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    ほむら

    @rietokota

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    ほむら

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    『それならいっそのこと』の続きで付き合っている2人がミッチーのお誕生日をお祝いするお話です。
    大1三x高2花

    #三花
    threeFlowers

    Happy Birthday My Dear大好きな人の誕生日はやっぱりその日にお祝いしたい。
    初めて2人で迎える三井の誕生日。
    先月の自分の誕生日には美味しい定食屋で好きなものたくさん食べさせてもらって、今年から一人暮らしを始めた三井の部屋の鍵とキーケースをもらった。
    しかし今年の三井の誕生日はど平日。
    お互い部活もあるし、大学に進学した三井とはなかなか時間が合わず平日に会うのは難しい。
    でもやっぱり一緒にお祝いしたいから週末会った時に聞いてみた。

    「ミッチー月曜日時間あるかよ?」
    「あ?オレの誕生日か?いいよ、無理して会わなくても。部活もあるし、次の日学校だし大変んだろ」
    「あるけど…オレの時もオイワイしてもらったし、やっぱ好きな人の誕生日は一緒にいたいだろ…」

    自分の顔が赤くなっていくのがわかる
    それに合わせて三井の顔も明るくなった

    「いいのか?」
    「おう!」
    「じゃあ月曜日学校終わったら花道の家に行くわ」

    やった!
    ミッチーの誕生日にミッチー独り占めできる。
    そう思っただけで心がワクワクする。
    でもちょっと待った。
    プレゼントどうしよう…
    相変わらずポケットの中には小銭しか入っていない。

    「どーしよう、洋平…」
    洋平に泣きつく。
    洋平ならきっと何かいいアイディアを出してくれるかもしれない。
    「花道らしく祝ってあげるのがいいんじゃねーの?」
    「オレらしく…?」
    「プレゼントがなくてもさ、自分の誕生日を好きな人と一緒に過ごせるのは嬉しいことだと思うぜ?花道だって自分の誕生日三井さんと一緒に過ごせて楽しかっただろ」

    うん、楽しかった。
    楽しかったというか幸せだった。
    美味しいもの食べてもらった合鍵でミッチーの部屋に入って買ってきたケーキ食べて…それで身体を重ねた。
    思い出したら恥ずかしくなって顔が真っ赤になる。

    「花道のできることでお祝いしてやれよ」

    オレのできること?
    たくさんたくさん考えて1つだけミッチーが喜んでくれそうで自分のできることを思いついた。

    部活の自主練は今日は休んでダッシュで帰宅する。
    帰宅途中に買い物をして、今日は特別に小さいケーキも買い物カゴへ。
    花道が考えた三井へのお祝い
    それは手料理。
    一人暮らしがそこそこ長い花道は自炊をしている。
    でも三井と付き合い始めてから一度も手料理を振る舞った事はない。
    誕生日をお祝いするようなオシャレな料理は作れないが、今日は三井にお腹いっぱいになってもらうためカレーを振る舞うことにした。
    好きな人を想って料理をするのがこんなに楽しいとは知らなかった。

    ミッチー喜んでくれるといいな
    そんなことを考えながら料理をしていると外から

    バタバタバタ!

    走ってくる音が聞こえる。
    ん?
    と思っているとガチャガチャと鍵が開く音がして

    「花道!」

    三井が息を切らして部屋に雪崩れ込んできてそのまま抱きしめられた。

    「ミ、ミ、ミッチー!?どうした?」
    ビックリしてお玉を持ったまま固まる。
    「おまえオレのために夕飯つくってくれてんのか?」
    「お、おぅ…こんなことくれーしかできねえから」
    ナハハと照れ笑い。
    「すげー嬉しい、ありがと!」
    弾けるような笑顔でお礼を言われキスされた。
    「ミ、ミ、ミ、ミッチー!な、な、な…」
    びっくりして言葉にならない。
    「おめーの手料理楽しみ」

    手洗ってくる
    そういって洗面所に消えていった。
    1人取り残された花道の心臓はバクバク。
    いくら身体を重ねる仲とはいえ未だスキンシップは緊張する。
    さっきみたいに想定外のことが起こると体が固まってしまう。

    「なぁ、今日おまえんち泊まってもいい?」
    洗面所から三井が声をかける。
    「おう」
    「着替え貸して」
    もう何度も泊まりに来ている勝手知ったる家。
    迷わず着替えを取り出して早速花道の服に着替えて台所に来た。
    「ミッチー、テレビ観てていいぞ」
    「ん、オレのために料理するおまえ見ていたい」
    「!」
    その言葉に驚いて振り返ると優しい笑みを浮かべた三井がそこにいた。
    顔が熱い。
    絶対に真っ赤になってる。
    「も、もうすぐできる…から」
    それだけをやっと言った。

    それから少しして花道特製カレーの完成。
    カレーを盛り付けてその上に目玉焼きのトッピング。
    ただのカレーだけど目玉焼きがあるだけでなんだか特別感が増す。
    三井の顔を見ると嬉しそうにカレーを見ている。
    「ミッチー麦茶でいいか?」
    「おう、サンキュ!」

    「「いただきまーす!」」

    カレーを食べ始めた三井をしばし観察。
    喜んでくれるかな…?

    「うまい!」

    満足そうな三井の顔。
    花道も安心してカレーを食べ始める。
    カレーの後ケーキでお祝い。
    「花道、ケーキまで用意してくれたのか?ほんとにありがとう」
    頭に優しいキスを落とされた。

    食後お腹いっぱいで寝転がりながらテレビを観ていると後ろから三井に抱きしめたれた。
    「ほんとに今日はありがとう花道。最高の誕生日だった」
    優しい声で耳元で囁かれ体が熱くなる。
    それを悟られないように思いっきり強がって
    「ミッチーのこと想いながらこの天才が作ったカレーだかんな。ウマくないわけがない」
    「すげー美味かったし、愛されてるって感じた」
    三井がへへっと微笑む。
    「なぁ花道、こっち向いて」
    三井に促されて向き合う。
    顎を持ち上げられ三井の唇が触れた。
    それはだんだん激しくなり三井の舌が花道の口内を犯す。
    「ん…」
    花道から甘い声が漏れる。

    一旦離れた三井の唇。

    「花道、だきてぇ…」

    熱を帯びた目で真っ直ぐにそんなことを言われたら。
    さっきのキスで疼く身体。
    自分だって三井が欲しい。

    「うん…」

    そこからは2人の甘い甘い時間。
    愛を囁いて求め合って5月22日は過ぎていくのであった。

    Happy Birthday My Dear.
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