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    アロマきかく

    @armk3

    普段絵とか描かないのに極稀に描くから常にリハビリ状態
    最近のトレンド:プロムンというかろぼとみというかろぼとみ

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    アロマきかく

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    https://twitter.com/moti_Cthulhu/status/1656175863363432448
    ↑のツイートから着想を得たのかどうなのかよくわからないもの。
    ダフネが何やってるのかマジでわからんので何管的なテイストを加えてみたらえらい魔改造されてしまった何かが出力されました。

    ただどう設定が転がろうとも、ダフネは自称フリーターを主張しそう。そのくせ裏で妙なことしてると思う

    #何管現パロ

    何管現パロ #とは【管理人】
    ・ボロアパート『依留舎(えるしゃ)』の管理人。いわゆる大家さんなのだが、管理人と呼ばれることが多い。
    ・リストラだか自主退職だかで職を失ってどうしたものかと困っていた所、自分はよく思い出せないが自称旧友らしい人物からとあるボロアパートの大家にならないかと持ちかけられる。「細かい手続きはこっちでやるからお前はひとまず建物と住人の管理だけしてくれればいいよ」と、条件的に考えるとどう見ても怪しいのだが予想以上に収入が見込めそうだったため、訝しく思いながらもなんだかんだ二つ返事でOKしてしまう。
    ・基本的に気が弱い。押しにも弱い。変な人にも弱い。ホラーにも弱い。好物は特撮(主に光の巨人だが比較的雑食)。
    ・自称旧友のこともそうだが、学生時代以前の記憶を思い出そうとしても特にこれといったものが出てこない。本人は特に気にもせず「きっと友人にも恵まれず寂しかったので思い出せるような出来事も無いのだろう」と思っている。


    【アパート『依留舎(えるしゃ)』】
    ・いわくがつきすぎてる怪しさ全開のボロアパート。やれとある部屋で自殺者が出ただの、やれ幽霊を見ただの、やれポルターガイスト現象だのとおよそB級ホラーめいたことは大抵経験済みな剛の物(?)。
    ・なぜそんな愉快もとい悲惨なことになっているのかは不明だが……?
    ・前任の管理人が突如失踪してしまい、急遽新たな管理人が必要になった。どういうツテだかは不明だが“旧友”から紹介された結果、新たな管理人が依留舎にやってくる。
    ・どうも頻繁に管理人が入れ替わるようだ。直ぐ辞めてしまったり、失踪したり。実際色々出たりするのでビビって逃げ出すのもやむなし。ひたすらに面倒臭い物件なのだが、取り壊されずになんとしてでも管理人を据えて維持されている。
    ・実はもう一つ、『路歩富荘(ろぼとみそう)』という名称案がある。
    ・というか依留舎と路歩富荘のどっちがいいか決めあぐねている。
    ・普通に『コーポ・エル』とかでもいい気がしてきた。ボロアパートのくせに謎にハイソな名前たまにある。
    ・管理人含む依留舎の住人全員が、所謂“サザエさん時空”のような状態。春夏秋冬季節はめぐり、日の出から日の入りまで1日は成り立っている。しかし一切の進展がない。新たな住人が増えたり様々アクシデントがありはするけども、1年が経過することはなく、歳を取ることもない。イベント的に言えばコービンが大学を卒業することもない。始まりはあれど、終わりが無い時空。果たして演出の一環なのか、実際に起きている不可思議現象なのか。住人たちはこの事実に気が付かないまま依留舎での生活を続ける。ただ一人を除いて。
    ・終わりが来るのは管理人のみ。ただしその任を解かれた時に限る。管理人の終わりとはすなわち……。


    【ダフネ】
    ・普段何してるかわからない癖っ毛な緑髪のあんちゃん。痩せてるくせに背ばっかり高い。あまり人と関わり合いを持ちたがらない。何事にも関心が薄そうで、話しかけてもドライな対応。
    ・本人曰く「一応フリーターってことにしといてくれ」とのこと。
    ・何故か管理人に対してはわりと親切で優しい。色々と教えてくれたり世話を焼いてくれたりする。
    ・やたら行儀が悪かったり箸の扱いが苦手だったり、外見年齢からは不相応な挙動がちらほら見られる。体には細かい古傷がたくさんついていたりもする。古傷は服で隠れているので普通にしていればほぼ見えない。
    ・趣味は特撮観賞。偶然にも管理人と好みが似通っているようだ。
    ・管理人が来るよりも前から依留舎の一室に住んでいる。かつて依留舎で起きたB級ホラーな出来事の数々にやたら詳しい。それ以外のことに関しても知識が豊富。逆にところどころ一般教養が抜けてたりもしており、どことなく歪さがある。
    ・「この部屋でな、俺の親友が首括ったんだわ」とやたら物騒なことを唐突に明かしてくる。時折例の部屋からダフネの声が聞こえてきたり、物憂げな目で部屋をじっと見つめていたり。例の部屋に対して何か知っているようだ。
    ・よく服を汚したり、雨の中ずぶ濡れで帰ってきたりする。時には怪我をしたりもしているが、翌日には何事もなかったかのようにけろっとしている。管理人が問いただしても「夢でも見てたんだろ」といなされてしまう。


