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    進捗。今回から進捗をこちらで使ってみます。

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    #スカラビア
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    #マジフト部
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    ケバブ風チキンバーガー「サッカーボールの模様をつけたハンバーガー?」

    監督生曰く、サッカーという競技が監督生の世界ではあったらしい。サッカーをするのに白黒のボールを使い1チーム11人、うち1人はゴールを守って攻めたり守ったりするらしい。そのサッカーの世界的な大会に合わせて、ハンバーガーチェーン店がサッカーボールの模様をもしたバンズと当時の年に開催された国の有名な食べ物に寄せた具材がハンバーガーとして販売されてたらしい。

    「ほぅ、面白そうだな」

    「こっちだとマジフトに近いのかもしんねーな!」

    「なるほど、マジフトか」

    「監督生、この話俺の家族にも話していいか?いいこと思いついた!」

    監督生はこくんと頷いた為、了承は得れたようだったがカリムのやつどうするつもりだ?

    「おい、カリム。思いついたことを言っておけ。後で面倒になるのはゴメンだからな」

    「あー悪ぃ!これは驚かせたいから後で話させてくれ!」

    「駄目だ、ここで話せ。いますぐにだ」

    「えぇーー勘弁してくれよジャミルぅーー!今なら次作ってもらったときのハンバーガー1個ジャミルにやるからさぁー!」

    「………ハンバーガーのためじゃないが、そこまで言うなら今はいい。だが、後からちゃんと話せ。いいな?」


    「おう!じゃあ早速話してくる!監督生、じゃーなー!」

    「不安だから、俺もついてく。またな、監督生」

    お互い手を振り分かれる。
    カリムは途中で自分の部屋に入ったようだったので、今日のカリムの晩ごはんをつくることにした。
    今日は、シチューとやらを作ってみるか。これも監督生から聞いたレシピだが美味しそうだった。
    レシピで聞いたことない具材などは特徴は聞いてあるので、似たものを買ってきている。
    よし、調理するか。



