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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    85_yako_p

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    四季と漣。最初と最後が決まってるお題のやつ。(2018頃だと思う)

    ##牙崎漣
    ##伊瀬谷四季
    ##カプなし

    永久の夏、不変の君へ夏が始まる。
    そう楽しそうに四季が言う。「夏休み」になるらしい。
    漣にとってそれは馴染みのない言葉だった。夏が始まると言う言葉も、ナツヤスミという単語も。
    夏というのは、と言うよりも季節というものは、常に傍らに寄り添いうつろうもので、はい、今日から夏ですよ、だとかそう言うものではないだろうと漣は思う。でも、四季は今日からが夏なのだと言う。
    いろいろなところに誘われた。海、プール、サマーセール、カラオケ。どれもわざわざ暑い中、行くようなところではないと漣は思った。そう告げると四季は言う。「夏が終わっちゃうっすよ」
    夏の終わりが四季にとって明確に存在することも漣を戸惑わせた。何故、この日から夏が始まりますよ、ここで夏は終わりますよ、と言えるのか。そんなものは、じわりと感じる気温や八百屋の軒先に並ぶ果物の品揃えでなんとなく感じるものだろう。
    「夏が残り少ない」
    8月も半ばで四季が言った。
    季節なんて、終わってもまた巡ってくる。永遠に、永遠に春がきて、夏がきて、秋がきて冬がくる。日本は四季の変化が顕著だからそういう発想になるのだろうか。漣にはわからない。
    「夏なんて、何度だってくるだろ」
    そう言う漣に対して、四季は悲しそうに首を振った。
    「漣っち。オレが学生でいられる夏は、今回を入れてあと三回だけなんすよ。学生にはね、期限があるの」
    真剣な四季の表情。
    「漣っちは永遠に漣っちなのかもしれないけど、オレは違うんっすよ。オレは学生で、後輩で、きっとオレはあと二回の夏で今のオレじゃなくなっちゃう。オレには」
    泣き出しそうな四季の声を初めて聞いた。
    「永遠なんて、ない」
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    85_yako_p

    DONEかなり捏造多めなタケ漣です。自分の知らない一面をなかなか信じたくないタケルの話。猫が死んでます。タケ漣とするか迷いましたが、タケ漣でしょう。(2024/10/12)
    野良猫の憂鬱 予感がした。それだけの単純であやふやな理由で俺はわざわざ上着を羽織って夜に踏み出した。目的地なんてあるはずもないのに、足は路地裏に向かっていた。
     歩けば歩くほど無意味に思える時間に「明日は朝から雨が降りそうだから、アイツを家に入れてやらないと」と理由をくっつければ、それはあっさりと馴染んでくれた。そうだ、俺はアイツを探しているんだ。訳のわからない予感なんかじゃなくて、でも愛とか同情でもなくて、この意味がわからない焦燥はアイツのためだ。
     明日が雨予報だってのは嘘じゃないけど、今夜は晴れていて月が綺麗だった。だからアイツがいたら一目でわかるはずだし、パッと探していなかったら今日は捕まらない。だから、と自分の中で線を引いてから路地裏を見ると、いつもチャンプが日向ぼっこをしているドラム缶の上にアイツがいた。片足をだらんと垂らして、片方の足はかかとをドラム缶のふちに乗せている。そうやって、何かを抱き抱えるように瞳を閉じている。
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