掴み取る、君との未来 「槐、甘いもの食べたくない?」
「甘いもの…ですか?ですが、帰ったら夕飯が待っています。」
「それくらい大丈夫だって、それにテストも今日で終わりだろ?少しくらいご褒美が欲しいって思ってもよくないか?な、いいだろ槐」
お願い、と言う黒雪に私はとても弱く仕方なく頷いてしまった。
「やった!」
「ま、待ってください。黒雪!」
「何だよ、まだ何かある?」
「食べるのは構いません。構いませんから…黒雪は私の共犯なんですからもし月下丸達にバレてしまったとしたら…その時は一緒にしかられてくださいね?」
「もちろん。オレがお前を放っておくわけないだろ?地の果てだってお前についていくつもりだよ」
「それは大袈裟ですよ」
「大袈裟じゃないよ。…特に、オレにとってはさ」
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