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    ren_ta11

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    怪盗🐺❄️
    (怪盗ばじ×監禁少年ちふゆのばじふゆ)

    #ばじふゆ
    bajifuyu
    #パロ
    parody

    Phantom thiefPhantom thief⑤
    「場地さぁーん!起きてくださいよー、布団洗いますから!」
    「ん……うっせぇ千冬まだ朝だろォが」
    「ダメです良い天気だから今干さないと!夕方から雨降るって言ってるんです!」
    「?誰が?」
    「最近ここによく飛んでくる白鳩のホワイトサンダーが教えてくれました!」
    「まじか。じゃあ……もうちょい寝てからにしようぜ」
    「あーっ寝ないで場地さん!起きてくださいよっ」
    場地さんはオレの言葉を聞いたはずなのにまた布団に逆戻り、なんで!


    ここに連れてきてもらってだいぶ日数が経った。
    この場所でオレにできることを教えてもらって、三ツ谷君の手伝いをしながら、毎日を過ごす日々にも慣れた。
    「千冬ー?場地起きた?」
    「あ!三ツ谷君、それが雨降るって言ってんのに全然起きてくれないんです。せっかくホワイトサンダーが教えてくれたのに」
    「お前が最近仲良いあの鳩?なんか黄色い羽が混じってカッコいいヤツだよな」
    「そうっス!雷みたいだからホワイトサンダーって呼んでるんですけど、なんでか全然反応しないんスよね」
    今まで外に出た記憶もあんまりなかったから知らなかったけど、オレはなんとなく、動物と話ができる気がする。実際なんとなくだけど仲良くなるとその日の天気とか、今日はどこに行ったとか教えてくれる。今では白い鳩に命名するまでに仲良くなった訳だが、何故か名前を呼んだ時だけはそっぽを向かれる。
    ホワイトサンダー曰く、今日は雨が降るらしい。だから早めに布団を干してしまいたいのに、場地さんは掛け布団を抱き枕みたいに抱えてベッドから降りようとする気配を見せない。
    「おい場地。雨降ってびしょ濡れになったらお前の布団だけ寝れねぇからな」
    「あ!そうなったら俺も寝れなくなるじゃないっスか!場地さん!起きて!」
    夜寝れないのは嫌なので一生懸命場地さんの体を揺すれば、気怠そうに体を起こしてベッドから出てくれた。
    「千冬それ干したら朝飯の配膳頼めるか?」
    「わかりました」
    場地さんの布団を素早く回収して庭に干す。オレは迷わずリビングルームまで足早に向かった。慣れた動きはだいぶスムーズで、その間場地さんはまだ顔を洗って、歯を磨いている最中。
    場地さんがやっと顔を出したのは、ほとんど配膳を終わってからだった。
    「おはようございます!場地さん」
    「はよ、なんだよマイキーまだ寝てんじゃん」
    「はよ〜……」
    「あ、マイキーくんもおはようございます!」
    「んー、千冬は相変わらず朝から元気な」
    ドラケンくんに背負われたマイキーくんも少し遅れてリビングにやってくる。これもいつもの日常の風景。二人の分まで配膳して席に着けばその後すぐに三ツ谷くんも揃ってみんなで手を合わせる。
    「「いただきます」」
    また今日も変わらない一日が始まる。


    ここの隠れ家は街の中にあるものの、周りは木や茂みで囲われていて一見家があるようには見えないところに家がある。青々とした芝も生えてちょっとした庭も存在し、洗濯物なんかもそこに干していた。

    朝食が終わった後、オレと場地さんは布団を干してある横で、向かい合わせになってお互いを見つめ合っていた。
    「よろしくお願いします」
    「おう」
    オレは一息、吸い込んだ息を吐き出せば自分の足に力を入れ目の前の場地さんに向かって飛び出した。
    「ッ…!」
    「……相変わらず早えな?っと」
    「ッわ……!」
    オレが向かって行っても場地さんはオレを受け流すのみ。思いっきり振りかぶった腕が受け流されたことでぶつける先がなくなり、勢いのまま芝生にうつ伏せて寝転ぶ形になっていた。
    「千冬ぅ、大丈夫か?」
    「うぅ…、まだまだ、ですッ……!」
    身軽で素早いのがオレの取り柄だと何度かの手合わせで場地さんに教えてもらった。自分でも知らなかったが動いてみると意外なことにスルスルと動くことができた。
    ブン!ブン!と拳を振り上げてもなかなか場地さんには当たらない。飄々と躱して受け流される。
    (やっぱり、場地さんはすげぇ!よし……)
    今日のオレはいつものオレじゃない。マイキーくんに教えてもらったとっておきがある。
    オレは腕を振り上げながら機会を伺う。場地さんがオレの腕を片手で受け弾いた瞬間――。
    (ココ!)
    オレは今まで地面につけていた片足を場地さん目掛けて振り上げた。
    「ッ!……」
    「やっ……!?」
    初めて場地さんに当てることができたと喜んだのも束の間で受けられていた腕でしっかり足を掴まれドシン!と勢いのまま投げられた。
    「〜〜〜〜ッたぁ!」
    「おぉ、今のは危なかったわー。蹴り技は確かに良かったな?さてはマイキーか?」
    「ん〜〜!!入ったと思ったのに!」
    「百年早えわ!ほら立てるか?」
    勝ち誇ったように笑う場地さんに差し出された手を、素直に取って立ち上がれば視線の先には三人の姿。
    「今日も派手に転がされてんな、千冬?」
    「場地さんやっぱすげえっす!」
    「せっかく千冬に教えてやったのに。場地も大人気ねぇの、一発くらい食らってやれよ」
    「うっせ。そんなのためになんねーだろ」
    「ちょっと出かけるから、留守の間頼むな。あと布団も、雨降りそうなら中によろしく」
    「わかりました!買い物ですか?」
    「まあ、そんなとこ」
    三人は口々にそれぞれ言いたいことを漏らし、街に消えて行き、オレ達はそのまま手合わせを続行した。


