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    85_yako_p

    カプ入り乱れの雑多です。
    昔の話は解釈違いも記念にあげてます。
    作品全部に捏造があると思ってください。

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    85_yako_p

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    クラファのわちゃわちゃギャグ。100本チャレンジその30(22/6/18)

    ##天峰秀
    ##花園百々人
    ##眉見鋭心
    ##100本チャレンジ
    ##カプなし
    ##C.FIRST

    足5mあるわけないじゃん! SNSで自分たちのことは検索しないようにプロデューサーからは言われている。個人的にはSNSに疎そうな鋭心先輩はインターネットから遠ざけるのが正解だと思うし、百々人先輩みたいな繊細な人が極端で軽率な悪意に晒されるのも耐え難い。だからそれには賛成しつつ俺だけがSNSを見ていたんだけど、普通にバレた。そしてシンプルに怒られてしまった。身内以外の大人に怒られるのって結構効く。
     それでも俺にだって言い分はある。反応は見たくて当然。そう言えばプロデューサーは翌日には自らが精査したコメントだけを印刷した紙の束を俺たちに渡してきた。プロデューサー、過保護っていうか俺たちのこと好きすぎでしょ。
    「これが俺たちに対する意見か」
    「わぁ、すごい。こんなにあるのにこれで一部ってぴぃちゃん言ってたよね」
     先輩たちと三人揃って紙をめくる。わかってはいたけれど、そこにあったのは選び抜かれただけあって絶賛と賞賛の嵐だった。少しキツめだがためになりそうな意見は別冊にまとまっているらしく、いま俺たちが見ているのは手放しの好意なんだろう。
    「うれしいね。……僕が何かをして、誰かがこんなに喜んでくれる。幸せだなぁ」
    「ああ。この調子で精進して……ん? なんだこれは」
     つい、と鋭心先輩の指が紙をなぞる。そこにあった文字を三人で眺めて──俺だけがこっそりと溜息をついた。文面は、こうだ。
    『眉見鋭心足長すぎ。5mある』
     あるわけないじゃん。
     いや、気持ちはわかる。鋭心先輩は身長が高いしスタイルも抜群だ。5mあるのもわかる。でも、ないんだよなぁ。
    「……俺の足が、5m……?」
     ほら、困ってる。
    「……5mもないが……?」
    「5m……? 客席からだとわかんないのかな……?」
    「公式プロフィールにも身長は明記してあるが……」
     ほら、何も知らない先輩たちが困ってる。こういうところだぞインターネット!
    「あー、あの、あのですね……これは違うんですよ」
     ハテナを浮かべた先輩たちに俺は言う。どこぞのオタクのフォローに回る。
    「それはオタ……インターネット特有の誇張表現です。だから意味としては『鋭心先輩ありえんくらい足長い』ですね」
     ほほー、と二人が感心する。その仕草を引き出せたなら、それは誇らしいはずのものなのに、今はとても頭が痛い。
    「あ! じゃあこれも誇張表現でしょ」
    「どれどれ……ああ、この『百年ぶりにライブ来た』というやつだな」
    「これはきっと『すっごい久しぶり』って意味でしょ。ね、アマミネくん?」
     百々人先輩は嬉しそうで得意げだ。子供みたいな笑顔に対して、俺の笑顔はひきつっていなかっただろうか。
    「はい……あってます……」
     やったぁ、と百々人先輩が笑う中、鋭心先輩はマイペースに紙をめくっていた。そして、少しだけ不安そうに俺に紙を見せてくる。
    「……これも誇張表現だろうか。このコメントをずっと心配しているんだが……」
     そこにあった文字はこうだ。曰く、『親の声より聞いたノアロが現地で聴けて最高だった』
    「親の声よりも俺たちの歌を聴いていると知って、少し気になっていたんだ。俺も両親とは長く話せないことが多いから、他人事とは思えなくてな……」
     オタクのバカ。鋭心先輩が愁いを帯びちゃったじゃん。百々人先輩もつられて悲しそうな顔をしてて、なんだか親とはぐれた子猫を見かけたような空気になってしまう。いや、それもオタクのバカデカ常套句です。
    「……それも十中八九誇張表現です。気にしないでください」
     プロデューサーの仕事っぷりに初めて文句を言いそうだ。俺は紙をめくりながら所々に挟まる誇張表現を解説しつつ、この人たちをインターネットに近づけまいと固く誓うのであった。
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    85_yako_p

    DONEかなり捏造多めなタケ漣です。自分の知らない一面をなかなか信じたくないタケルの話。猫が死んでます。タケ漣とするか迷いましたが、タケ漣でしょう。(2024/10/12)
    野良猫の憂鬱 予感がした。それだけの単純であやふやな理由で俺はわざわざ上着を羽織って夜に踏み出した。目的地なんてあるはずもないのに、足は路地裏に向かっていた。
     歩けば歩くほど無意味に思える時間に「明日は朝から雨が降りそうだから、アイツを家に入れてやらないと」と理由をくっつければ、それはあっさりと馴染んでくれた。そうだ、俺はアイツを探しているんだ。訳のわからない予感なんかじゃなくて、でも愛とか同情でもなくて、この意味がわからない焦燥はアイツのためだ。
     明日が雨予報だってのは嘘じゃないけど、今夜は晴れていて月が綺麗だった。だからアイツがいたら一目でわかるはずだし、パッと探していなかったら今日は捕まらない。だから、と自分の中で線を引いてから路地裏を見ると、いつもチャンプが日向ぼっこをしているドラム缶の上にアイツがいた。片足をだらんと垂らして、片方の足はかかとをドラム缶のふちに乗せている。そうやって、何かを抱き抱えるように瞳を閉じている。
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