■幻肢痛、あるいは独り芝居 猗窩座がこれまでに失ってきた手足たちがどこかで痛みを訴えたりしたらおもしろいな、それが杏寿郎のもとに残してきた腕だったらどうかな、という話でした。
タイムリミットのギリギリまで腕を引き抜こうとしてたあたり、腕を千切って逃げるという選択はもしかするとけっこう屈辱だったのかもしれないですね。太陽から逃げるだけでなく杏寿郎からも逃げたような形になってしまったので。あのあたりの猗窩座は鬼としての本能というか生き汚さみたいなのを感じてすごく好きです。
白状しますと猗窩座が杏寿郎の心臓を掴んで噛み付くシーンが描きたくてこの話を描いたので調子に乗って描き込みすぎてしまい、トーンを濃いめに貼って少しマイルドにしました。
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