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    osame_jr

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    osame_jr

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    ゴスワ二次創作のつもりです。
    本編後、なぜか両親存命時点に戻された暁人です。
    また、これまで書いたものとは矛盾する世界です。
    登場する月日等は、出てきている情報から拾ったつもりですが、誤りなどあるかもしれません。ご了承ください。

    糾う先へ※伊月家の過去や人物像を捏造しています。
    ※病院に縁の薄い人生を送ってきたので、病院のことなど想像で書いてます。
    ※オチが決められずに、マルチエンディングばりに拮抗していので分岐部分で終了してます。
     分岐ルートはあらすじとかだけでもぽつぽつつぶやくかもしれません。


    -----------------------------------------------------------------------------------------

     般若の男を倒して、麻里とKKと別れて僕は石段を登って行った。

     ぼんやりした意識に聞きなれた電子音が響く。
     それはひどく耳慣れた音で、音の発生源に目も開けぬまま手を伸ばす。1,2回空振るが、何とかとらえて耳に障る音を止めた。
     目をこすりながらベッドから身を起こす。
     この心地よい安心感にまだ包まれていたいと思うが、目覚ましが鳴ったならそうもいかない。
     部屋の明かりは点いていないし寝起きでぼんやりしているが、無意識でも体はドアを開けて部屋を出る。朝日の眩しさを感じて、尚更目が開かなくなってきた。
     毎朝のルーティンをたどって階段を降りてリビングに向かう。朝食のいい匂いが漂ってきて腹がくぅと鳴った。
     あぁ、いつも通りの朝だ。
    「おはよう、暁人」
     瞬間、一気に意識が覚醒した。眠気なんぞは吹き飛んで、目を見開く。
     ダイニングテーブルで新聞を広げた父さんがいた。
     言葉も発せないまま立ち尽くすしかできない。頭の処理が追い付かない。
    「おはよう、暁人。もうすぐ支度できるから、先に顔を洗ってらっしゃい」
     キッチンからエプロン姿の母さんまで現れて、混乱で思わず体から力が抜けた。
    「暁人!」
     尻もちをつくように座り込んだ僕に母さんが悲鳴のような声を上げる。父さんも慌てて新聞を放り出して駆け寄ってきた。
    「どうした?大丈夫か?」
     背中を支えてくれる手の大きさも安心感も記憶の通りで、僕は息さえ忘れて父さんを凝視する。これは夢か?
    「なぁに、どうしたの?」
     眠そうに目をこすりながら、記憶より幼い風貌の麻里が階段を降りて、きていよいよキャパオーバーの僕の意識はブラックアウトした。

     軽く頬を叩かれる感触で僕は目を開けた。だが状況は全く変わっていなかった。強いて言えば、父さんと母さんの表情の心配の色が濃くなったのと、びっくりしたような顔の麻里が加わった。
    「暁人?父さんがわかるか?」
    「う、うん」
     まだ現状が全くのみ込めないが、回らない頭で素直に父さんの言葉にうなずく。
     心配の色は拭いきれないが、父さんがほっとしたように息を吐いた。
     感覚の戻った体を起こそうとすると父さんに制される。
    「急に起き上がると危ないぞ。どうしたんだ、立ち眩みか?」
     僕の身に何が起こっているのか、僕自身にも把握できていない。でも、確かなのは僕の家族にはいつも通りの朝が来ているということだ。
    「ちょっとクラッとしたかも。もう平気だよ」
     ゆっくり体を起こして立ち上がると、まだ心配顔の母さんが手を伸ばしてきた。水仕事をしていたのか、少しひんやりとした手が心地いい。
    「熱中症かしら。熱は無さそうだけど」
     ひどく懐かしく感じられるその手に視界が滲みかけるが、いつも通りの朝を崩すのが怖くて誤魔化すように目をこすった。
    「昨日、ちょっと夜更かししちゃって」
     僕の言葉に父さんと母さんは顔を見合わせて肩の力を抜いたようだ。
    「勉強を頑張るのは良い事だが、調子が悪くなるほど無理することは無いんだぞ」
    「うん。気を付けるよ」
     その後、パートを休むから病院に行こうという母さんに安静にしているから大丈夫だと言って、食事は摂らずに部屋に戻った。

