〈名前〉
ジグラット
(本名:リルラ・リル)
※本名は恥ずかしいので伏せていて、本名を知ってる知り合い数人にはジグラットで通すようお願いしている
通称:ジグ
〈基本設定〉
アジム生まれ、グリダニア育ちのアウラ・ゼラの男。
暗灰色(ダークグレー)のオールバックに切れ長の群青色の目、後髪は肩まであり普段は後頭部で結って首元で括っている。髪質は硬めのストレート。顔の側面に後方へ伸びる黒い角と太く長い尾を持ち、体の随所に鱗がある。
強面で背が高く恰幅もいい為一見すると悪人に見えるが、その実朗らかな常識人でお人好し。困っている人や死にそうな人を見捨てられず、つい手を差し伸べては何かしらの事件に巻き込まれることもしばしば。
手先が器用で細かい仕事が得意。生まれ育ちの反発か機械が好きで、暇さえあれば愛用の銃を弄っている。家事全般もお手の者。人並みに一通りこなせる。
お節介焼きな部分と人情味溢れる性格から他人からも好かれやすく周囲に人が耐えないが、本質は一途で頑固。特に恋人であるイージエットに対する執着は並々ならぬ物があり、自らのコンプレックス(下記参照)と相まって彼にアプローチをかけようとする者は男(特にアウラ属)も女も容赦なく蹴散らす。
裏賭博でギャンブラーとして生活していた経緯からゲーム全般(特に賭け事)に強く、ほぼ負け無し。普段は慎ましい生活をしているが一生遊んで暮らせるだけの貯蓄がある。
〈外見の設定〉
見た目はアウラ・ゼラだがハイランダー(父)とアウラ・ゼラ(実母)のハーフで、純血のアウラ族より筋肉質で鱗の量が少なく、目に光輪がない。
父親譲りの褐色肌だが、色白な母親の血が混じった為、通常ハイランダーよりは薄い。
ハイランダーとの混血児故か少年時代はよくある中性的な容姿のアウラとは違い男性的だった。
落ち着いた雰囲気とその見た目から、年齢よりも2~3歳ほど年上に見られることがしばしばある。
〈戦闘に関して〉
平和主義者で人を傷つけることを嫌うため、基本戦闘には消極的。
それでも少年期にスパルタ教育された幻術(白魔法)と青年期に習った銃や機工武器で戦う術は持っている。
性格と育ちの環境が相まって近距離攻撃は不得手(生き物の肉を切る感触と飛び出る血が嫌)、もっぱら魔法や銃での遠距離攻撃を常としている。
また養母仕込みの幻術(白魔法)の腕も確かで回復魔法全般を使用でき、エーテルを感じ視たり、追ったりすることが出来る。
現在のメインウエポンは銃だが必要に応じて魔法(主に回復魔法)を駆使する。
なお冒険者ギルドに名前は登録しているものの、現在はほぼ彫金師として動いており、フィールドワークに出る事はごく稀。作業の合間やどうしても人手が必要な依頼である時に相棒であるイージエットの手伝いをする程度。
〈生き方〉
幼い頃に父親と死に別れ実母と生き別れたが養母(下記参照)に愛情たっぷり育てられた為、実親に対する悲壮感はなくごく真っ当に育った。自分が愛されて育ったためか育った環境のせいか、誰かに尽くす事にも自分を犠牲に他者を救うのにも戸惑いがない。
反面、誰かと共にあることに重きを置いているため孤独に弱く、長い間独りでいる事が苦手。一度ダウナーな方向に感情が振り切れると浮上するまでに時間がかかる。
ハーフである事がコンプレックスであり、純血のアウラ族に対して酷い劣等感を抱いている。特に目の光輪がない父親譲りの目を気にしていて、若い頃はわざと片目を隠して生活していた。
精霊の声が聞こえる稀有な存在である事、養母が幻術皇に仕える人物であった事から、幻術師(白魔道士)として研鑽をつんだ。しかしながらグリダニアには珍しいアウラ族である事、アウラ・ゼラの特色である黒い鱗が一部の幻術師から反感をかい、過去視の能力を持つ事と相まって、閉鎖的環境の中で窮屈な思いを経験している。特に多感な年頃に受けた数々の本音と建前の酷さから一部人間に対する態度が普段からは考えられないほど冷たい。
イージエットには外見で一目惚れしたが、彼のどこか投げやりな生き方を目の当たりにしてからは、彼に寄り添い心を癒し愛を与えて、自らの手で幸せにすることを命題としている。
しかしある事をきっかけに自覚した自らの強い独占欲にたびたび翻弄され、慈しむ存在である筈の彼に八つ当たりをする自分を嫌悪し、取り返しのつかない事態になる未来を心底恐れている。
〈生い立ち〉
0歳:
アジムステップに在住するボラーク族の女性(アウラ・ゼラ)と村に立ち寄った冒険者の男性(ハイランダー)が禁断の恋に落ちた末、二人の間に生まれる。
