AIのべりすと共作 沖縄戦後・捕虜時代竹雪/1太平洋戦争末期。沖縄戦で日本兵として戦った後、富士部隊は米軍に投降。
竹之内と雪村はしばらく米軍の捕虜施設で過ごす事になった。
雪村は成り上がったばかりで、オキナガとしては右も左もわからない赤子のようなもの。
雪村をオキナガにした責任感から、竹之内は常に雪村を連れ歩き、世話を焼いていた。その様子を見た米兵が「あれが『オチゴサン』ってやつかい?」と二人を指さして揶揄う。英語はわからなかったが、「お稚児さん」という言葉だけで何を言われているのか察し、雪村は腹を立てた。しかし竹之内はそれを止めなかったばかりか、「そうだ」と胸を張って肯定してしまうのだ。この一件以来、ますます二人は目立っていき、ついには基地内の噂話にまでなる始末だ。そんな事など知る由もない雪村だったが、ある時を境にその態度に変化が生じる事になる。それは終戦を迎え、収容所での日々にもようやく慣れ始めた頃だった。
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