    「ッはぁーー!全っ然当たらねぇ!」
    結局不意に決まりそうだった蹴り技以来、場地さんには一向に当たらず転がされ続けた。
    「鍛え方がちげーんだよ、でも動きは良くなってきたな!」
    「ほんとっすか!?へへっ……!次こそ一発入れます!」
    「調子乗んなよ?……っとなんか曇ってきたな?」
    「あっ!午後雨って言ってたんだった!急いで布団中に入れねぇと!」
    朝イチで教えに来てくれた友人にまた突かれるとこだった。オレは急いで布団の方まで駆け出した。
    「騒がしいヤツ、でも顔は前より全然よくなってきたな……おい千冬!オレもやってやっからそんな慌てんな!転ぶぞ」


    雨が降ってきたのはそのすぐ後だった。

       ◆

    「……。すごい雨。ん?」
    風呂上がり、場地さんが入浴中の間オレは窓を通して土砂降りの外に視線を移す。そこに、白い塊が見えた気がしたオレは部屋の一番大きい窓を開けた。
    「ホワイトサンダー?」
    いつもだったら窓枠にピタッと止まりにくるはずの友人が見当たらない。見間違いかと思ったけど、どこか嫌な予感がしてあたりに目を凝らす。
    見回してみれば一階、下の中庭あたりの芝生にぽつり白い友人の姿が見えた。
    「ホワイトサンダー!?」
    友人を見つけ無我夢中で部屋を飛び出した。どうやって階段を降りてきたのかとか、夜だから静かにしなきゃ、なんてことに頭は回らず着の身着のまま外に飛び出し庭に急いだ。
    「ホワイトサンダー?ッホワイトサンダー!」
    目の前に友人を捉え、勢いでしゃがみ込み抱え上げれば羽と足からは赤いものが滲み出ていた。
    (この雨の中で、怪我した?どうしようっ……)
    「ホワイトサンダー!しっかりっ……」
    「クック……キュ……ピー……ピ…」
    「……え?」
    「おいっ、千冬どうし――」
    「どうしよ、ホワイトサンダーがッ!」
    「……とりあえず中に入れてやれ。しっかり見ねぇと分かんねー」
    あんだけ騒がしく家の中を駆け回ったせいで風呂上がりのはずの場地さん、マイキーくん達まで外に出てきてくれていた。
    場地さんが手渡してくれた、風呂上がりタオルでひとまずホワイトサンダーをくるみ、家の中へ。リビングの談話室まで運んだ。
    三ツ谷くんは救急箱を持ってきてはホワイトサンダーを、ネットで調べながら処置してくれた。初めてとは思えない処置の速さではあったがおそらく三ツ谷くんの器用さがそれを可能としていたんだと思う。
    「よし。つっても、鳥は処置したことねぇからあとは明日専門に見せに行かねぇとな」
    「三ツ谷くん、ありがとうございます」
    ホワイトサンダーを囲ってソファに座ったり、椅子に座る面々。
    「こいつ、いつも千冬が仲良いっていうヤツ?」
    「そうです……なんか窓見てたら白いのが見えた気がして、いつもだったら窓開けたらすぐに窓枠に止まって……なのに今日はいなくて、不思議に思って周り探したら……下に」
    座って膝に乗せていた掌にギュッと力が入る。そんな姿を見てか、隣にいてくれた場地さんがいうものように髪をかき回す。まるで不安な気持ちを散らすみたいに、少し乱暴なその手つきに体が少しよろめいてしまった。でもやっぱりその手は安心を与えてくれる。
    「ふーん、でもよかったな?」
    「え?」
    「だって千冬が見つけなきゃ朝までこんな寒い中雨に打たれてたってことじゃん。大丈夫、コイツは助かるよ!」
    マイキーくんはニッといつものように笑ってくれる。オレはその言葉をきいて心の不安が少し軽くなった。
    「ほら、とりあえず温まんねぇとな?」
    隣にいた温もりがいつの間にか消え、キッチンにホットミルクを作りに行ってくれていたようで、場地さんは湯気の立ったマグカップを手渡してくれる。
    フウフウ、と冷ましてから口をつける。ちょっと熱いけど、今はそれぐらいがゆっくり飲めて少しずつ体を温めてくれてちょうど良かった。
    ホットミルクを飲んで落ち着いてくると、思い出したことがあった。
    「そういえば……」
    「ん?」
    マグカップを片手に場地さんがオレの声に耳を傾け、同時にその場にいた他の人達の視線もオレに集まる。
    「ホワイトサンダーが、危ないって……言ったんです」
    「危ない?お前がが?」
    オレの言葉にその場の空気がスッと変わったように感じたオレは、言葉を濁しながらも続けた。
    「いや、なんか……そこまでは分かんないですけど、アイツは確かに、危ないって……」
    「……」
    オレの言葉を聞いた場地さんは考える素振りを見せソファに体を預けた。他の人たちも何やら黙り込んでしまったが、ドラケンくんが立ち上がり口を開いた。
    「まあ、考えても仕方ねぇし。コイツが元気になれば万事解決、だろ?とりあえず今日は休もうぜ」
    「だな」
    「あ、あの!オレ今日ここで寝てもいい、ですか?」
    ドラケンくんの言葉に全員が立ち上がり自室に向かう中、みんなの背中に問いかける。コイツの側にいたかったから。
    「ん、いいよ」
    「仕方ねぇな。布団持ってきてやっから待ってろ」
    「マイキーくん、場地さん……ありがとうございます」
    ブンッと音がなりそうな勢いのまま二人に頭を下げて、ホワイトサンダーを見る。表情は苦しそうだが、見つけた時よりも酷くない気がしてオレはホッと胸を撫で下ろした。