    出来た。
    あとはカリムを呼びに行くだけだな。

    コンコン
    「電話終わったか?」

    ドア越しに呼びかけると、部屋の中から大きい声で返答が返ってきた。

    「おー!終わったぜー!」

    「晩ご飯、食べるぞ」

    そう俺が言うと、喋りながら部屋から出てきた。

    「もうそんな時間か!喋りすぎたぜ。いつもありがとうな、ジャミル」

    「当たり前のことをしてるだけだ」

    適当に返事したあと、二人でご飯を食べて各自風呂入ってさっさと寝た。
    この日をきっかけに、とんでもないことになってるとは思わずに。



    翌日の放課後

    「そうだ、カリム。昨日電話した内容を教えろ。何話したんだ?」

    「んーまだ秘密だな」

    「おい、お前本当に何したんだ」

    「まぁまぁたいしたことないって」

    「お前の言う大したことないが信用できたことはないんだよ」

    「とりあえず、今はまだ言えない!」

    「はぁ……」


    それから3日、一週間、3週間と過ぎていき……


    「もういいだろ、いい加減教えろ」

    「ちょうど良かったジャミル!試作品が届いたぜ!」

    「試作品……?まさか、お前」

    「ほら、見ろよジャミル!マジフトのベースをしたバンズを使ったケバブ風チキンだ!」

    「わざわざ出来立ての状態を魔法で保存したのを送ってきたのか」

    「さっき監督生にも渡してきたけど、見た目も味も好評だったぜ!」

    「発案というか、元は監督生の話からだからな。監督生が満足だったのなら期待できそうだな。バンズも型取りが良く出来てる」

    「だろー!早く食べてくれー!」

    「しょうがないやつだな」

    いただきますといったあと、かぶりつく。

    ガブッ
    もくもぐ 

    「うまいな……」

    「だろー!てことで、俺の分も今度作ってくれよジャミル〜」

    「結局こうなるのか……試食って言っていたが、どこかで売るつもりなのか?」

    「おう!父ちゃんに監督生の話をいってみたら、俺とおんなじこと言っててなー!父ちゃんの知り合いのハンバーガー屋さんで期間限定で売ることになったんだ!」

    「チェーン店じゃないだろうな」

    「チェーン店ではないけど、何店舗かあるらしいぞ」

    「だとよ、そこの奴ら」

    「ゲッ!バレてたんすか……」

    「チッ。お前ら少しは気配を隠せ」

    「いや、レオナ先輩もワクワクして……いっっ」

    隠れてない気配に向かって声をかけると、ぞろぞろと出てきた。思ったとおり3人だったが、よりにもよってこの3人とは。
    隠れていたのは、ラギーとレオナとジャックのマジフト部だった。狙ってきたとしか思えないメンツだ。

    「何しにきた」

    「いや、美味しそうな匂いがするなぁと思って」

    「俺はラギーに用があっただけだ」

    「ラギー先輩とレオナ先輩が固まってなにか見てたので、何かと思ったら、つい」

    「お前らの分はない、さっさと解散していいぞ」

    「ジャミル、こいつらの分も作ってやったらどうだ?」

    「お前、余計なことを言うな!ほら、期待のこもった目で見始めただろあいつら!」

    「いいじゃねぇか、ジャミルが俺と友達に作るぶんにはいいって許可とってるしよー」

    「あいつらは友達じゃないが……?」

    「じゃあ、俺の友達だから!な?」

    「お前なぁ……」

    そう言ってる間も気配がうるさい。一方は無言の圧、一方は期待のこもった目、一方はもう食べれると信じきって疑わない笑顔。

    はぁ………

    「今回だけだからな」

    「そう言いつつ次回があるんすよね」

    ペンを目に向けてぶん投げたが軽くかわされた。余計腹立つ。
    とりあえず食べ終え、用意できそうな日を伝える。
    俺はその後カリムとスカラビア寮に戻った。
    材料いつもより用意してもらわないとだな。



    それからさらに数日後

    「おい、来たぞ」

    「ジャミルくん、今日はよろしくっす」

    「楽しみっす」

    マジフト部の3人が食堂にやってきた。
    5人分とお替わりのハンバーガーのことを考えると、スカラビア寮だけでは持たないと思い、食堂の冷蔵庫の一部とキッチンを借りている。もちろん、食堂をいつも使っているゴーストや学園長の許可を得ている。
    学園長の分も作るように言われたが、普段の行いのことを突き詰めてやったら「私の分は無くていいです……」と言っていたのでもちろんない。

    「おっ!来たなーここに来いよ!」

    「カリムと適当に座っててくれ」

    「はいよーっと」

    「早くしろよ」

    「こっちのことは気にせず、作るのに専念してもらって大丈夫っすよ」

    「心配せずとも、来るまでにだいたい終わってる。もう少しで出来上がるからな」

    ジャック、お前本当にNRC生か?
    心の中で思わず出てきた言葉はそれだった。
    言いそうになったが、そこはグッとこらえた。多分皆が思ってるだろうから言うこともないしな。

    伝えた通り、あと少しで出来上がりだ。
    バンズ ケバブ風のピリ辛ソース ホワイトチェダーチーズ
    チキン レタス トマト スライスオニオン スイートレモンソース ケバブ風のピリ辛ソース バンズ の順に組んでいく。バンズもあちらから送られてきたものだ。
    監督生で言うところの具材の名で言ってるが、実際は似たような野菜を使っている。それはこれまでのものもそうだ。
    レオナ先輩の分は野菜は抜いてある。あとから言われるのが面倒だからってだけたが。
    お代わりの分も作って、出来上がりだ。


    「出来たぞ、自分の分は取りに来い。カリムは待ってろ。落とされたらたまったもんじゃないしな」

    「おう!頼むぜジャミル」

    「おぉー本当にマジフトで使ってるのと同じ形のバンズっすねー!」



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