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    にんじん

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    にんじん

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    ジョシュアなにしてたのかな~をぼんやり

    目が覚めて、最初に思い出したのはなんだろう。
    やっぱり父を目の前で殺されたから父親か、沢山痛い思いをしたイフリートとの戦いか。
    大公として使命を果たさねばと覚悟を決めかけていたジョシュアは、近くに控えているであろう教団員に兄が気にかかるものの父不在のロザリアのことを聞いたかもしれない。
    ジルだって城に残っていたし、もしかしたら兄が城に戻っておさめているかもしれない…てとこまで気が回ったかは分からないけど、意識を取り戻して混濁する記憶や感情を整理しながらそんなことをおもったかも。
    でも、実際に告げられたのは鉄王国に拐われたジルと国民、属州になったロザリア、行方不明…もしかしたら死んだと最初は告げられたかもしれない兄の所在。
    たぶん、自分のせいだと思ったのではないかなと思った。
    本編であの惨劇にたいする言葉が何もないので、実際にどう思っていたかは分からないけど…
    時間がたっているのもあって「贖罪」のために何をすべきか自分のなかで決めたからあえて過去の話をしないのかも?
    クライヴが28歳でフェニックスゲートの惨劇を自分のなかで整理をつけて、その後殺してれとは言わなくなったように。
    ただ、出来事がなくなるわけではもちろん無いので、そのために何をすべきか進むべき道に折り合いをつけただけで、忘れたとはまた違うのかなぁ。
    いつまでも自分のせいだといい続けるのはただの言い訳にも見えるので。

    で、次期大公で国を守れる絶対的な力をもっているはずの自分が何もかも守れなかったどころかフェニックスゲートめちゃくちゃにして敵どころか国民だって殺してる。
    国は滅び沢山の人が強いたげられている。
    ここに無頓着なほど無責任ではなかったと思う。
    教団から何があったのか、どうしてそうなったのか、詳しく話を聞いて、自分なりに何をして尽くせばいいのかとか、考えたのではないかと思う。
    ただ、回りはロザリア復興よりフェニックスの存続なのであまり無理なことはさせなさそう。
    例えば名乗りをあげてロザリアを取り戻すといった話も一度は出たのではないだろうか…
    ただ、不安要素もあって、回りを強国に囲まれているのに、フェニックスだと名乗り出て、ろくに闘えもしない病弱な少年と影の集団しかいない。ロザリア兵を探して集めてもよかったかもしれないけど、分が悪そうな気がする。
    そこで負けてしまったら、もう二度とロザリアを取り戻すこともロザリアを愛する人達を守ることもできない。
    ここで、今を捨てて未来を選んだかもしれない。
    勿論、それが最高の選択ではなくて、かんがえられる最善を選んだのかも。その選択があっていたかというと、今を生きる人には見捨てられたとしか取られない。
    でも大公の責任として今を見捨てる選択をしたかもしれない…

    で!じゃあ何をするか。
    将来的にロザリアに生きる人々を守りたいと思っていたというのを前提とする。
    まず、情報が必要なので各地に教団員を配置する。(もう配置されてたのかも)
    鉄王国やザンブレクの状況やリヴァレーションの効果でジルがシヴァだったり兄がベアラーになったのを知ったのかも。
    個人的に動くなら鉄王国に乗り込めばいい。でもしなかった。
    ジルよりも国のため(大公である自分が残ること)を選んだのかもしれない。または、ドミナントであれば酷使されるけど殺されることはないと踏んだのかも。
    ここは理想ですけど、各地で少しだけ教団員がロザリアの人に支援してたらいいなぁと。あまり表だって動いてフェニックス自身がバレるのもよくなかったかも。
    もし、オリヴィエが生まれた後なら確実に邪魔だろうし。
    死んだことになってる事を利用する方を選んだと。
    これも、ジョシュアはそれを選択したけどよかったかどうかはわからない。でも、それが最善だと思って選んだのではないかなと思った。

