感想文まず、リクエストを受け付けていただいて、また大変苦戦して書いていただいたようで、本当にありがとうございました。
一次創作でも二次創作でもないような気がして、困らせてしまったらどうしようと悩んでいましたが、とっても嬉しいです!
夢日記でも少女主体の話の流れだったので、今回「ネコ」氏が掘り下げられていて、少し違った観点から見ることができました。
少女主体だと、気軽にやってしまったことが取り返しのつかない過ちだったお話のように受け取っていたのですが、長い時間を生きてきて、たくさんの人と、人じゃないものと接してきたネコ氏が、そのすべてを見送ってきた彼女が、やっと託されたものを手放せる時が来たのかなって。
少女を主に考えたら、月が唆したようなそんな印象だったのですが(一読目はそうでした)、改めて読み返すと彼女をずっと見てきた月が「もういいよ、おやすみ」と言ったようにも捉えられますね。
少女が私のイメージよりも幼かったので、少女はネコ氏にとって娘のようなものだったのかなって最後のシーンで思えたので、ちょうど側にいた娘(七歳)を見てこんなもんなんだろうかと思ったりしました。
彼女は猫や鋏なども見たことがなかったのですね。物がない場所で生まれたときから暮らしてたら確かにそうですよね。
そういえば、私ひとつながりの糸が踊りながら模様を描いているイメージだったのですが、縦糸と横糸で織られていきましたね。月光を横糸に。とてもきれいな表現だなって思います。
そうやっていろんな人を見送ってきたネコ氏、今度は少女に見送られる番だったのですね。ネコ氏の感情はどんなだったんだろうって、ポストではちょっと想像しきれなかったのですが、今はなんだか、驚きはしても少女の手でこうなるのならまあ悪くないのかもしれないっていう気持ちなんじゃないかなあって思ったりしました。
もしかしたらほかの誰かの手に握られた鋏なら、こうはならなかったのかもしれないな、とも思ったりもしました。
これはネコ氏ではなく私の話なのですが、娘の手で終われるのなら本望かなって。思いつく限りでは、一番幸せなのかもしれない。
勝手な読み取りと思いこみですがそう思ったりしました。でも感想文ってそんなもんかなって(笑)
最初に見たイメージ通り、詩みたいな、とてもきれいなお話だったと思います。
幻想的な、どこかスペインの音楽を思い出すような読後感でした。
この先こうしてネコ氏という存在を託された少女が、またいつか誰かに託していなくなる日までに、「こうなるものだったのかもしれない」って思える日がいつか来るといいななんて願って。
本当に、ありがとうございました。