     誰にも言えない動揺を隠して自室に戻ると、中学に上がったときに買ってもらった姿見の前に立つ。
    「…僕、だ」
     そこに映っていたのは、思っているより少し若い僕だった。いや、若いより幼いと言うべきだろうか。
     呆然としたまま、ベッドサイドに放置していたスマホを手に取った。それも、直近の記憶にあるものよりも旧型の以前使っていたものだ。画面を点灯させると現在日時が表示される。
    「…2016年8月22日」
     足下が崩れるような眩暈を覚えてふらついた体はベッドに受け止められた。
     さっきは何とか誤魔化した涙が次から次から溢れてくる。それを拭う気も起きなくて、ただ頬を伝うに任せた。
     目を覚ます前、強く残った最後の記憶で今は2021年で僕は22歳の大学生だった。両親はもう亡くなっていたし、たった一人残された妹の麻里も火事で意識不明になり入院していた。そして、僕は横暴なおっさんの亡霊に憑りつかれて、麻里を攫った連中と戦った。でも、やっとの思いで取り戻したと思った麻里と和解することはできたが、既にこの世の住人ではなく共に帰ることは叶わなかった。彼岸の住人だった両親に麻里を託して、しっかりと最期まで生き抜くことを誓って、僕は現世に帰ったはずだった。
     僕には確かにその記憶がある。両親を亡くした日のことも、2人で暮らし始めた家を襲った火事の日のことも、全部全部覚えている。
     なのに、朝目を覚ましてみればいつも通りの朝の風景で、当たり前に両親も麻里もいる。今は2016年で、部屋には高校の制服が吊り下げられている。おまけに、昨日も高校最後の夏休みを過ごしている17歳の僕、伊月暁人の記憶もある。
     ただ、長い長い悪い夢を見ていたのだろうか。父さんも母さんも麻里もいない、一人ぼっちになる夢を。でも、タイムリープなんてものよりそっちの方がよっぽど現実味があるだろう。
     さっき触れた父さんと母さんの手を思い出す。僕にとっての安心感がそのまま形をとったようにも感じるその手。その感触は幼いころから感じているものに違いなく、疑う要素などかけらもなかった。
     それに、父さんがいて母さんがいて、麻里もいる。その全てを失ってしまった記憶を持つ僕にとってそれ以上望むことなどあるはずがなかった。

