風見と赤井が喫煙所で会って距離がちょっと近づく話/
※注意
・風赤のようなそうでないような
・風見に関してものすごくいろいろ捏造しています(本誌を追いかけていないので最新情報に齟齬がある可能性もあります)
・合同捜査奴
・その他なんでも許せる人向け
喫煙所の扉が開いて、静かに、しかし明確な気配をもって外から現れたその男を見た風見は、絵に描いたような男だな、と思った。
小さく区切られた空間の中で、緩慢に、帯を成して空気清浄機に吸われていくだけだった白煙が、男が立ち入った瞬間にかき混ぜられてちりぢりになる。当たり前のことすら演出のように際立って、意識せずとも目に留まる。見惚れるというには少し違う、注意を引くといえばまだ聞こえがいいが、他者を警戒させるような冴え過ぎた存在感だった。
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