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    ogedoujinnoyatu

    @ogedoujinnoyatu

    煉炭村の山奥に生息している妖怪

    主にここは作りかけ置き場
    完成はpixivへ
    オゲ #pixiv https://www.pixiv.net/users/1360630

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    ogedoujinnoyatu

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    面白くなるかどうか、さっぱどわからん書きかけ🔥🎴

    眠いので時間切れ😇
    また後で続き書く!

    #煉炭
    refinedCarbon
    #杏炭
    charcoalUsedForTeaCeremony

    映画館ラプソディ(仮)①煉獄杏寿郎30歳、独身、産屋敷カンパニーに勤める、ちょっと変わった目と髪の毛の色としているが、それ以外はごくごく普通のサラリーマンである。
    この目と髪の毛の色、正直めちゃくちゃに目立つので、今まで俺より目立つ存在に会った事がなかったのだが、産屋敷カンパニーに入ったら驚きの連続だった。
    同じ部署に、髪の毛がピンクで毛先が若草色の甘露寺という可愛らしい女の子がいるし、その子の彼氏で同僚の伊黒はオッドアイだし、俺の隣の席の宇髄は日本人なのに身長が198センチある大男で、しかも髪の毛が銀髪である。他にもやけに目立つ連中が何故かこの部署には揃っていて面白い事になっている。そして皆、前世でも仲間でした?って思うほど仲が良い。もしかして本当に前世でも仲間だったのかもしれない。
    そんな会社で働く俺の、仕事終わりのささやかな楽しみが、一人で映画館に行く事だ。いつも週末のレイトショーの時間帯に、住んでるマンション近くの商店街の中にある映画館に通っている。昔からある映画館なのだが、今では大手の映画館に客を取られてしまい、レイトショーの時間帯は人がまばらなことが多い。オマケに、レイトショーの時間帯はマイナー映画ばかりするものだから、ますます人が少ないのだ。だが、逆にそれが良くて来ている客がちらほらいるし、俺もそのタイプなのでありがたいといえばありがたい映画館である。ちなみに、客層はほぼおじさんだらけで、俺が1番若い方だと思われる。

    さて、今日も仕事終わりに来たのだが、少し前から気になっている人物が、今日も先に入って座っていた。
    3ヶ月ほど前だろうか、このおじさん達しかいない時間帯にすごく若い子が入ってきたのだ。成人しているのか怪しいくらいの童顔で、髪の毛は恐らく赤毛だろうか、暗いからよくわからない。特徴的なのが、耳に花札のような耳飾りをいつもつけているところだろうか。
    今日も彼は俺の席の5つほど隣に座って、塩味のポップコーン(小)を食べていた。ここのポップコーンはケチって塩味が非常に薄いのだが、それを彼は毎回買って食べている。俺はこの日、初めてキャラメル味(大)を買って食べてみた。うん、すごくキャラメル風味が薄い、これなら塩味でも良かったかもしれない。
    本日の映画は、スプラッター映画に限りなく近い作品だった。別にスプラッター映画が好きな訳ではないのだが、この映画を作成した監督の作品が割と好きだったので選んだ次第だ。面白いかどうかは、評価を先に見てしまったので何となく察している。
    当然といえば当然なのだが、そんな映画なので人気があるわけもなく、この日は彼と俺の二人きりだった。

    「君は若いのに、こんな珍しい映画が好きなのか?」
    二人きりだったこともあり、思わず俺はずっと気になっていた彼に話しかけてしまった。
    「俺、こう見えて成人してますよ。それに、若いというなら貴方も十分若いですよ。だって、毎回ポップコーンすごい量一人で食べてるじゃないですか」
    彼はそう言って、クスクスと笑ってみせた。笑うとますます成人というのが信じられないくらい可愛いらしい顔になる子だ。
    「今日はなんでこの映画を?」
    「俺、この映画の監督作品が割と好きで。あっ!スプラッター映画が好きな訳じゃないですよ!誤解しないでくださいね」
    「偶然だな!俺もこの監督の作品が好きなんだ。映像が綺麗だし、話の魅せ方が上手いというか…」
    「わかります!コマ割りが上手いというか、そういう感じですよね!」
    「そうそう、今回の映画が初めてのスプラッター作品って事で、気になってたんだ」
    「でも近所だと、この映画館くらいしか上映してないですよね」
    「そうなんだよな〜、やっぱり内容が万人受けしないから…」

    ずっと話しっぱなしだが、この子とかなり話が合う気がする。なんて思っていたら、劇場内が暗くなってしまった。
    慌てて自分の席に戻ろうとしたが、彼に服の裾を引っ張られてしまった。
    「もう戻らなくてもよくないですか?まだ宣伝ですし、もう少し話してましょうよ」
    「じゃあ、お言葉に甘えて横に座ろうかな。あっ、そうだ、ポップコーン食べるか?俺のはキャラメル味だから、味は被らないと思うぞ」
    「じゃあ、どうせ両方味薄いですから、一緒に一つの入れ物に入れちゃいましょうか?そしたら真ん中に置いて一緒に食べれますもんね」
    彼もキャラメル味の薄さを知っているらしい。二人で、ここの映画館のポップコーンって本当に味薄いよな、と言いながら笑い合ってしまった。
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