     長く尾を引く日本の夏も何事もなく過ごした。夏休み明けには普通に学校に行き、高校生活を送った。そして、大々的に祝われるのは少しだけ照れくさくなる誕生日も過ぎた。残暑もだんだんと内場になり、徐々に長袖の季節に移り変わっていった。
     その間僕はと言えば、何も変わらない日常を過ごした。けど、喪失の記憶を持つ僕に反抗期特有の家族を鬱陶しいと思う気持ちなんて湧くはずもなく、夢の記憶と比べて少しだけ家族と寄り添う毎日を送った。父さんに将来のことを相談したり、母さんの家事を手伝ったり、麻里の課題を見てあげたり、なんてことはないけど僕にとってはかけがえのない時間に思えた。
     そして、コートとマフラー姿が町にあふれる季節がやってきた。
     寒さが厳しくなって、朝ベッドから抜け出すのが難しくなる季節。東京の町が白く染まるなんてことはめったにないけれど、確実に冬の気配が強くなっていた。
     高校3年の受験生は追い込みの時期だ。そういう僕も当然受験勉を避けては通れないわけで、記憶と同じ大学を志望していた。
     約1か月後に迫った共通テストに向けて、体調管理の為に生活習慣の維持を徹底していた。
     その日も暖かい布団の誘惑をなんとか抜け出してリビングに向かう。
    「おぁよう」
     あくび交じりに先に起きているだろう両親に声をかける。
    「おはよう、暁人」
     今日は休日のはずなのに身支度をしている父に首を傾げる。
    「あぁ、昨日少しやり残した仕事があるんだ。今日のうちに片付けてしまおうかと思ってな」
    「そうなんだ。やっぱり社会人て大変だね」
     そのまま、キッチンに向かい母さんに朝の挨拶をしてコーヒーを淹れる。
     以前は苦みが得意でなかったコーヒーもあの夢から覚めてからは自然とブラックでも飲めるようになっていた。
     コーヒーを注いだカップを片手にダイニングテーブルにつく。
    『12月10日 土曜日 朝のニュースをお伝えします』
     不意に聞こえてきたテレビの音声に思わず手に力が入ってマグカップがゴトリと音を立てた。
    ―――12月10日
     忘れた事なんかない。何事もない毎日が当たり前に続くと思っていた、僕の日常が崩れた日。
     あの夏の日に見た夢が、冬の寒さとは違う冷たさで背を撫でる。
     違う、あれは悪い夢だった。必死に悪いイメージを振り払おうとするが、喪失の記憶が脳裏にこびりついて離れない。
     もし、もし万が一があったら…。
    「暁人、どうかしたのか?」
     テーブルの向かいに座った父さんが気遣わし気にこちらを見ている。
     椅子に座りもしないまま、考え込んでしまっていたらしい。
    「ねぇ、父さん。仕事って絶対に今日じゃなきゃいけないの」
    「いや、別に絶対ってわけじゃないが」
    「じゃあ、」
     口に出しかけて、頭の冷静な部分が待ったをかける。
     もう小さな子供でもないのに、たかが夢くらいで仕事の予定を変えてほしいなんて馬鹿げてる。
     でも、でもでも。
     記憶の中の麻里の泣き顔が浮かんだ。僕らの前では強く振舞っていた母さんが一人の時にひっそり泣いていた声が浮かんだ。
    「じゃあ、買い物に付き合ってくれない?」
    「買い物?」
    「そ、そう!買いたい参考書があって」
    「この時期にか?」
     とっさに口から飛び出してきた言い訳はひどいものだ。
     共通テストまで1カ月と迫ったこの時期に、新しい参考書を買う受験生は少数派だろう。僕だって、実際は過去問やこれまで解いてきた問題集を反復して傾向と対策を立てている。でも、動揺した頭ではなんとかして父さんを止める事しか考えられなかった。
     父さんは怪訝そうな顔をしたが、母さんと顔を見合わせて表情を緩めた。
    「よし、久しぶりに2人で出かけるか」
    「良いの?」
    「あぁ。最近ずっと頑張ってたし、あまり根を詰めすぎるのも良くないからな」
    「! ありがとう」
    「じゃあ、母さんは麻里と2人で女子会しようかしら」
     僕も外出の支度をして、書店の開店時間に合わせて父さんと2人で出かけた。
     本当に買いたい参考書があったわけじゃないから、店内でどうしようかと頭を悩ます。
    「探してた本あったか?」
    「あ、えっと」
     別のコーナーを見に行っていた父さんが参考書コーナーにやってくる。何も商品を選びきれなかった僕は答えに窮する。
    「売り切れてたなら、無理して他を探さなくてもいいぞ」
    「うん、そうみたい」
     父さんの言葉に乗っかって切り上げる。
    「ただいま」
     2人で家に帰ると、表情の晴れない母さんに出迎えられた。
    「たいへんよ。お父さんの会社の近くで歩道に車が乗りあげる事故があったって」
     僕の脳裏にもう一つの記憶がダブってくる。
     12月10日。休日出勤をしていた父さんはその途中、歩道に乗り上げてきた車に轢かれて死んだ。いつもと変わらない休日を過ごしていたところに突然警察から電話がかかってきて、母さんだけが連絡をもらった病院に向かい、僕と麻里は家で待つしかできなかった。
     それが、変わったのだ。
     記憶と違わず、事故は起こった。でも、父さんが仕事に行かなかったことで父さんはそれに巻き込まれることなく、こうして無事に家族4人そろっている。
    「…ごめん。久しぶりに買い物行ってちょっと疲れちゃった。部屋で休んでるね」
     父さんと母さんが何か言っていた気がするが、それを聞かずに自分の部屋へ一目散に向かいドアを閉めた。そして扉に寄りかかりずるずると座り込んだ。
     さまざまな感情がせめぎ合って、自然と涙が溢れてきた。
     父さんを助けることができた喜びと安堵と、あれはやっぱりただの夢じゃなかったという驚愕と、過去を変えてしまったということへの限りない恐怖。
     こんな事、誰にも―もちろん家族にも―言えるわけがなかった。その秘密を抱えたまま、僕は生きていくことになった。
     それから、1年半ほど過ぎたころ母さんが体調を崩した。大したことは無いという本人を必死に説得して病院に行かせると、即入院となった。
     幸いにして早期発見だったので治療は順調に進んで、母さんも無事に2019年の6月9日を生き延びた。
     これで僕は大きく2つ過去を変えてしまったことになる。父さんと母さんの死を掻き消した。それが、世界にどんな影響を及ぼしているのか考えると怖かった。
     父さんが事故に遭わなかったことで、代わりに事故に巻き込まれた人がいたかもしれない。
     母さんの入院や治療の時期が変わったことで、誰かの生き方を変えてしまったかもしれない。
     他にも、無意識にも僕は過去を変えてしまったかもしれない。
     僕のわがままの為に、不幸になった人がいるかもしれない。
     時にそんな陰りを抱えたまま、それでも必死に家族の幸せを思った。

