灰の夢不眠症で日々悩むシルバーに、マレウスは「とてもよく眠れる薬がある」と言って真っ白な錠剤を幾つか渡す。
マレウスの事を疑う筈もなく、シルバーは極自然に彼から貰った薬を飲み始める。
それから間もなくして薬の効果が現れたのか、彼女は夜もぐっすりと睡眠出来るようになった。
しかし次第に眠気は日中にも及び、授業中や鍛練の際にも欠伸が出るようになってしまった。
授業中にも関わらず眠たそうにしているシルバーの元へ、アズール(♀)が現れる。
「シルバーさん、ここの所些か調子が優れないようですね?悩み事でもあるのなら僕が聞きますよ」
その日学園内で経営しているカフェモストロラウンジが偶然休業日だったこともあり、アズールは暇潰しにとシルバーへ声を掛けたのだった。
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