Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ほむら

    @rietokota

    SD右花メインの小説置き場です。
    X(Twitter)にも同じのあげてます。
    スタンプもらえるとやるきでます!ありがとうございます♡

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 49

    ほむら

    ☆quiet follow

    7/10にTwitterにあげた仙花、ポイピクにもあげました。仙大1、花ち高3設定です。

    #スラムダンク
    slamDunk
    #仙花
    fairyFlower

    恋花火高校バスケも大学バスケも大きな大会が終了した夏の終わり。
    湘北はIH準優勝。
    優勝は海南大附属高校。
    神奈川県で優勝、準優勝を独占した。
    高校最後のIH、湘北はもちろん優勝を狙っていたので花道はとても悔しがっていた。
    しかし来年からはその海南大にバスケ推薦で進学が決まっている。

    久々にお互いの休みが被り昨日から花道が泊まりにきている。
    久々に次の日のことを気にせず花道を抱き倒した。
    そろそろお昼になる時間だがまだオレの腕の中でスヤスヤ眠っている。
    ちょっとムリさせたかもと反省しつつも昨夜の花道のエロ可愛いさを思い出すと中心が熱を持つ。
    何度身体を重ねたって愛しくて全然足りない。
    このまま一緒に溶け合えたならどれだけ幸せだろうと毎回花道の胎の中に欲を吐き出しながら思ってしまう。
    心も身体も記憶も想いも全部全部、
    オレと花道の全てが溶け合って混ざり合って同化できたらどれだけ幸せだろう
    そんなことを考えてしまうくらい花道のことを愛している。
    「花道…愛してる」
    おでこにキスをして抱きしめる。
    「オレも…」
    自分の顔の下から小さい声で返事がきた。
    「起きた?」
    「まだ起きてねー…」
    ちょっと寝ぼけ眼で顔をあげる花道。
    「おはよ」
    唇を重ねる。
    「お腹空いてる?」
    「ん…なんかまだ腹ん中におめーがいる感覚があってそんな減ってない」
    結構な爆弾発言。
    「じゃぁもしかしてさ、」
    といって昨日オレが入ってた辺りを手で押す。
    「んぁっ…!」
    ビクビクっと花道が甘イキした。
    「ウソ!?ごめん!」
    涙目でこちらを睨みながら
    「テメー…」
    と恨み言を言ってきたがそんな可愛い顔で睨まれても全然怖くないし、それよりオレの息子が起きちゃったよ。
    「花道責任取ってね」
    ニコって笑って花道の手をオレの息子に導くと顔を真っ赤にして俯く。
    「花道の中に挿れてもいい?」
    ちょっと甘えた声で聞いてみると
    「…いっかいだけだぞ」
    上目遣いにOKが出た。
    「わかった」
    1回で終わるわけないけど、そんなこと言ったら絶対やらせてくれないからウソでもそう返す。
    今日1日中花道とセックスして過ごすのもいいな、なんて。
    結局気づいたらゆうに4時間は体を繋いでいた。
    花道は何度もイって今は夢の中。
    昨日ムリさせたと思ったのに、結局また花道を抱きまくってしまった。
    オレので気持ちよくなってヨガってる花道を見るのは本当に最高。
    今日1日何も食べずにセックス三昧だったから、花道が起きたら何かご飯作ってあげよう。
    のそのそと起きて冷蔵庫をチェックする。
    「え…牛乳とスポドリしかない」
    花道をベッドにおいたまま近所のスーパーに買い出しに行ってもよかったのだが、なんだか今日は片時も離れたくない。
    花道が起きたらデリバリーでも頼めばいっか。