     そしてさらに2年が過ぎた。僕の人生は、元の記憶とはだいぶ外れたものになっていた。
     まず、あの時とは住んでいる家が違った。父さんも母さんも存命で、麻里との関係も崩れることは無かった。だから、僕ら家族は変わらず僕らの生まれ育った家に暮らしていた。
     それから、大学生だったはずの僕は大学院生になっていた。高校3年の12月に父さんが亡くなったあの時、受験どころではなく僕は1年浪人していた。だけど、今の僕はそのまま無事に受験を乗り切って大学生になった。就職せず大学院に進んだのは、学びたいことがあったのはもちろん嘘ではないが、あの記憶の自分を丸きり放り出してしまうのが怖かったのかもしれない。
     ここまで条件が変わっていたら、もう大丈夫なのではないかという考えが僕の中にが浮かんでいた。
     だって、火事で麻里が逃げ遅れたのは僕と2人で住んでいたアパートが偶然火事になり、逃げる途中に両親の形見の指輪を取りに戻ったからだ。
     でも、現実はそう甘くなかった。
     春から夏に移り変わる頃のある日。その日、僕は学校終わりに麻里と待ち合わせをしていた。学校のテストを頑張ったからご褒美にカフェの新作メニューをごちそうしてという妹のかわいいお願いを断るわけもなかった。事実として、僕は麻里に甘い自覚はあった。でも、その表情を曇らせてばかりだったことを思えば、些細な願いもかなえてやりたいと思う。
     だけどその日に限って教授につかまって、研究室を出たのは予定していた時間より30分も過ぎていた。
     麻里に少し遅くなるとメッセージを送るが返事は無かった。それに妙な胸騒ぎを覚えながら待ち合わせ場所に急いでいると母さんから着信があった。
     麻里の学校でボヤ騒ぎが起こった。
     一気に血の気が引いた。
     怪我をした生徒は病院で手当てを受けており、麻里もその中に含まれているという。母さんの職場よりも僕の大学からの方が近いので先に病院に向かってほしいという連絡だった。
     病院名を聞き慌ててそちらに行き先を変えて駆け出す。麻里と出かける予定だったから今日はバイクがない。どうしようもない現状を恨めしく思う時さえ惜しくて、ひたすら足を動かした。

    「あの!麻里は?ボヤ騒ぎで運ばれた生徒は?」
     受付に飛びつくようにして、麻里の行方を聞く。
    「落ち着いてください。生徒さんのご家族の方ですね。皆さん命に別状はありませんから、安心してください」
     動転したした人間の対応には慣れているのか、落ち着いて対応されたおかげで多少は僕も落ち着くことができた。
    「すみません」
    「いえ、ご家族のお名前はマリさんですね」
    「はい。麻里、伊月麻里です」
     名前を伝えると、麻里はもう処置を終えて休んでいるところなのですぐに会うことができた。教えてもらった病室へ足早に向かう。
    「麻里」
    「お兄ちゃん」
     麻里はベッドに腰かけている状態でひとまず安心した。
    「怪我は?」
     聞きながら目を配ると右手から右腕にかけて巻かれた包帯が目についた。
    「軽いやけどだけ。痕が残る心配もほぼ無いだろうって」
     ようやく深々と息を吐いた。いくら他人から大丈夫と言われても実際にその姿を確認するまで生きた心地がしなかった。
    「いったい何があったんだ、ボヤって?」
    「私もよくわからない。掃除当番のゴミ捨てで校舎裏のゴミ置き場に行ったの。キラキラした何かが光って、そしたら突然ゴミから火が出て」
     麻里自身も良くわかあ内容で困った様子だった。
     それから母さんも病院に着いて、麻里も軽傷だったので今日のうちに家に帰ることができた。
     後日、学校側から保護者向けに行われた説明で、ゴミ置き場の出火原因はゴミに電池や金属などが混入していたことが原因とみられるが詳細はわからなかった。
     麻里の怪我も順調に回復していったが、僕は考え込むことが増えた。
     これだけ要素が変わっても、やっぱり麻里は火事で危険な目に遭った。いくら変えようとしたところで運命や、世界の修正力というものがはたらいているのではないか。
     だとしたら、きっと…

     迷っていても、僕が足を止めても時は止まらない。
     そして、その日はやってきた。
     2021年8月22日
     あの時と違って僕の家族は健在で、麻里も入院なんかしていない。
     だから、僕はバイクでスクランブル交差点を通りがかる事なんてない。
     でももし、あの時と同じことが起こるなら僕はどうしたらいい。
     事前に幽玄坂のアジトを尋ねたり、エドの連絡先を探すことも考えた。でも、もし僕が変えた過去のせいで既に取り返しのつかない事になっていたらどうしようと思うと、その一歩も踏み出せなかった。
     現世と黄泉の国をつなぐ儀式が成就してしまったら世界が終わる。今の幸せな家族の生活も全部無くすことになる。
     けど、僕がわざわざ飛び込まなくてもそれこそ世界の修正力が代わりに世界を救ってくれるのではないか。
     どちらにも踏み切れないまま、僕は渋谷のガチ公前にいた。
     バイクではなく、電車で来たのはやっぱりまだ心を決められていないからだ。
     どうしよう。どうしたらいい。
     葛藤する僕の脳裏に声が聞こえた。
    『恐れるな、大丈夫だ』
    「もう逃げない」

     赤信号のスクランブル交差点に踏み出した僕の手を掴んだのは、
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