明日は午後からで。「誠司さんがこんな時間まで起きないなんて珍しいですね…」
微睡む意識の中聞こえてきた声に少し意識が浮上する。
「プロデューサーも言ってただろ、最近仕事詰め過ぎたって。」
昨日も起きて待ってようと思ったんだけどよ…と少しばつが悪そうな声でそう答える姿に、気にせずともいいんだがと心の中で返事をする。
ここ数日ソロでの仕事が立て込んでしまい、プロデューサーさんには土下座しそうな勢いで謝られたが、それに問題ないと答えたのは自分だ。疲労感はあったがその分達成感や充足感も得られた。ただ、2人とすれ違い生活になってしまったことに寂しい気持ちを覚えたくらいで。
そんな中てっぺんをとうに越えて帰宅すると、ベッドのなぜかそれぞれ端で寝ていた2人に喧嘩でもしたのか?と首を傾げつつ、空いているならとそっと真ん中に滑り込んだのだが。
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