Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

    ☆quiet follow Yell with Emoji ❤ 🌟 🎀 🍎
    POIPOI 441

    85_yako_p

    ☆quiet follow

    四季と漣。最初と最後が決まってるお題のやつ。(2018頃だと思う)

    ##牙崎漣
    ##伊瀬谷四季
    ##カプなし

    永久の夏、不変の君へ夏が始まる。
    そう楽しそうに四季が言う。「夏休み」になるらしい。
    漣にとってそれは馴染みのない言葉だった。夏が始まると言う言葉も、ナツヤスミという単語も。
    夏というのは、と言うよりも季節というものは、常に傍らに寄り添いうつろうもので、はい、今日から夏ですよ、だとかそう言うものではないだろうと漣は思う。でも、四季は今日からが夏なのだと言う。
    いろいろなところに誘われた。海、プール、サマーセール、カラオケ。どれもわざわざ暑い中、行くようなところではないと漣は思った。そう告げると四季は言う。「夏が終わっちゃうっすよ」
    夏の終わりが四季にとって明確に存在することも漣を戸惑わせた。何故、この日から夏が始まりますよ、ここで夏は終わりますよ、と言えるのか。そんなものは、じわりと感じる気温や八百屋の軒先に並ぶ果物の品揃えでなんとなく感じるものだろう。
    「夏が残り少ない」
    8月も半ばで四季が言った。
    季節なんて、終わってもまた巡ってくる。永遠に、永遠に春がきて、夏がきて、秋がきて冬がくる。日本は四季の変化が顕著だからそういう発想になるのだろうか。漣にはわからない。
    「夏なんて、何度だってくるだろ」
    そう言う漣に対して、四季は悲しそうに首を振った。
    「漣っち。オレが学生でいられる夏は、今回を入れてあと三回だけなんすよ。学生にはね、期限があるの」
    真剣な四季の表情。
    「漣っちは永遠に漣っちなのかもしれないけど、オレは違うんっすよ。オレは学生で、後輩で、きっとオレはあと二回の夏で今のオレじゃなくなっちゃう。オレには」
    泣き出しそうな四季の声を初めて聞いた。
    「永遠なんて、ない」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    85_yako_p

    DONE「秀の部屋に遊びに来たら百々人の載っている雑誌を集めているのが分かり、ふーんこの子僕のこと好きなのかも🎶って思って聞いてみたら『顔……っ、顔がめちゃくちゃ好みで……‼️』ってほんとに恥ずかしそうなファンの表情で言われてしまって……⁉️」な百々→(←)秀。
    というお題をあしはらさんから頂いたので、書きました!タイトルもあしはらさんにつけてもらいました。(2025/9/15)
    皮相観 しゅーくんはきっと僕のことが好き。
     本当かどうかなんてわからないけれど、そうだったらいいなって思ってる。
     だから僕は彼が見せるいろんなことを好き勝手に解釈して、組み替えて、構築して、自分勝手にしゅーくんの心を定義づける。だってしゅーくんはテレビに映る僕を熱っぽい目で見つめているし、僕が微笑めば耳を少し赤くして見せる。みのりさんに写真をもらっていることだって、僕は知っているんだから。
     自惚れたことなんて人生で一回もないんだから一度くらいいいじゃないか。そう思って、やめられないでいる。怒られたらやめるつもりだけれどバレるつもりもない。
     例えば授業中、窓越しにボールが高く高く飛んでいくのを見た時なんかに、ふと考えて微笑む、みたいな。益体のない、かわいらしいもの。
    3096

    recommended works

    Shino

    CAN’T MAKE1123(いい兄さん)の日遅刻
    🌸の成長とそれに伴う懸念を示すことがあるように、🌲の成長、変化について語る兄(🍅と💊)がいてもいいじゃないか…と筆を執りましたが相棒🌲🌸を語る相棒🍅💊になりました。おかしい。
    もしかしたら書き直すかもしれません

    話の根底に🌲🌸がありますが二人はでてきません
    構成上🍅🌲ぽさもなくはないかも
    🍅にだいぶ夢を見てる
    独自解釈、捏造あり
    ただ一つの世界に囚われた迷い子と導になりし桜「…梅宮、お前どこまで考えて動いてた?」

     さわさわと穏やかな風の吹く風鈴高校の屋上。
    今日は見回りの当番だという杉下を見送って、屋上には梅宮と柊、二人の姿だけが残っている。
    そんな穏やかな空気の屋上には似つかわしくない、ぎゅっと眉をひそめた少し厳めしい顔で梅宮を見る柊に、しゃがみこんでいそいそと畑いじりをしていた梅宮はその手を止めてきょとりと柊を見上げた。

    「何のことだ?」

    本当にわかっていないのか、それともわかっていて答える気がないのか。
    ちゃらんぽらんそうに見えてその実言動にしっかりとした芯を持ち合わているこの男は、大抵明け透けな物言いをするくせに時に全くその真意を汲み取らせてくれないこともある。
    ふぅ、と息を吐いた柊はそもそもの発端と思われる出来事に思いを馳せる。
    4164