餅支部バレンタイン事情エベレットとミラベル
お互いに好きなチョコを交換。エベレットにはビター、ミラベルにはイチゴ。男同士？別にええやろ？

ブラッドとノア
ブラッドが甘いもの大好き＆ノアが料理得意なのでチョコレートケーキ1ホール調子こいて作っちゃう。2人で分けて食べるけど8分の7はブラッドが食べてる

ウィステリアとアナスタシア
特別に何か作ってあげるのが恥ずかしいのでいつもウィステリアが紅茶と一緒に食べてるジャムを乗せた手作りクッキーあげる。

オデリとジャスティンとアロエ
オデリは特に何も用意しないけど、ジャスティンが甘いものをねだるので仕事終わりに3人で買いに行く。

フェリシアとオリーヴ
フェリシアがあげないあげない言いながらもちゃんと手作りをあげる。しかもオリーヴの好み(ホワイト)に合わせてる。

腐れ縁ようやく血の匂いがとれた。正直ゲストの接待よりも本の整理よりも掃除が1番大変な作業だと個人的には思っている。
特に今回はねじれ…通称泣く子の接待という大事な仕事だった。あの赤子の声が耳に痛く響き、鋭い刃が突き刺さり、肌が焼けるほど痛かった。致命的な怪我をした人も居た。時間が経てば舞台が整ってかなり楽になったが結局は逃がしてしまった。泣く子…いわゆるフィリップはこうやって何度も図書館から逃げては試練を与える厄介な存在である。…これだから男は。
「あっ、フォルテさーん。お疲れ様です！」
「お疲れ様。」
突然元気そうな声が響いた。技術科学階のムードメーカーであり、特攻隊長のリズだ。彼女は今回の接待で唯一ピンピンしたまま帰還した人で、本の整理が終わって暇をしていたようだ。足を前後に動かして頬杖なんか付いちゃってる、可愛い後輩だ。

理解出来ない2人「失礼します。」
その先は薄暗い青だった。
芸術の階の司書補、ブラッドは本を取りに行くついでに世間話を少しだけしようと社会科学の階に来た。が、どうやら司書補はおろか、指定司書もこの場にいなさそうだ。
(…まぁ、いずれも急ぎの用事じゃないしいいか。)
今回のところは諦めて帰ろうとドアノブに手をかけようとした途端、
「ふぁあ…」
と、声が聞こえた。聞き覚えはあるが、自分にはそこまで馴染んでない感じだった。振り向くと、どうやらソファーの上で寝ていたウィステリアが起きたようだ。…良いとこ育ちのはずなのに意外な場所で寝ているのだなと彼は思ってしまった。
「あら…ごめんなさいね。お客がいるのに恥ずかしいところを見せてしまいましたわね。」