そういうブラネロ2 当日お題 <やきもち?????>
土曜の昼間。ふと、ネロの飯が食いたくなって、アイツがバイトしているカフェに足を向けた。
こぢんまりとした昔ながらの落ち着いた雰囲気のカフェは昼時のせいかいつもより人が多い。木の扉をゆっくりと押し開けると、カランカランとドアベルが鳴り、マスターが白髪交じりだが綺麗に整えられた頭を上げる。俺を見ると少し驚いた顔をするがすぐに目尻の皺が深くなった。
「おぉ、いらっしゃい。昼に来るなんて珍しいね」
「あぁ、なんとなくな」
「ふふ、そうかい。でも残念ながらいつもの席は埋まっているから別のところに座ってくれ」
そう言われて、カウンターの奥に座る人影にチラリと目を向けると、ビジネスマン風の男が新聞を広げて読んでいた。
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