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    ほむら

    @rietokota

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    ほむら

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    Twitterにあげた3BK七夕のお話です。
    3人は恋人の第4話です。3人は恋人、小話挟みつつまだまだ続きます。気長に読んでいただけたら幸いです。

    #三花
    threeFlowers
    #リョ花
    #スラムダンク
    slamDunk

    3人は恋人 #4星づく夜7月7日はいうまでもなく七夕。
    織姫と彦星が年に一度会える日。

    七夕まであと2週間というある日、ミッチーの大学近くの駅に笹の葉が設置された。
    『ご自由にお書きください』と短冊も置いてある。
    学生街だけあって願い事も色々でついつい覗き見してしまう。
    自分の部活終わりにミッチーを迎えにきた。
    一緒にご飯でも…というか夕飯奢ってもらうために。
    駅で待ち合わせをして、その待ち時間暇だったので自分も短冊に願いを書いてみた。

    リョーちんと早く会えますように

    今アメリカ留学している恋人のリョーちん。
    アメリカはもう夏休みに入ったそうだ。
    リョーちんの大学は夏休み中部活禁止。
    そういうところオン/オフがはっきりしているなと驚いた。
    帰国するまでの間、英語を勉強しながらリョーちんより1年先に留学している沢北栄治とよくストバスをしているらしい。
    リョーちんとエージは通っている大学は違うがアメリカならまあそんなに遠くはない距離とのことで結構頻繁に会ってるみたいだ。
    リョーちん的には早く帰国したいらしいが、何かと準備がありなかなか帰国の目処が立たないと言っていた。
    オレは早く会いてーのに。
    でも最低でもオレの夏休みが始まるまでには帰国するし、高校最後のIHもミッチーや他のOBと一緒に観にきてくれると言っていた。
    だからもうすぐ、
    もうすぐリョーちんに会える。
    でもなんでだろ、願わずにはいられない。
    それくらい会いたくて会いたくてたまらない。
    短冊を笹の葉に結んで手を合わせる。
    その行動が正解なのかはわからないけど、お願いするときにはなんとなく手を合わせてしまうのが日本人。
    「花道お待たせ」
    その声に振り返るとミッチーがすぐそばに立っていた。
    全然気づかなかった。
    「短冊になんて書いたんだよ」
    結構高い位置に結んだけどミッチーには簡単に届いてしまう。
    その願い事を見てミッチーの顔が綻んだ。
    「オレも早く宮城に会いてぇ」

    世間的に言ったら微妙な関係のオレ達。
    ミッチーとリョーちんがオレのことを好きになってくれて3人で恋人になった。
    ミッチーもオレの恋人。
    そう考えるとオレって欲張りかもしれない。
    でもミッチーとリョーちんの間にはそういう「レンアイカンジョウ」みたいなのはない。
    3人でエッチなことはするけどミッチーとリョーちんがそういう行為に及ぶことはないし、そもそもキスしているところも見たことがない。
    仲の良い友達同士がするみたいなボディタッチはよくしているが。
    前に2人に聞いたら
    「なんか特別なんだよな…なんつーかソウルメイト、とかいうやつ?」
    て言っていた。
    オレにはイマイチ『ソウルメイト』がなんなのかよくわかんねーけど、洋平とか流川がそれに当たるのかな?なんてちょっと思ったり。
    「オレも願い事するかな」
    そう言ってミッチーが短冊を1枚手に取って何やら書いている。
    「おし!」
    そういってオレの短冊の隣に結んだ。

    ずっと3人で一緒にいられますように

    今度はオレの顔が綻んだ、
    というか涙が出そうでそれを堪えるのに「ぐっ…」と変な声が出てしまった。
    その声に気づいてミッチーがヨシヨシと後ろから頭を撫でてくれた。
    「大人になって3人に物理的な距離ができても心はいつも一緒にいようぜ」
    「ん」
    短冊に書いた願い事とオレとミッチーの左薬指に嵌めたリングを撮影してリョーちんに送った。
    『7月7日のいつもの時間にスカイプしよ』
    アメリカはまだ早朝だというのにすぐに返信が来た。

    「花、元気か?」
    7月7日の日本時間午後11時、約束通りリョーちんから連絡が来た。
    「あれ、三井サンは?」
    「今シャワー浴びてるぞ」
    「…セックスしてたな?」
    リョーちんの片眉が上がる。
    「し、してねぇ…」
    「だったら顔逸らすなし」
    といってリョーちんが笑う。
    「あと首筋、いつも三井さんがキスマークつけるとこ新しいのついてる」
    画面の向こうのリョーちんが首元を指さす。
    それにアタフタしていると
    「来週帰国するからその痕オレが上書きする」
    真剣な顔でそう言われてさっきまでミッチーのが入っていた胎の奥がキュッてした。
    「早く花抱き潰してぇ」
    そういってまたあのギンギンした雄の目で自分を捉えて離さない。
    「お、宮城」
    後ろからミッチーの声。
    そちらを向くのと同時に
    「あんたまたパンイチで歩いてんのかよ…」
    とリョーちんがため息をつく。
    でもこれでもマシになった方。
    付き合い始めた当初基本風呂上がりのミッチーは裸族だったから。
    それをリョーちんが何度も何度も「せめてパンツは履け!」と躾けてやっとコレ。
    「三井サン、オレ来週帰国する。7月15日」
    「オッケー!何時の到着?」
    「羽田着14時半くらい」
    「花道と迎えに行く」
    リョーちんとミッチーの会話を聞きながら実感が湧いて来た。
    もうすぐリョーちんに会える
    嬉しい。
    リョーちんがアメリカに行ってから半年弱、やっと実物のリョーちんに触れられる。
    そう思うと恋しくて恋しくてたまらない。
    「はなー?」
    名前を呼ばれてハッとする。
    「どした?」
    「あ…」
    感傷に浸っていたため言葉が出てこない。
    隣にいるミッチーが頭を撫でて
    「感動しすぎて泣きそうな顔してんの、こいつ」
    そういってほっぺにちゅしてくれた。
    「いいよな三井サンは。花にちゅしたい時簡単にできて」
    「おまえも1週間後にはそうなるだろ」
    「まーそうだけど」
    へへ、と嬉しそうに微笑むリョーちん。
    「リョーちん早く会いてぇ…」
    無意識に呟いたら涙がポロポロ出てきた。
    慌てるミッチーとリョーちん。
    「ほんとに花は…可愛すぎ。もうすぐ会える、絶対ぇ離さねぇ」
    「ん…、でもオレIHに向けて部活しねーと…」
    「あはは、そりゃ当たり前だろ!」
    ミッチーとリョーちんが大爆笑。
    「IH今年こそ優勝しろよな!オレと三井サンが叶えられなかった夢叶えてくれよ」
    「おうよ!任せておけ!」

    星に願った『好きな人に会いたい』という願いは七夕当日に叶えられた。
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