しかし生まれた子が男児であった為、ボラーク族の掟により生後一年以内に村から出さねばならず、混血児という点から子を受け入れてくれるイリク族にも受け入れを拒否されてしまう。
無事に生まれてきた赤子を野に捨てるにはしのびなく、父親である男性が子を連れ出てグリダニアヘ帰還。妻を連れ帰るその時までという約束で知人女性のララフェル(リリル・リル)へと我が子を預け、妻を迎えに東方へとんぼ返りした。
なお男性はその旅程で事故にあい、妻と再会することなく帰らぬ人となる。
1歳前(10ヶ月くらい):
東方より男性の訃報が届く。父親の無念を知ったリリルが預けられた子供を正式に引き取る。
亡き実父の守護神ラールガーを子に定め「リルラ」と名付けて、自らが母となり育て始める。
3歳:
自分と母親(リリル)の種族が違うことを知る。その事を疑問に思うものの、養母の偽りない言葉と寄り添う心に反感も悲壮感も抱かずに終わる。
4歳:
精霊の声が薄ら聞こえるようになる。
時々話しかけてくる存在と言葉を交わすことも増えていく。
自分の身体的特徴から大人達からの目は冷たいものの、養母や精霊の存在に救われる。
6歳:
養母リリルに対して反抗的な態度をとりはじめる。
しかしそんな態度に業を煮やした彼女から表向きは更正させる為、実際は強くなってきた風当たりの環境から遠ざける為と自分で自分の身を(物理的にも社会的にも)守れるようにする為に、半ば強制的に幻術(白魔法)のノウハウを叩き込まれる。
その修行は過酷を極め、後々色々な事がトラウマになる程だった。
師匠呼びになったのも、彼女に頭が上がらないのもこの頃の経験から。
なおこの時同じ修行を受けたアウラ・レンの女性が後にイージエットに幻術を教えた、ジグラットの幼なじみ。
10歳:
修行中に見つけた、行き倒れたイシュガルドの兵士を治療しようとして過去視が発動。兵士が過去に赴いた戦いの記憶を目の当たりにしてしまう。
師匠のリリルが同伴していたため事なきを得たが、今まで経験した事の無いあまりの凄惨さとグロさに幻術師でありながら現場が苦手となってしまう。そのせいで現在もスプラッタ系が苦手で生き物を解体出来ない。
14歳:
リリルの体調が悪くなり始める。
病気により幻術師として働けなくなった養母を支えようと、養母の代わりに働く傍ら治療法探しに遁走する。
16歳:
養母であるリリルの容態が著しく悪くなり、寝たきりとなる。
治療法も緩和の方法も見つからない中、最後の望みを掛けてある薬師に調薬を依頼、その薬でようやく回復の兆しが見える。
その後治療の課程で薬師とリリルは恋仲に。それを表面上はからかいながら、微笑ましく見守る。
17歳:
なんとか歩けるまで回復した養母だが、同職達からの風当たりは強く病気にも精神的にも良くないため、幻術師団体を抜ける事を薦める。
リリル自身は最後まで躊躇していたが、成長期を迎えて背丈も伸び貫禄が出てきた息子に背を押される形で、薬師の恋人と共にクガネへと旅立つ。
その後、幻術皇に仕える立場であるリリルを逃がした事を責められた上、後ろ盾が無くなった事でより自分に対する風当たりが強くなる。その保守的な考えと閉鎖的な集団生活に嫌気がさしグリダニアをでてリムサ・ロミンサに渡った。
そこで偶然助けた元海賊衆から請われて、お抱えの幻術師となる代わりに銃を教えて貰う。
またこの頃から偽名である「ジグラット」を名乗り始めた。
18歳:
機工士ギルドを立ち上げようと諸国漫遊していたステファニヴィアンに連れられてイシュガルドへ渡る。
機工房の人達には最初は見た目で怖がられたものの、人あたりの良さで直ぐに打ち解けていく。
しかし顔を隠さないと外にも出れず、自由に出歩けない状況から鬱屈が溜まり、賭け事に手を出すようになる。
21歳:
国を追放される直前のイージエットとすれ違う。間接的に彼を助けたと知ったのは随分後のこと。
22歳:
国に嫌気がさし、イシュガルドを後にする。
その後はギャンブラーとしてリムサやウルダハの賭博場を転々とする生活に。
31歳:
イージエットに襲撃される。
持ち前の勘の良さを発揮して襲撃を退けるも、その素顔に一目惚れしてしまう。
なんとか傷つけずに帰そうとしても反発する彼を辱めるが、その過程で知った複雑な過去から投げやりな生き方をするイージエットの事が忘れられなくなる。
別れた後、四方八方手を尽くすも探し出せず、結局は占い師の言葉を信じて故国グリダニアへ帰り冒険者として生計を立てる。
32歳:
下っ端冒険者として活動していた折にイージエットと再会。紆余曲折を経て恋人同士に。