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    azurem00n

    @azurem00n

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    POI 38

    azurem00n

    ☆安静的关注

    インモラルワールドの例のところで晃牙くんの体調不良に気づく零さんのお話。(短い)

    零晃いいな、と思い始めたあとにMV初めて見まして、動揺のあまりノーツ叩くのミスりそうでした………

    ##零晃

     手が解かれて、普段はかち合うことのない目の色にしまった、と思った。
     
    「晃牙」
     ライブ後のざわついた舞台裏に、ささやくように呼ぶその声がやけに大きく聞こえる。けれど、聞こえなかったふりをして、晃牙は着替えを進めた。零を見てしまったら、ダメだと思った。――少なくとも、今日、宿泊するホテルに帰り着くまでは。
    「晃牙」
     先ほどよりはすこしだけやわらかく、それからこちらの方へ手を差し出しているのが目の端に映ったから、ちろりと窺うように零を見やる。両腕を広げて、何かを待っているような体勢に、ついふらり、と足を進めた。
     言い方も表情もやわらかい、けれど、もう全部知られてしまっているのだったら叱られてしまいそうな気がする。それでも、何より今日やるべきことにはもう力を出し切った、からもういいか、とも思って。
     ぽすん、と零の肩に顔を埋めればいつもの零の匂いに、汗の匂いが混じっていて、普段より高い体温に安心する。
    「晃牙くん!?」
     ふっ、と力が抜けて、薫の叫び声を遠くに聞いて、意識が途切れた。
     
     
     
     ふ、と意識が浮上してくると、ぼやけた視界に黒髪が映る。
    「気がついたかえ?」
     熱中症じゃって、と経口補水液のペットボトルを差し出してくれた零に支えられながら半身を起こす。少しずつ口に含めばじんわりと身体に染み渡っていく。
     半分ほど飲み干したところで、ペットボトルを零に渡してまた横になる。ずっと重かった身体がすっと軽くなった心地がした。
    「まったく、自分のことは二の次なんじゃから」
    「いけるって思ったんだよ」
    「いけるじゃない、体調が悪いなら無理をしてはだめじゃろう。知っていれば早めに対策もとれたじゃろうし……びっくりしたんじゃよ? いっつもこども体温な晃牙の手が冷たかったから」
    「こども体温いうな」
     いつもであればグローブを着けているのに、今回のライブではセトリの都合上、素手だった。
    「それに今日よく考えたら晃牙に妙に避けられておった気がするし」
    「……あんたの顔みたら、ダメだと思って」
     目があってしまったら奮い立たせている気力も何もかもが、ふっと緩んでしまう気がした。
     昔よりやわらかくなったまなざしは、見ているこちらにも安心感を与える。
    「気が緩んじまう」
    「……は?」
     
    「はは、あんたがそんな顔すんの、めずらしい、な」
     
     うつらうつらとしていたまぶたがぱたん、と閉じられて、すぅすぅ、と浅い呼吸ながらも穏やかな寝顔を眺めてほっと胸を撫で下ろす。
     まったくこちらの気も知らないでふにゃりと笑ってくるのだからたまったものじゃない。
     いつもはグローブ越しにだってあたたかい晃牙の指先が、ひやりと冷たかったことにどれだけ零が肝を冷やしたと思っているのだ。
     
    「あまり、心配をかけんでおくれ」
     
     そっと触れた指先には微かに熱が戻り始めていた。
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    cross_bluesky

    完毕エアスケブみっつめ。
    いただいたお題は「ネロの初期設定傷ネタで、キスするブラネロ」
    リクエストありがとうございました!
    「なあ。ちょっと後で部屋来てくんねえ?」
     ネロにそう言われたのは夕食後のことだった。
     珍しいこともあるもんだ。というのも、ブラッドリーとネロは今でこそ度々晩酌を共にすることはあれど、誘いをかけるのはいつもブラッドリーの方で、こんな風にネロに直接的に呼ばれることは殆ど無かったからだ。
     適当に風呂を済ませてから、グラスと酒瓶を持って四階へと向かう。見慣れた扉を叩くと、しばらくして内側から開け放たれる音がした。
    「あれ、つまみ作ってたんじゃねえのか?」
     普段ならば、扉を開いた時点でネロが用意したつまみの良い匂いが漂ってくるはずだ。しかし、今日はその気配は無い。
     もしかすると、晩酌の誘いではなかったんだろうか。よく考えると、部屋に来いとは言われたものの、それ以上のことは何も聞いていない。
     ネロはブラッドリーが手に持ったグラスに目を向けると、ぱちりとひとつ瞬きをした。
    「ああ、悪い。ちょっと相談っていうか……でも、腹減ってんなら簡単なもので良けりゃ先に作るよ」
    「馬鹿、折角来てやったんだから先に話せよ」
     つかつかと歩を進め、部屋の寝台へと腰を下ろす。椅子を増やせとブラッドリーは再三 2351

    cross_bluesky

    进步パラロイ本(ブラネロ)の冒頭部分。
    CRITICAL ERROR 鳴り響くエラーメッセージ、動かなくなるボディ。辛うじて稼働していた聴覚センサーが最後に拾ったのは、見知らぬ男の声だった。

     高層ビルの真ん中を薄紅色の花弁が舞い、眩しい光と音に溢れたネオン街──フォルモーントシティ。そこでは人間の他に、アシストロイドと呼ばれる人の手によって作られた機械たちが暮らしている。
     整備と機械化の進んだハイクラス・エリアとは違い、階級社会の底にあるワーキングクラス・エリアには治安の悪い場所も決して少なくない。法の目をかいくぐった非合法な店が立ち並ぶ中、管理者不明のアシストロイドたちはメンテナンスもされず、ただ使い捨ての道具のように各々の役目を全うすべく働かされていた。
     ──フォルモーント・シティポリスのもとに大規模な麻薬取引のタレコミが入ったのは夕方過ぎのことだった。ワーキングクラス・エリアの歓楽街の一角で、違法アシストロイドたちと引き換えに、隣接したシティから大量のドラッグが持ち込まれるという。人の形を精巧に模したアシストロイドは高値でやり取りされるのだ。特に違法アシストロイドは、人の心に取り入りやすいよう愛らしい見目をしているものが多いから尚更。
    5751

    しおん

    完毕芸能人パロ①|人気若手芸人のブは、ある日相方のネに突然解散を告げられる。戻ってくることを信じて一人で仕事をこなしていたところ、何故か相方と思しき人物がアイドルグループの新メンバーとして紹介されていて……?

    含:中央主従(芸人)|縁ある二人(芸人)|同じ視点で見ていた(アイドル)
    再再再解散 日頃の猫背が嘘のように姿勢がよく、やけに真面目な面で切り出すものだから、なるほど次はそのネタでいくのかと思った。惜しくも逃したグランプリの優勝を引き摺っていない。次の目標、新人コンテストに向けてすでに思考を切り替えているようだ。
     やや意外に思ったが、嬉しかった。ブラッドリーの相方は何かと引き摺る性質だ。これまでのこいつならあと二日は落ち込んでいる。いい変化だと密かに喜んだ。
     ネタ決めの際、大まかなテーマはブラッドリーが決めるが、細かく設定を詰めていくのは相方の仕事だった。基本的には。だからコンテストで敗退すると、「俺のネタがいまいちだったから」と無駄にへこたれる。馬鹿馬鹿しい。本当にいまいちだったら採用しない。そもそも、こだわりの強い相方が妥協したものを客の前に出すわけがない。ブラッドリーが「いいじゃねえか」と言ったものであっても、僅かでも引っかかるときは延々と唸って作り直すやつなのだ。
    10709