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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    85_yako_p

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    四季が漣に片思いしてる。(2018/09/20)

    ##四季漣

    恋する悪魔『それ』に気がついてからのオレは、とにかく醜い。
    やめよう、やめよう、って思ってるのにやめられなくて、ズルズル続けて、夜、布団の中で自己嫌悪と惨めさで死にたくなる。
    でも、きっと、明日も明後日も続けちゃうんだ。ああ、気がつかなきゃよかった。


    「タケルっち~!」
    スマホを片手にタケルっちに近づくと、タケルっちは笑顔を見せてくれる。四季さん、って柔らかくて低い声で呼んでくれる。ソファに詰めて座ってくれる。オレはその隣に座る。最初は話しかけても仏頂面だったタケルっち。目に見える変化が、とっても嬉しくてとっても苦しい。
    「見て見て!メガイケなネコっちの写メっすよ~」
    そう言ってスマホをタケルっちの方に向ける。位置は、タケルっちから少しだけ離して。そうすると、タケルっちは無防備に顔をこっちに寄せてくるから、オレとタケルっちの距離が近くなる。それが狙い。
    「……かわいいな」
    「でしょー!」
    息がかかりそうな至近距離にドキドキする。でも、動揺は出せない。バレてはいけない。「最近2人は仲がいいね」ってハヤトっちが笑ってた。仲のいい友達。そのくらいの距離感を守らなきゃいけない。
    タケルっちの真っ青でキレイな目はオレのスマホに夢中。それだけで俺は嬉しい。その目で見ないでほしいから。漣っちのことを。
    ちら、と離れたところに座ってる漣っちのほうを見る。ほら、やっぱりこっち見てる。ため息が出そう。これが、最近オレが気づいちゃったこと。
    『漣っちは、いつもタケルっちを見てる』
    気づいちゃった日は泣きそうだった。てか、その日の夜に家のお風呂で少し泣いた。
    多分、オレしか気づいてない。きっと漣っち本人も気づいてない。オレだけが気づいた。ずっと、大好きな漣っちを見てたオレだけが。オレだけしか知らない、漣っちの癖。
    だから、それからオレの行動は少し変わった。オレはわざとタケルっちの横に座る。わざとタケルっちの前を横切る。わざとタケルっちに話しかけて、タケルっちに近づく。
    全部、全部、漣っちに見つけてほしくて。
    なんだか、タケルっちを利用してるみたいでやだ。そのためにタケルっちと友達になったみたいでやだ。俺は、こんなことなくってもタケルっちと仲良くなりたいのに、それなのにタケルっちと話してる時についつい漣っちのほうを見てしまう。
    漣っちと目は合わない。当然だ。漣っちはタケルっちを見てるから。
    「どこにいたんだ?」
    タケルっちの声に我に返る。路地裏の場所を教える間、泣いちゃいたかった。
    ごめん、タケルっち。ごめんなさい。オレ、タケルっちのことも好きなの。本当だよ。タケルっちは大事な友達。好きだよ。でもね、それでもオレは漣っちが大好きなの。

    ああ、やめられない。
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    85_yako_p

    DONEかなり捏造多めなタケ漣です。自分の知らない一面をなかなか信じたくないタケルの話。猫が死んでます。タケ漣とするか迷いましたが、タケ漣でしょう。(2024/10/12)
    野良猫の憂鬱 予感がした。それだけの単純であやふやな理由で俺はわざわざ上着を羽織って夜に踏み出した。目的地なんてあるはずもないのに、足は路地裏に向かっていた。
     歩けば歩くほど無意味に思える時間に「明日は朝から雨が降りそうだから、アイツを家に入れてやらないと」と理由をくっつければ、それはあっさりと馴染んでくれた。そうだ、俺はアイツを探しているんだ。訳のわからない予感なんかじゃなくて、でも愛とか同情でもなくて、この意味がわからない焦燥はアイツのためだ。
     明日が雨予報だってのは嘘じゃないけど、今夜は晴れていて月が綺麗だった。だからアイツがいたら一目でわかるはずだし、パッと探していなかったら今日は捕まらない。だから、と自分の中で線を引いてから路地裏を見ると、いつもチャンプが日向ぼっこをしているドラム缶の上にアイツがいた。片足をだらんと垂らして、片方の足はかかとをドラム缶のふちに乗せている。そうやって、何かを抱き抱えるように瞳を閉じている。
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