番外編:凄肉バーガーbgm:天使の翼/A4
エペル視点での話ですが、思ってるときは何を言ってるかわかるために津軽弁などの方言を表記してません。(彼の中では津軽弁などの方言をだしてる感じです)
ルーク・ハントの独特な呼び方は心の中で補完をお願いします
今回はスカラビアでません。
捏造設定がサラッと出てます。
以上のことを了承頂いたうえで、お話を読んでいただければ幸いです。
ではどうぞ。
今日こそ、今日こそは……!
そう思ってでかいあぶらぎった肉やバーガーに食らいつこうとしては、ヴィルさんに会う。
何ならルークさんだけに会ったときでも、悪気なくヴィルさんに伝わっててばれる。
だが、今日はそんなヴィルさんとルークさんは寮長と副寮長の会議中。
今しかない………!
周りを見渡し、人がいないことを確認してから鏡を通り、寮を出る。
学校においてあるマジカルホイールをレンタルして、近くの小さめではあるが地域で人気のバーガー店に一直線で向かう。
こんなに行きたかったのは、もちろん理由がある。
それは……
「これ!肉ではさんだバーガー……!肉肉しぐてやべぇの!よし、今度こそ食べさいってやら!」
メニューを見て改めて言ってしまうくらいには楽しみにしていたバーガー。
そこにはバンズではなく肉……チキン2枚で挟まれたハッシュポテトがあった。その名も凄肉バーガー。
じゅるりとよだれが出そうに……
「あれ、エペルくんっすか?」
え?
な、なんか聞き覚えのある声が……!
ばっと声がした方に振り返るとラギー先輩がいた。やばい、このことがヴィル先輩たちにバレたら……
ごくり
「ぐ、偶然ですね。ラギー先輩」
「ホントっすねー。エペルくんも凄肉バーガーってやつ買いに来てたり?」
「い、いや。あの……」
「シシッ大丈夫すよ。ヴィル先輩たちには言わないスから。その代わり──」
「なんですか?」
「部員の分とレオナさんの分買うので手伝って下さいッス」
「それだけでいいなんて、明日槍でもふるんじゃ……」
小声で呟いていた僕の声が届いてたのか
「ね?」
と超絶笑顔で言われてしまえばうなずくことしかできなかった。
買って戻ってきた後、サバナ寮に向かうと今日は部活があるわけでもないのにマジフトをしている人たちがいた。聞くと部活やってなくてもやりたくなった人たちが遊びでしたりするらしい。
「皆ーレオナさんからのおごりっすよー。休憩中のこの子達にでも渡しとくんでお腹すいたら食べてくださいっす」
近くにいた2、3人に渡してラギー先輩は去っていく。僕もここで食べるのかなーと思っていたら、「エペルくん、何してンすか?行くッスよ」と呼ばれた。慌てて付いていく
「え?もしかして僕もレオナさんの所に行くんですか?」
「あっこにいたら、他の寮の子から別の寮長にも伝わるかもしれないッス。だから、レオナさんのところに一緒に行こうって思ったンすよ」
そんな会話をしながら歩いてると、レオナさんの部屋になってる寮長部屋まで着いた。