【食果】在快接近午饭时间的时候，青木结束了锦汇道馆早上最后一场的宝可梦对战，他叹了口气感慨于现今孩子们的实力可真强，走到吧台刚坐下时，外套内侧的洛托姆电话就突然飞到青木的面前且响起来电铃声，这刺耳的声响告诉他：要开始四天王的工作了，而且大概又要错过午饭时间进食了。
‌真是苦恼于这些在午休时间前来的挑战者，不用吃饭的吗。虽然道馆馆主的工作也不时会有午休时间过来的挑战者，但可以马上就开始对战，不像四天王的工作那样还要等待挑战者战胜波琵之后，他才可以出场。不过也有过好多次他未到达宝可梦联盟挑战者就已经败在辛俐手中，又或是败在波琵手中，总之大多数就是赶过去后他都是在等候室里坐着，与八朔面对面地坐着，只为等待前一人的呼喊，若辛俐与波琵再走入等候室的话，那也就说明没他俩的工作了。但不管如何，他作为四天王一收到通知就要马上赶去宝可梦联盟，准备与通过面试的挑战者进行对战——这是他的工作。

怒るけど、嫌わないから大丈夫　ゲンガーのフードポンチョを身に纏い、右腕に小型バスケットを提げた子供が、パシオのポケモンセンターサロンにて、一節踊るように、踵でくるりとサカキの前で踊ってみせた。

「トリックオアトリート」

　サカキの目の前で踊りを舞うような子供の心当たりなど、息子であるシルバーや、このパシオで顔馴染みになったケイ、百歩譲ってリーフくらいの者だったが、意外なことにそれはレッドだった。サカキはその事に驚いて瞬きをしたものの、ああ、この子供も年相応にハロウィンという祭りに興じたりするのかと、どこか内心で安心をする自分もいる。

「存在事態がトリックでトリートな奴が言うのか？」

　が、それを悟られぬように、サカキは一つため息をついた。

どこにもいかないで吾の元へ　帰りますよう　祈りつつ　おまじないにと　蛙を託す
　　　　　詠み人知らず


　くい、と呼び止めるように上衣の裾を背後から引っ張られた。サカキの気を引こうと幼い頃、シルバーもそうしていたなと思い出し、振り返るとそこにはレッドが居た。

「ん」

　メッソン柄のマスキングテープが、斜めに貼られた包み紙を、彼はサカキの胸元に突き出した。ぐいぐいと押し付けてくる様子から察するに、サカキに渡す物らしい。相変わらず、肝心な時には言葉数の少ない男だと、サカキはそれを受け取った。サカキが受け取ったので、レッドの顔つきがようやく柔らぐ。

「何なんだ、これは」

　マスキングテープをゆっくりと剥がしながら、サカキは彼に訊いた。包み紙を筒状にして中身を確かめると、ポリゴンフォン用の根付けらしい。蓮の葉にメッソンがちょこんと腰掛けているチャームがあしらわれていた。