「……まあ!まあまあ!アリスったら!
ジャバウォックのことが知りたいの?もう!それってなんて破廉恥かしら!これには哀れなティーカップだって目を回してしまうわ!
……え?どんな本にも作者紹介は必要?……そうね。どんな絵の無い本だって、読む人がいるんですものね?いいわ、ジャバウォックを教えてあげる!」
【種族】: 不明
【職業】: 聞くと麻薬のような効果がある詩を売っている
【利用年数】: 新人
【関心事】: 芸術
【備考】: 意味のない言葉遊びが好き
一人称:ジャバウォック
二人称:アリス
三人称:様々。主に不思議の国のアリスの登場人物の名前を使う
好きなもの:子ども、甘いもの、でたらめなもの、言葉遊び 等
嫌いなもの:頭の固い人、つまらない大人、苦いもの 等
二つ以上の言葉を組み合わせたかばん語や意味のない造語を多用したりルビだらけであったり脈絡のない単語を組み合わせたりといった、電波で支離滅裂な言動をするものの、一応会話ができるレベル。
また頭がパァなわけではなく相手の話をしっかり聞いたうえでぐちゃぐちゃな返答をしている。
この言葉遣いは染みついた習慣のようなものなので、相手が理解できなくて本気で困っていたら普通に話すこともできる。ただし一回別れて再度会ったら元の話し方に戻っている。
ジャバウォックとは名乗っているが、鏡の国のアリスに出てくるジャバウォック本人ではない。
"Jabberwocky"、及び"ナンセンス文学"といわれる、意味を成さない詩のひとつから生まれた存在。それはいつしか、幾つかの童謡、詩、小説を取り込み、でたらめの詩という概念になった。
彼女は戯言であり、夢幻であり、言葉である。
だから死なず、老いず、食事も必要としない。
彼女が自らをジャバウォックと名乗る限り、「鏡の国のアリスに出てくるジャバウォックである」という周囲の認識と、「人が生み出した言葉から生まれた」という性質が、普段の彼女を首の落ちた半竜のような姿に固定している。
睡眠は必要。
食事は必要ではないが、味を感じることが楽しいので時々物を食べている。甘いものが特に好みのようである。
不安定な言葉故に変身する能力を持つ。髪色、目の色、紫色のモヤ、角や尻尾がある場合はその配色、首の傷は固定。それ以外は可変。
首に取れた跡があり、いきなり取れそうでちょっと不安なため、人に変身する場合は首を押さえるような形の服を着ていることが多い。
しかし普段の姿を気に入っているうえ視点がいきなり上がったり下がったりすると酔うので、あまり積極的には変身しない。誰かに頼まれた時や何かから逃げていたり追っていたりする時、あとはイタズラしたい時くらい。あまりずっと変身し続けていることはない。
気付いたら惨遊館ブロードウェーにいた。元いた世界への帰り方もわからなければ、そもそも出身世界があるのかすらわからない。しかし本人は全く気にすることなくブロードウェー内で寝泊まりし、詩を売っている。
詩を買うと読み上げてくれ、それを聞くことで視界が七色にキラキラしたりねじ曲がったり、まったりとした心地よさを体感出来たり、音が体に沁み込んでくるような体験をしたりすることができる。薬物と違って依存性は無いのでご安心を。
なお、本人はその詩及び他のドラッグでラリることはない。幻の囚われ人に、偽物の夢は効果が無いのである。
「……どう?これがこどものための歌。アリスのための、戯言なのよ。だからこれから御贔屓にね?」