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    フォロワーさんから脅、もといお願いされて書いたオウィルクの続きです。エロがあります。
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    #アルラス
    arras.
    #オウィルク

    オウィルク日が落ち、空も暗くなった頃、部屋に戻ったルークは落ち着きなく過ごしていた。昼間、司書のオウィに言われた事が頭の中で反芻される。納得の出来る答えなど、分かるはずがない。
    (どうする?いっそ寝てしまってやり過ごすか?いや、あの人が見過ごしてくれるとは)
    コン、コン
    控えめなはずのノックは、ルークの頭を一気に冷めさせた。ああ。彼が、来てしまった。
    「いらっしゃるのでしょう?中に入れて頂きたいのですが」
    懇願しているはずなのに拒否を許さない響きの言葉に、ルークは抗えずにドアを開ける。ドアの向こうに立っていた男、オウィは楽しげに微笑みながらルークの部屋へと入っていった。
    ドアを閉めると、より相手の存在を感じてしまう。重苦しさにどうしたものかと思ったところに、向こうから動いた。
    「さてと、昼の答えはご用意出来ましたか?」
    単刀直入に問われたことで逃げ道を塞がれたルークは、ぐぐっ、と言葉に詰まる。出てきたのは苦し紛れの言葉だった。
    「あ、あなたが勝手に決めたことでしょう」
    「そうですね。ですが答えてくださらないと私もあなたの問いかけに答える必要が無いのですが」
    それでよろしいのですか?と問いかけてくる目に、ますます締めつけられる。分が悪い取引など、いつもは躊躇なく切り捨ててしまうのに。なぜ、こんなに抗えないのか。
    「……貴方の、事を知りたかったんです」
    「私を知る、とは?」
    「顔の作りは勿論ですが貴方の癖とか、好みとかを……改めて観察して、貴方のことを知りたかったんです」
    苦々しい顔で告げられたものは、内面も知りたいというあまりにも強烈な告白だった。その返事はオウィも納得できるもののようで、その顔は普段よりも深い微笑みをたたえていた。
    「ありがとうございます。まさかそんなに思われていたとは知りませんでしたよ。聞けてよかった」
    「ぼ、僕は話しましたよ!つ、次はあなたの番です」
    顔を真っ赤にしながら羞恥を紛らわせようと語気を強く言われたのを楽しげに眺めるオウィが、ゆっくりとルークに近づいた。そしてゆっくりと、ルークを抱きしめた。突然の抱擁にルークはピシリと固まった。そんなルークのことを気にせず、オウィがその背中を撫で始めた。
    「ふむ、やはり軍人なだけあって、鍛えられてますねー。筋肉がしっかりと育ってる」
    すーっ、と撫でられた事ではっ!と気を持ち直し、ルークがオウィに抗議しようとした。だがそれは、オウィの次の行動で遮られてしまった。
    「ひぁ!!な、な、な……何をしているんですか!貴方は!」
    「何って、首筋と耳を撫でてみただけですが?」
    うーん、やはり白いですねー。と呑気な言葉が続くもルークの頭の中は嵐が起こっていた。
    (この人は一体、何がしたいんだ!!何が楽しくて首での耳だのを??!!)
    混乱しているルークをよそに、オウィはルークの体を撫で続ける。そしてそのまま、晒されている腹部を撫で始めた。へその中に指でなぞられると、ルークは激しく抵抗した。
    「ちょっと!どこ触っているんですか?!」
    「晒されているのですから、触っても良いのでしょう?」
    「どんな理屈ですかそれは?!いいから離して」
    ください、と続くはずの声は無かった。オウィが、ルークの唇を塞いだから。突然の事に目を見開き、固まるルークの様子に満足気に笑いながらゆっくりと押し、ベッドへと押し倒した。とさり、と思ったより軽い音を立ててルークの身体が沈み、その上にオウィが覆い被さる。
    「教えて差し上げますよ。私がどうしてあなたを見ていたのかを、ね」