    しばらくして場地さんが戻ってくると、何故か敷布団から掛け布団、枕まで一式を一気に持ってきた。
    「ば、場地さん!?オレ掛け布団だけあれば――」
    「いやオレもここで寝るんだよ、ほら早く寝んぞ」
    「え……え!?いやいやオレ一人で、場地さんここ寒いからっ……」
    場地さんは寒さに弱い。ここに来て学んだことの一つ。夜冷える時は靴下まで履いて寝るほどだ。今日は雨も降っているし、談話室は冷えるから場地さんには寒すぎるはず。
    「じゃあお前がいればいいじゃん。湯たんぽ代わりな?んじゃ電気消すぞ」
    「ちょっ……まってっ……」
    オレが戸惑っている間に場地さんはパチっと電気を消して、手を掴み布団の中に引き摺り込んだ。
    「さみぃな、やっぱ。千冬お前子ども体温でちょうどいいな」
    「ば、場地さん……」
    「ん、早く寝ろよ。病院、行くんだろ?」
    「……っ、はい……」
    ギュッとオレを抱えるようにして体温を奪おうとする場地さんはそんな行為とは裏腹に、気持ちに安心と温もりを与えるような声音で優しく囁いては包み込んだ。その声にオレは返事をして応えた。
    (なんでだろう、場地さんに触れてもらえるだけでこんなにも心が安心する……)
    どうしてなのか、その理由は分からないまま、気づけば眠りに落ちていた。

