運命の島ミニオン島にシュガーがいたIFストーリー視界に映るのは一面の白。ここから離れなくてはいけない、その一心で石のように重たい脚を必死で持ち上げてやっとの思いで一歩を踏み出す。肺を突き刺す凍った空気に、身体全体を埋め尽くす勢いで吹き荒ぶ雪。
本当に自分は前へと進めているのか不安で、でも後ろを振り返る勇気も気力も残ってはいなかった。
なんで、俺はこんなにも必死で生きているんだろう
半年前までは、確かにこれから訪れる死を受け入れていた。自分も故郷の家族や友人、シスターたちと同じような運命を辿るのだと。その時が訪れるまでの時間を、せめて有意義に復讐に費やそうと。
でも何故か、俺は海へと飛び出した。死に損ないの痩せっぽちな子どもの世話を焼いてくれた恩人であり、我らが王であるドフラミンゴを裏切って、大っ嫌いな病院をいくつも回って、政府の人間から逃げ回った。
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