    で、自分がロザリアを取り戻すのに世界情勢や、そもそも気掛かりなのはイフリートだったと思う。
    フェニックスと同時に顕現するなら、名乗り出た瞬間に殺されるだろう。この不安要素を取り除かない限り動けなかったのかなぁということにする。
    それからアルテマが出てきて、ロザリアを復興するためにはまずアルテマをなんとかしないと将来的にみて、また自分が暴走したりイフリートが暴れたりして安寧は来ないと踏んだのかも。
    ベアラーの兄を助けにいかなかったのも(そもそもザンブレクを敵に回すことになるので悪手だとは思う)国…というかせかい?を優先しての事かも。
    会いたい気持ちはあれど、自分の使命として兄を優先せずにアルテマをなんとかするための旅にでたのではないか…
    めちゃくちゃ長いけど!5年くらいでなんとかしてくれ!長いよ!!!!
    再会しなかったのも、会いたくなかったのかなとか、避けさせられてたのかなとも思ったけど、実際は「兄より優先する事柄がある」だったのかも。たまたまアルテマを追求した結果に行き着いたのが「兄」であり、なるほど兄を守ることがアルテマに対抗する術かという結論になる。どちらも満たせて一石二鳥だったのかも。
    兄を守るためならそばにいた方がたぶん都合がいいはず。なのにしなかった気がする。まぁ近くにいたらアルテマが出てくるからというのもあったかもしれないけど、本人に事実伝えるのが一番早い気もする。強いし。
    兄より優先すべき事柄(ディオンに会いに行ったのもそうだし、兄本人が狙われてるならわざわざ接触させる必要もない)を優先していただけ。たまたま目的が重なっただけで、ジョシュアの目はいつか復興するロザリアをみているといいなぁと思った人間の感想でした。
    自分の責任から始まってるから、一人でなんとかしたかったのもあるかもしれない。
    ただ、死期が迫っているのがわかってからわりとなりふり構わなかったのかも。ディオンなら異変を察してお互い国を背負うもの、きっとこの志をわかってくれると思ったのかも。
    きっとザンブレクのアルテマもなんとかしたかったのかもしれない。でも、あまりに自分は非力だった…
    そうでありながら、手駒の1つといってもいいかもしれない。ディオンを命を懸けてでも止めようとしたのは、自分の過去の後悔だったり、この国の希望を失わせるわけにはいかないだったかもしれないし、かなり尊敬していそうな気配はあるので個人的に一番大事なものを自分で葬る絶望を知ってほしくなかったのかもしれないし。すきです!

    で…
    最後はほんとに終活にしかみえんので、国のために尽力したかったけどたぶんもう自分が大公として戻ることは無理だと思ってもいたのだろうな…
    クラジルお膳立てとかはほんとに心残りを無くしたかったようにも思う。
    たぶん、最初に目指したものは何もなせなかった。
    ロザリアも、ひいては世界もたぶんジョシュアにはどうすることもできなかった。
    ただ、未来のためにその命が使えたのなら、あのとき自分の使命が果たせなかった罪が少しでも償えるのかという思いもあったのかなぁ…とも思い。
    話が壮大になっていき、おざなりにされたように見えてはいるけど、責任ある立場の人間がその責任と向き合おうとした結果の行動だったのかなぁと思ってみたりした。
    随所でした選択は間違っていたかもしれないけど、大公として見捨て、大公として選び、大公として命を懸けてきたのかなぁと思う方が心が健やかなのでそう思っているところです。

    まぁ、発言や行動に国の影が見えず「兄さんのため」が全面に見えるので個人のために生きてるように見えるんですけど、兄にあえて会うことの無かった18年は、ジョシュアが大公として優先すべき事を選んだ結果なのかなと🥕は思ったのでした。
    みんなを守るんだ!と言った幼少時のジョシュアと、愛する国民を手にかける気か!とディオンに叫んだジョシュアは国を愛していたと思うので…でも、一人の人間が守れる範囲など狭すぎるんだ…

    でもね、どんな言い訳があっても、信念があっても、表に見えるものしか人々は信じないし見えてこない。
    だから、無責任なドミナントという指摘には反論なにも出来ないと思うんだよね。でも、ヨーテだけは彼の人となりをよく知ったいたから慕うという結果が伴ったと思うんだなぁ…

    おしまい。
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