       ◆

    「うん、足と羽以外は特に問題もなさそうだ。軟膏も塗り直したからあとは回復を待つだけで大丈夫ですよ。お大事に」
    「ありがとうございました」
    オレと場地さんはホワイトサンダーを連れて朝イチで街の獣医に診せに来ていた。オレはあまり外には出ない方が良いと言われていたけど、帽子を深く被っていくのを条件にたまに街に出かけられるようになった。
    ホワイトサンダーも幸い、外傷以外は無事なようで安静にしていれば回復するとの医者の診察だった。
    「良かったな。なんともなくて」
    「はい、着いてきてくれてありがとうございます」
    「いや、コイツにはオレも世話になってっからな」
    「場地さんも?」
    意外だ。コイツと話せるのはオレだけだと思っていた。オレは自然と場地さんを見上げるとオレの腕の中にいるホワイトサンダーを見て和やかに笑った。
    「千冬みたいに話せるとかはねーけどな、おやつねだりにきたりすんだよコイツ」
    「へぇ……?でもそれって世話してません?」
    「いいんだよ、あー。腹減ったなァ?つってもコイツいるから中には入れねぇし……あそこの売店でなんか買うか」
    場地さんは後頭部をガシガシ掻いては視線を泳がせてはぐらかす態度をとったと思えば、今度はお腹が空いたと口にする。
    確かに、時刻はお昼時。朝食はしっかり食べたと言えど腹時計が鳴るにはいい時間だった。
    素直に場地さんの提案に乗り、売店のメニューを見て食べるものを決めると場地さんは「まとめて頼むから先に座ってろ」と言われたので少し離れたベンチに座って大人しく待つことにした。
    昨日の天気が嘘のような晴天に、ついつい空を見上げたくなり目を向ける。
    「見ーつけた」
    「え……?」
    不意に後ろから聞こえた声に振り返る。声の主は絶妙な距離のベンチに座ってこちらを見ていた。相手も帽子を深く被っているせいで、顔の確認はとれそうにない。
    「ソイツ、無事だったんだ。探すの邪魔してきたからついつい手出しちゃったんだけど、無事でよかった」
    ソイツ、と相手が指差したのはオレの膝に抱えられているホワイトサンダー。さっきまで大人しかったホワイトサンダーだったが、心なし目つきがキッとして睨んでいるようだった。
    「お前、コイツに……なにした?」
    オレは思ったよりも低い声が出たことに、驚きもせず相手を睨んだ。
    「やだなぁ!俺は別に手を出すつもりはなかったんだけど、ソイツが邪魔するから悪いんじゃん。それに俺は雇われただけだし?お仕事しただけ」
    口元がニヤッと笑ったのがわかり、背筋がゾクッと悪寒が走る。その感覚に思わずホワイトサンダーを強く抱えた。そうでもしないと体が震えてしまいそうだったからだ。
    「君が大人しく戻ってくるなら俺ももうなにもしないよ?今すぐ来い!なんて、俺は優しいから言わないから♪やっと外の世界を体験できたんだもんね?場所はもうわかってるし、はい君にこれあげる」
    口振りからして男のソイツは、スッと立ち上がり自然な流れでオレに紙切れを渡して「じゃあね♪」と人混みに消えていくように姿を消した。
    オレの頭の中で男の言葉が繰り返しリピートされる。
    「ピッ……ピ!」
    「ッ!ぁ……大丈夫……ごめんな、ホワイトサンダー、お前……オレのせいで」
    「クック、ピーッピィ!」
    「どうってことないって……」
    ホワイトサンダーは 傷のついていない方の翼をバサッと広げては風をオレに送って慰めてくれているようだった。オレはそれにうまく笑って返すことができずに、紙切れを握り締める。
    「おー、お待たせ……ってどうした?顔色悪ぃな?具合悪いか?」
    「ッ、場地さん……」
    「ん?」
    場地さんはしゃがみ込んでオレを心配そうに見つめる。オレは今の出来事を伝えるか、迷っていた。そこで男の言葉を思い出す。
    『君が大人しく戻ってくるなら俺ももうなにもしないよ?まあ今すぐなんて、俺は優しいから言わないから♪やつと外の世界を体験できたんだもんね?場所はもうわかってるし』
    (場所もバレてる、オレが……大人しく戻れば何もしないってことは、戻らないとなにするかわかんないってことだ……そんなの、言えるわけない)
    「な、なんでもないです!お腹空いちゃったせいかな?早く食べましょ」
    「……千冬?」
    「あ!これ食べてみたかったんですよね、って場地さん座らないんですか?」
    「いや……ゆっくり食えよ。食ったら帰るぞ」
    「はい!」
    いつも通りにできただろうか?眉間に皺を寄せる場地さんの反応に、不安は残るが敢えてスルーすることに決め、オレは早く食べようと進める。
    空腹なのも本当だったが、それは先程までのことで今は何で膨れたのか、少しも空腹を感じない。恐らくは気持ちの問題だと分かっていたが、オレは勤めて笑顔を作り、いつもの松野千冬を演じた。

    その後、オレは場地さんといつもの家に帰ってオレのできる限りのいつも通りを過ごした。
    三ツ谷くんのお手伝いをして、ご飯を食べる。今日は先に場地さんな風呂に入る日。いってらっしゃい、と見送ってオレは一人ベッドに座って昼間渡された紙切れに目を通す。

    『5日後、今日と同じ場所で待ってるよ♪
    君のお家に、連れてってあげる』
    「……っ」
    オレの家は、ここだと言ってくれたのに結局は違ったのか。恐らくこれに書かれた家とは、あの殺風景な部屋のある家の事。あの男は雇われたとも言っていた、仕事だとも。動物に手をあげるってことは人にも手をあげられるだろうな。そしたらオレはきっと……。
    「大丈夫、五日……まだ五日ある」
    残り五日を、心残りがないように過ごそう。
    オレは心に決めて、顔を上げた。
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