    「ちょっ、と……!どこを、触って!!」
    「首筋も白いと思ってましたが、やはり服の下の肌も白いですねぇ」
    服の前を開け、ルークの胸、首、腹などの柔く白い場所を手のひら全体で撫でる。伝わる肌の感触と温もりが、よりルークの存在を自分の中に刻み込めた。そして耳元で、ルークの問に対する答えを、告げた。
    「私があなたを見ていたのは、肌は触れたらどんな感触なんだろう、こうして組み敷いたらどんな顔をするのだろう、て考えていたんですよ」
    みるみる顔を赤く染め上げるルークの胸元に顔を寄せ、薄桃色に色づく突起を舐め上げる。ビクリと震える反応は快楽より驚愕によるもののようで、吸い上げても声に艶は出なかった。
    「やはり、ここで良くはならなそうですね」
    「あ、当たり前でしょう!男がそこで良くなる事なんてあるはずが……!」
    ならばここなら、と言わんばかりにルークのズボンを脱がして性器に触れる。そこはふにゃりと柔らかく、快楽など感じていないと主張しているようだった。想定内なのか、オウィが何やら取り出してルークの性器に何かを垂らした。冷たいソレにルークは顔を顰めるも、動かされた手によって与えられる刺激は、ルークに未知の感覚を与えた。クチュクチュと音を立て、亀頭や裏筋などの敏感な部分を的確に刺激されたことで、ルークの性器はムクムクと勃った。
    「ああ良かった。これならこっちにも効果がありそうですね」
    そう言うとルークの尻の奥の蕾にも垂らす。ひぃ、と声を漏らすルークをしり目にオウィの長い指がルークの中へと埋め込まれた。拒否するようにキツいそこをじっくりと、クニクニと解す。そして奥まで入るようになった時、明らかにルークの反応が違う場所があった。
    「あっ!!やっ!」
    「おや、ここですか。まずはここで気持ちよくなってみてください。そしたらこの後も楽しめますから」
    「この後って……あっ、やっ!……も、やめ……あ、ふあああ!」
    しつこく感じる場所を刺激されたために、ルークは甲高い声を上げながら自らの腹を白い飛沫で汚した。眼鏡の奥の目に薄く欲望を潜ませながら射精の倦怠感でぐったりと横たわるルークの全身を眺めてからその脚を持ち上げ、無遠慮に開くといつの間にか取り出した自身の性器を粘液で濡れた蕾に押し付けた。そしてそのまま、腰を沈めてルークに飲み込ませた。
    「あっ、ぐっ、あああ」
    強い圧迫感に苦しげに喘ぐルークに優しく口付けをする。しかしそれはすぐに舌を絡める激しいものへと変わった。突然の蹂躙に為す術なく、次第に身体の力が抜けていく。それを好機とみたオウィが、復活しだした性器を扱き、指で見つけた性感帯の前立腺を激しく攻め出した。
    「ん、んんん?!!」
    「は、良くなってきましたか。中も絡んできていい感じですよ」
    快楽を拾いだした身体はオウィの動きに反応してしまい、ルークの頭の中は反する感情が渦巻いていた。こんな、好き勝手にされたくない、でもこのまま気持ちよくなりたい。ああ、でもこんなのは、嫌だ。身体だけなんて、嫌だ!
    「も、やめ、て!はぅ、あ、ああああ!!」
    「何故です?こういう行為は気持ちいい方が良いでしょう?」
    「こ、な、一方的なのは、いや、です。ちゃんと、愛、してください」
    そう言って広げられた腕にオウィは動きを止める。広げられた腕に飛び込むように身体を委ね、自らも背中に腕を回す。抱きしめた瞬間、ルークがほぅ、と安心したような、満たされたような穏やかな吐息を漏らしてその目を細めたのを見て、自分がいかに相手の心を置いてけぼりにしていたのかに気づいた。
    「すみませんルークさん。初めてなら痛みを与えないようにと、つい気持ちよくする方を優先してしまいました」
    「本当ですよ。この借りは、今からしっかり返してください……もっと貴方を、僕に感じさせてください」

    「ん、ふぅ、あ、はぁ」
    隙間がないくらいに抱きしめ合いながら、蕩けそうなくらい激しくその舌を絡ませ、唾液すらも貪りあった。互いの体温も馴染んでしまいそうなソレにルークの性器ははち切れそうなくらいに勃ち、オウィのも同様だった。それを見るとルークが、ゆっくりと脚を開き、オウィの耳元で囁いた。
    「そろそろ、限界みたいなので。貴方を、僕の中に、入れてくれませんか?」
    慣らされていたのもあり、オウィのはルークの中にくぷり、と入っていった。受け入れたルークは口元をほんの少し緩め、その熱と質量を愛しく感じている。オウィも、ルークの中がさっきと打って変わり、全身で受け止めようとするように、ヒクヒクと震えながらキュウキュウと締め付けてくることに、つい口元が緩んだ。ああ、気持ちが通じると、こんなに違うのか。2人は感動に近い感情を感じながら、互いを求めあった。
    「はぁ、あ、あ、あん!そこ、いい、です」
    「ここ、ですか?ふふ、確かに、そうみたいですね。身体が、教えてくれます」
    「あ、あん!そ、そういうことは、言わなくて、いいですから!」
    抱き合いながら、互いの熱を感じながら、その腰は止まることなく動く。オウィの腰がルークの尻に当たってパチュ、パチュと音を立てる度に、ルークの腰も僅かに揺らめく。その艶かしい動きは互いの欲を燃え上がらせより激しいものとさせた。
    「あ、も、く、くる!」
    「ええ、私も。一緒に、いきましょう」
    パン!パン!と激しく相手を攻める動きに変わったことで、ルークの声が高く余裕が無いものへと変わっていく。
    オウィも、目の前の存在に欲をぶつけるべくより激しい動きになった。
    「あ、あ、あ……!!も、だめ。ああああ!!」
    限界を迎えたルークが背を仰け反らせて白濁を吐き出す。オウィも、ルークの中へと溜め込んだ熱をたっぷりと注ぎ込んだ。互いの熱を感じる幸福感のまま、ゆっくりと顔を近づけあい、唇を重ねた。

    「ところで、どうしてあんな無理矢理な手段を取ったのです?」
    「ああ。貴方が初めてだと聞いたので、苦痛はできる限り取り除こうと思って。……ですが、逆効果だったみたいですね」
    「全くです。…恋人というのは、身体の繋がりより、心の繋がりを優先するものではないのですか?」
    貴方が見ている本にも、よく書かれているでしょう、とそっぽを向きながら続ける。その耳が赤くなっているのを見て、オウィは思わず笑った。それを睨むように見返すルークに愛しさが込み上げ、更に笑ってしまった。




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