    ためていた家事を片付けていたら花道が起きてきた。
    「うー…センドー…」
    ゾンビのようにふらふらとベッドから起き上がってこちらに向かって歩いてくる。
    ​100​%オレのせいです、ごめんなさいと心の中で謝罪しながら
    「何か飲む?」
    優しく声をかける。
    「ん」
    「スポドリでいい?」
    「ん」
    ドサッという音とともにソファーに沈み込む。
    スポドリのペットボトルを渡すとそれを一気に飲み干した。
    「もっと飲む?」
    そう聞くと「もういい」と返事が返ってきた。
    「何か食べる?」
    「…」
    返事はない。
    花道を見るとジトーっとした目でこちらを睨んでいる。
    「1回だけって言っただろ…」
    「ごめんごめん」
    顔の前で手を合わせて謝る。
    でも悪いのは花道だよ、あんなに可愛いなんて反則。
    そんなこと言ったらセックス禁止令が出かねないからグッと堪える。
    「とりあえずシャワー浴びてぇ」
    「お風呂沸かすよ」
    「おう」
    ちょっと機嫌が治ったみたいだ。
    ホッと胸を撫で下ろす。
    お風呂の準備ができるまで2人でソファーに座ってテレビを観る。
    ちょうど旅番組でアメリカの特集をやっていた。
    食い入るように観る花道。
    「ルカワが…来年から行くところ」
    ポツリと呟いた。
    そういえば花道から流川のアメリカ留学が決まったという話を少し前に聞いた。
    まだちゃんと確認したわけではないが、多分花道もアメリカ留学を考えているんだと思う。
    高校1年からバスケを始めてメキメキと才能を開花させはしたが、どうしたってまだまだ経験不足。
    それは花道自身もわかっていて、だからこそ来年からバスケでは名が通っている名門校海南大に行くことに決めたのだ。
    それには牧さんが一役かっているのだが。
    いいチャンスだ、アメリカの話を聞いてみよう
    と思ったところで『お風呂の準備ができました』とのアナウンス。
    「風呂入ってくる」
    「うん」
    花道はバスルームに消えていった。

    「センドー腹へった!」
    お風呂から出た花道。
    やっとお腹が動いたのか、1日何も食べていなかったことを思い出したかのように騒ぎ出す。
    「肉くいてぇ!」
    「なんかデリバリーする?」
    「センドーがめんどくさくなきゃ外に食べいこーぜ」
    「オレは全然平気だけど…花道は平気か?」
    「誰かさんのせいでへーきじゃねぇけどおっちゃんとこのヒレカツ定食食いてぇ」
    この『おっちゃん』というのは近くの個人経営のトンカツ屋さんの店主で、花道はそこのヒレカツ定食(もちろん特盛)がお気に入り。
    まだギリギリラストオーダーに間に合う時間だ。
    財布だけ持って2人で家を出た。
    朝から何も食べていなかった花道はヒレカツ特盛にエビフライ3本追加でオーダー。
    もう既に常連みたいなもんでおっちゃんも花道の食べっぷりを気に入って特盛とはいえ特盛の特盛で提供してくれる。
    しかも今日は「花ちゃんコロッケサービス!」といってそこにクリームコロッケを追加してくれた。
    「おっちゃんごちそーさま!旨かったぜ!」
    そういって店を出た後、明日の朝ごはんやらおやつやらを買うためにコンビニに寄る。
    「センドーアイス食いてー」
    あれだけ食べておいてまだ入るのか…高校生の、というよりは花道の胃袋恐るべし。
    さすがに去年の自分はここまで食べれなかった。
    買い物かごの中にガリガリくんやらポテチやらが投げ込まれる。
    オレは使い切ったゴムを2箱投入。
    それを見た花道の顔がみるみる真っ赤になっていく。
    「お、おい…2箱もいるんかよ…?」
    「んー花道次第かな?」
    ニコッと​笑うと「ふぬっ…」と言っている。
    オレは明日までに使い切る自信あるしむしろ2箱じゃ足りないとさえ思っているけど、昨日から抱きまくっているので花道の身体を思うと我慢するつもり、ではいる。
    あくまでつもり。
    花道に恋をして花道の身体を知るまで自分がこんなに性欲が強いとは思わなかった。
    女の子との経験もあるけど、なんていうか自発的に抱きたいと思ったことはなかった。
    なんとなくそういう流れになってなんとなく触られてその刺激で勃ったからヤるみたいな、大体そんな流れ。
    でも花道とのセックスはヤリたいからヤる、抱きたいから抱く。
    単純明快。
    その情動が常に起こる。
    一緒にいる時も、一緒にいない時だって。
    今だってほら、隣に花道の熱を感じて既に体が花道を欲している。
    「…そんなにシてーんかよ」
    唇をツンとさせてボソッと呟く。
    「うん、シたい。いつだってシたいし毎日抱きたい。何度も花道と繋がりたいよ」
    そう耳元で囁いたら恥ずかしかったのか肩に顔を埋めてきた。
    うん、可愛い。
    「帰ってスる?」
    誘ってみたが
    「さすがに今日はムリ」
    と断られた。
    そりゃそうか、昨日から身体ほぼ繋ぎっぱなしだもんな。
    申し訳なさそうな顔をしている花道が愛しくて
    「うん、平気。花道と一緒にいられるだけでオレ幸せだから」
    そういって頭をよしよししてからレジへ向かう。
    「お!センドーコレも!」
    花道が追加でカゴに投入したもの、
    それは手持ち花火とライター。
    「帰りに海でやってこーぜ」
    キラキラの笑顔でそう言われたら断る術なんて知らない。

