を一つ一つ並べれば並べるほど、その言葉の虚しさが増していく。 どこにでもいそうな男は、しかしラインハルトが今まで見たことのない方法で狂っているように見えた。 彼らが初めて会ったことを認めながら、ラインハルトをすでに知っていると言う男ではないか。
    そんな中、異変が起きた。 黒い瞳があるはずの場所に、一瞬青緑色の異彩が浮かび上がったようだった。 蛇に似た目がいつからかラインハルトを向いていた。 気づいた瞬間、その目は笑うように細くなる。
    ラインハルトが瞬きした瞬間、その幻影は消えた。 しばらく静寂が続き、ようやく二人の声が重なる。
    「Zum Wohl」
    ワインを一口飲んだラインハルトは、しばらくしてグラスを置いた。 それに比べてクラフトの前に置かれたグラスは、ほとんど飲むふりをしているかのようにそのままだった。 不思議なことに、その水面に映るクラフトの姿は、ラインハルトが知っているクラフトとはどこか違って見えた。


    2. Sabrage
    湧き上がる血が一瞬視界を遮る。 不透明な液体の向こうで煌めく金色の輝きと目が合ったと思った瞬間、友人の声が豪快に叫んだ。
    「Prost」
    水銀の蛇は一瞬、それが何を言っているのか分からなかった。 意味を把握しようと思うよりも一足早く、周囲から舞い上がる星屑が一斉に停止したように感じ、時間を微分した一点で蛇の脳裏に散在する記憶が一斉に浮かび上がる。 そこに手を伸ばすまでもなく、ヘビは山積みの過去の中で眩しく輝く断片の一つを認識した。
    ああ、きっと蛇自身が言ったのだろう。 いつか彼と一緒に乾杯したい、と。
    その一瞬の気づきが過ぎ去った後、容赦なく走り出した時間に、水銀の蛇は生きていた。 やがて血の流れる体を持った自分に飛んできた槍の刃に突き刺さりながら、肉を支えるような熱感に拍手喝采する。 仲間と魂がぶつかり合うたびに頭が痛くなるほど響く破裂音、それに今まで蛇が見つめていた無限の虚空が明滅した。 知らず知らずのうちに口を開いた霊魂は、ヘビが気付く前に形を整えた。
    「Prost」
    騒々しい戦争の音の中、静かに呟いた言葉が目の前の獣に届いたかどうか、ヘビは確信が持てなかった。 それでも互いの血に濡れた視界の向こうで二人の目が合った瞬間、ヘビの頭の中を満たしたのは光輝だった。
    二つの宇宙が、たった一つの仲間を自分自身で塗りつぶすためにぶつかり合う。 決して相容れない存在が食われ、食われる間、彼らが流した血だけが混ざり合った。 地上のように足元の虚空に堕ちることも、床に溜まって踏みにじられることもない血は、ただ互いに絡み合い、滴り落ちたまま空中を遊泳する。 血の滴ごとに結ばれた最後のシーンの一コマが、偶然の瞬間に星の光を浴びてきらめくように見えた。 獣と蛇の体が崩壊し始める頃には、そんな赤い星が無数に生まれ、一つの宇宙を形成していた。 彼らが生み出した世界の姿だった。
    その中心から不滅の黄金が輝く。 彼の瞳に映る蛇もまた、世界の中心に立っている。 観覧席ではなく、舞台の中央、ヘビがあれほど避けようとした場所。 蛇は自分がいつからここまで引きずり込まれたのかを嘆きつつも、同時に裸眼で対峙する光の眩しさに疼く自分の心臓を自覚した。 その感覚が実感をもたらした。 水銀の蛇は自分の魂を差し出し、この悪魔と取引したのだ。 きっと魂など持っていない影を差し出したはずなのに、なぜ、いつから。 彼の悪魔に聞けば、答えを教えてくれるだろうか。
    蛇の影に向かって、彼の魂は自分のものだと言っていたあの日の仲間が思い浮かび、一瞬目の前の獣と重なる。 すると、自分のために彼の全てを捧げろと言われた言葉が耳元をよぎるようだった。 蛇が悪魔に魂を奪われたからそうしたとすれば、この瞬間の獣も彼に向かって全力を注いでいるのではないか。 獣の全てが彼のものだ。
    その事実を告げると、ハイドリヒは涼しげに笑った。 どんな言葉でも引きずり下ろせない魂を前に、ヘビは目を細め、彼を見下ろす。 そして今回、蛇の顔に浮かんだのは、数え切れないほどの苦しみと苦悩に歪んだ顔の上に、時の波が洗い流した末に作られた嘲笑とは違う種類のものだった。


    3. die Schnapsidee
    着替え中に感じる視線に気づいても、ラインハルトは驚かなかった。 さりげなくシャツのボタンを締め終えて振り返ると、ドアに立っている影が見えた。
    「どうしたんだ、カール?」
    なんとなくぼんやりとした声で、彼の友人は答えた。
    「あなたの服の下にあるのは、間違いなく光だろうと思っていましたが.......」
    「何?」
    部屋の中に凍りついた静寂は、やがて崩れた。 そもそもチミは笑いを隠す気もなさそうだったラインハルトが、すぐに大笑いし始めた。 涼しげに笑う彼の前に、いつの間にかクラフトが静かに近づいて立っていた。
    「触ってもよろしいですか?」
    ラインハルトは笑いで答えられなかったが、特に拒否の意思を示すこともなかった。 それを同意と受け取ったクラフトは、手を伸ばし、せっかく留めたボタンを引き抜く。 その間、徐々にラインハルトの笑い声は小さくなり、時折クスクスと笑う程度になった。 その頃、クラフトは友の裸の胸に手をかける。 しっかりとした筋肉の下から、規則正しく鼓動する心臓の音が伝わってきた。
    ゆっくりと友の体に密着したクラフトは、彼の腰に腕を回し、息を呑んだまましばらく立ち止まると、すぐに腕の中の肉体を強く抱きしめた。 目の前に露わになった首筋にクラフトが顔を埋める中、ラインハルトは眉をひそめるだけで、何も言わなかった。 何をするか見守るだけのようだった。
    背中を覆った布の上から、影の指先が背中を撫でる。 確実に世界に足を踏み入れている堅固な肉体を、あえて確認するように。
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