オメガバのアオオモネタ① 12/20学生時代のアオキさん、そこまで番とかにあまり興味がないぼんやり系α。
むしろ自分は間違いなくβだと思っていた。
まぁ、運命の番なんているわけないですよ、たまに本当にいるっていう人いますが。
なんて本当にそこまで番の事について考えていなかった感じ。
だけど、ある日見つけてしまう展開へ。

――あ……。あぁ、嘘だ。いたんだ……。

偶然にもアカデミー内を歩くまだ幼い頃のオモダカさんを見て、ガツンと頭を殴られたかのような衝撃を受けてその時は呆然。
理由もよくわからず、見惚れてしまっていてオモダカさんが通り過ぎてから初めて味わう恋焦がれる感覚で息が詰まりそうになる。
その後、あの時声を掛ければ良かったと思うぐらいにアカデミーで会う機会がなくて、誰だったんだろうと思っていると、
「少し、いいですか？」
と声を掛けられる。
あろう事か、ちょうど探していた本人でアオキさんは思わず一気に硬直してしまう。
「あ、あの…、もしかしてと思うのですが…」
という言葉を最後まで聞くよりも先に体が先に動いて抱き締めていたアオキさん。
「やっと、会えた……」
なんてまともに会話になっていないけれど、お互いが一目で運命の番だとわかった。
唐突で、なんとなくの直感で、説明もうまく出来ない。
だけど、見た瞬間に《欲しい》《誰にも渡したくない》《好き》という気持ちでいっぱいでそうか、これが運命の番っていうのか、とアオキさんは思うんだけど、問題はそれぞれの家族に番を見つけたんだ、と言ったら両家とも「それは駄目」と言われてしまう。
オモダカさんの家は大事な一人娘なので元々こちらで将来の相手を用意しようとしていたとし、アオキさんの家は勝手にうちの息子がすみませんという状態。
ここで気付かされるのが、子供の意思が大人の都合によってねじ曲がろうとしているところ。というか、番になる事が出来ない？という恐怖に襲われる。子供の言葉なので大人は信じてくれなかったのです。
どうしようと二人で悩んでいた矢先、オモダカさんに発情期が来てしまい、しばらく家に閉じ込められてしまう状態に。
それにアオキさんは我慢が出来ず家まで来てしまう。
何日も通い続けるものだから、それでやっと両家の方も運命の番の話は本当だったか、とわかり、やっと部屋まで案内されるけど、そこには頭がくらくらするぐらいに強いフェロモンの香り。でも間違いなく、自分の番のものだと自覚出来るものが何故かあって、苦しそうなオモダカさんの聲が布団から聞こえ、傍に駆け寄ると
「会いに来ました」
と話しかける。すると、布団から泣きそうな顔でオモダカさんが出てくる。
「それと、その、鍵を貰いました」
その鍵はうなじを噛まれないようにする為の首の貞操帯のもの。
「自分で良ければ、番になって下さい……」
と首の貞操帯に触れる。オモダカさんも勿論、首を縦に振って
「貴方がいい、貴方のものにして……」
切なそうに伸ばして訴える手を握る事で承認と判断し、ついに首のうなじが露わになると即座に噛んで番に晴れてなれましたという…



で、大人になってからは「夫とは、学生の時に出会ってその後すぐ番になったのでむしろ結婚は卒業までお預けだったんです」と語るオモダカさんと、「あぁ家内ですか。まぁ、私より少し下ですが何か？……あの、何が知りたいのでしょうか？」と言葉足らずと相手がどんな人かを濁す感じのアオキさん。
周りからはへぇ、どっちももう既婚者かー、話ではどっちも運命の番らしいという情報のみで職場は浸透してるけど、実は2人が番である事を隠してる感じ。でも、一部のαの人が感覚的にあぁ、成程この2人は番だって感じにわかってる。
そんな2人の帰る家は一緒なので、無事結婚して同居してました…


とめでたしな話〜！
実を言うと、オメガバは学生時代ネタと社会人ネタの二つあってどっちも好きなんで社会人ネタも近々メモ書き残しておきたいー！
流石にオメガバはデリケートだから小説化して支部にアップする勇気がないのでここに埋めとくしかないですね！あると思います！