    ​海風が心地よく肌を撫でる夜の海。
    大きく深呼吸すると潮の香りが体全体に染み渡る。
    空には弓張月と輝く無数の星々。
    花道は手持ち花火に火をつけて楽しんでいる。
    あと何度こうして花道と夏を過ごせるのだろう。
    それを考えると急に怖くなった。
    大方の手持ち花火をやり尽くし最後に残った線香花火に火をつける。
    花道の顔を照らす橙の灯。
    一生手離したくない大切な人。
    「花道が大学に進学したら一緒に住も」
    どーしたんだよ急に、と言いたそうな顔でこちらを見る。
    「指輪も買お」
    「…」
    「…いつか…あいつを追ってアメリカに行くんだろ?」
    あいつとはそう、流川楓。
    花道の人生を大きく変え、そして今なお花道の心を惹きつけてやまない存在。
    「おう、あいつを倒すのはオレって決まってるからな」
    ニカッと笑う。
    「妬けるなぁ…」
    ポツリと心の声が漏れた。
    オレと出会った頃にはもう花道の中にあいつはいた。
    花道は無意識だろうがいつも目は流川を追っていて、それが悔しくてどうにかして自分に目を向けさせたくて…やっと自分のモノにしたけど、それでもまだ花道の中から流川楓は消えない。
    「なんか勘違いしているようだから言っとくが、おめーを倒すのもオレだかんなセンドー」
    花道と付き合いだしてから言われなくなったからすっかり忘れていたけどそうだ、オレも花道に倒されるリストに入っていたんだった。
    「倒されないように精進するよ」
    思わず笑みがこぼれた。
    「あと、」
    と付け加え
    「オレが好きなのはセンドーだけだ…し」
    小さい声でゴニョゴニョ愛の告白。
    「こ、この天才桜木に愛されてんだからもっとよろこべ!」
    いつもは絶対そんなこと言ってくれないからそれだけでさっきの不安なんてどこかへ飛んでいってしまった。
    「オレが好きなのも花道だけだよ。どこにいても誰といてもずっと花道が好き」
    「…オレだってセンドーのこと好きだから恋人になった」
    「うん、知ってる」
    「だったら…オレのこと信じろ」
    顔を真っ赤にしてそう言い切る。
    こういうところカッコいいんだよな、花道は。
    「信じてるよ。でも花道と離れ離れになること考えたらちょっと寂しくなった」
    「オレだって…でもやっぱアメリカでバスケしてーし、それができるならぜってぇチャレンジしてぇ」
    「うん」
    「…待ってて…くれるだろ?オレがアメリカから戻ってくるの…?」
    上目遣いに不安そうな顔で聞いてくる花道に
    「当たり前だろ、オレ花道いなきゃ生きていけない」
    「ん、オレも」
    最後の線香花火の灯が消えた。
    と同時に重なった唇。
    「はなみち…?」
    花道からキスされる事なんてほんんどないから驚いて呆けていると
    「オレはおめーが好きなんだからよ、おめーはいつもみたいに飄々としてりゃーいいんだよっ!」
    愛されてるかも、オレ。
    「うん、わかった。じゃもっかいキスして」
    そういって目を瞑る。
    ふぬふぬ言ってる声が聞こえてくる。
    可愛すぎて吹き出しそう。
    そんなことを思っていると

    ちゅ

    と柔らかい唇が自分のそれに触れた。
    目を開けると間近に花道の真っ赤な顔。
    「花道…」
    花道の後頭部を引き寄せて舌を挿れて深いキスをする。
    唇を引き離すとトロンとした花道の顔。
    「帰ったらシよ」
    断られるのを承知で聞いてみた。
    だってやっぱり花道が欲しい。
    ​「​…い、1回だけだかんな」
    唇を尖らせてそっぽを向きながら嬉しい言葉が返ってきた。
    「わかってるって」
    思わず顔が綻んだのが自分でもわかる。
    「…ぜってぇ1回だけだかんな!」
    そこは念を押されたけど挿れたもん勝ちだろ?
    花火のゴミを片手に、もう片方には大好きな恋人の手。
    「…センドー」
    「ん?」
    「今度の休み、ゆ、ゆびわ、買いに行くか?」
    「うん、お揃いの買ってこの指に嵌める」
    花道の左薬指を撫でる。
    「ん…、センドー…」
    呼ばれて顔を上げると唇が触れた。
    「オレほんとにおめーのことスキだから…」
    照れながら、でもまっすぐにオレの目を見つめてそう呟いた。
    「オレも大好きだよ、花道」
    『恋』という熱を持った2人を海風が優しく包んだ。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💒❤❤❤❤❤☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works