ハッピー残業クリスマス「カーイくん。世間はクリスマスなのに、働き者もいたもんだ」
「レッカ、オマエも仕事のはずなんだがな。何しにきたんだ? 仕事なわけないよな?」
「なに、クリスマスが楽しみで2日は寝てないカイくんに、サンタさんからプレゼントだ」
「驚いた。サンタさんは書類に判子も押せないのか」
「押しちまったらプレゼントにならないだろ? 仕事が好きなカイくん専用の贈り物だ」
「ほしいもののリサーチもできないのか。サンタ失格だな」
「なんだ。ほしいもの、言ってみろよ」
「わからないか? ダーリン」
「検討もつかないぜ、ハニー」
「なってないな……オマエにサンタは任せられない。俺がサンタをやる。いい子だから寝ないで待ってろ。とびきりのプレゼントをくれてやる」
「寝かせてくれないなんて悪いサンタだな。楽しみだ。一度サンタを捕まえてみたかった」
「捕まえてくれて構わない。オマエ専用のサンタだからな。他に用事はない」
「レポートさえ終わればな。オレの大好きなもん、いっぱいくれよ」
「満足させてやるよ。ただ、俺は加減を知らないサンタだから、あげすぎちまうかもな」
「いいね。神様が生まれた日に神様にも言えないことしようぜ」
「レッカ、お前はその前に仕事をしろ。レッカはカイの仕事の邪魔をしない。カイも他の職員の気を散らしてる自覚はあるか?」
「そうだった。俺たちのやりとりには出歯亀が多いからな。すまない、エンドーさん」
「オッサンもわかってねぇな。オレたちから幸せのお裾分けだよ」
「いるもんか。ほら、とっとと仕事…………コラ!逃げるなレッカ!!!」