    【コービン】
    ・大学生。実家のいざこざが嫌になり、家を飛び出してバイトをしながら大学に通う。家を出た際にあまり手持ちがなかったため、立地の割に家賃の安い依留舎に住まう。
    ・当初は質素な生活だったが、その割には端々に教養の高さや博識な節が見て取れる。身なりも家出同然の大学生とは思えないほどきっちりとしており、実家のハイソっぷりが垣間見える。
    ・生真面目でやや潔癖、ちょっと口うるさい。だらしない管理人やいつもフラフラしているダフネにちくちくと嫌味ったらしく小言を連ねる。
    ・ダフネの奇妙な言動や行動が気になり、逐一観察している。自身もバイトで生活費を稼ぐ身であるため、「ただのフリーターにあるまじき怪しい挙動」に勘づく。ただしストーキングできるほどコービンも暇ではないので肝心の尻尾を掴めずにいる。「なにか怪しいことをしているに違いないが、問い詰めるにはまだ弱い」といった状態。
    ・内心では妹が欲しかったこともあり、アーニャを本当の妹かそれ以上に大切に扱っている。


    【アーニャ(アナスタシア)】
    ・とある雨の日、傘も持たずずぶ濡れで依留舎の近辺を彷徨いていたところを買い出しから帰ってきた管理人が保護する。
    ・どこに住んでいたのか。家族の名前は。色々訊いてみるが、それらは全て「わからない」らしい。わかるのは自分の名前だけ。正確な年齢すらもわからないが、外見年齢としては13~15程度とみられる。
    ・歳にもよるが放ってはおけないので警察に任せようとすると、それだけは嫌だと泣きじゃくる。何か事情があるようではあるのだが、その事情がわからない。施設などに任せようとする素振りを見せると癇癪を起こしたかのように泣いて収拾がつかなくなる。
    ・ワケありだろうけどそのワケが不明というのが不安点ではあるものの、仕方ないのでそのまま管理人の保護下に置かれる形で依留舎に住み込みで居着く。名目上は住み込みなのでタダというわけにもいかないため、建物周辺の掃除やゴミ処理などを手伝っている。
    ・コービンのことを、“コービンお兄ちゃん”と呼んで慕っている。「お兄ちゃんと呼ばれるのはちょっと……」と困るコービンに対して、「でもお兄ちゃんになってくれるって約束したもん」と突飛な理由をつけて今日もお兄ちゃんと呼ぶ。コービンは口からでまかせだろうと思っているが、果たして本当にそうなのだろうか。


    【カイルノ】
    ・やや褐色気味な肌、ブロンドがかった薄いブラウンの髪を伸ばして複数束ねているウェイなチャラ男。
    ・歳の程はコービンとあまり変わらない。その態度からやや年下に見られがち。
    ・実はイイトコの坊っちゃん。高校の頃から陸上運動で好成績を収めていた。大学でも陸上系の方面に進学する。
    ・実家は芸術や文化系の名家であり、カイルノにも当然ながら芸術系の方への期待を込めていた。だが当のカイルノはむしろ押し付けられてきた芸術系のあれこれよりも体を動かす方が好きであり、実際陸上選手としていい線行くのでは、と思われる程の記録を出していた。
    ・進学時に実家の方針で揉める。芸術の道に進まないのなら学費は出さないからな、と言われるも、カイルノは自分で学費は捻出するからと無理やり運動系の大学へ。
    ・バイトもしつつ大学生活をエンジョイしていたのもつかの間、交通事故で足を痛めてしまう。怪我自体は命に関わるものではなく、足も治りはしたものの、後遺症が残ってしまい陸上競技の類を続けるのは絶望的になってしまった。
    ・実はこの事故、カイルノに運動の道を諦めさせるために実家が仕組んだ意図的なものであった。この事実はカイルノには明かされていない。
    ・陸上競技の道が閉ざされたカイルノは失意のまま大学を中退。執拗に芸術系の道を推してくる実家に反発し、半グレ。生活費を稼ぎつつ、実家には帰らずに友人とルームシェアに近い生活をしていた。
    ・元々ハイソな家柄で育ってきた反動と言わんばかりに真夜中まで出歩き、一時はクスリにまで手を出していたことも。流石に溺れすぎるとまずいと自制心が勝り、ちょっとだけ手を出しはしたがすぐやめた。グレてはいるが、根は実直であり誠実。完全にグレることもできずに半端な日々を送る。
    ・こんな生活続けててもしょうがない。友人に迷惑かけるかもしれないし、好意に甘え続けるわけにもいかない。思い立ったカイルノは一人暮らしするために動きはじめ、その結果依留舎に住まうようになった。
    ・半グレ時代の名残はピアスの穴くらい。一人暮らしを始めてからは人懐っこいウェイ系チャラ男として周知されている。そのウェイ系な性格は半グレ時代の名残を見せないように、若干無理して演技している節がある。元々はコービン以上に誠実且つ実直な男。カルいキャラを演じ続けていたらそれが癖となって定着したところがある。
    ・痛めた足は普通に歩く程度なら問題はないが、本格的な運動には支障が出るくらいの後遺症がある。今でも足のことを諦めることができず、夜な夜な人目につかないような時間帯にリハビリとしてトレーニングやジョギングを続けている。
    ・そんなカイルノをベガ立ちで見守る視線が……?




    ――――――




    【過去の管理人】
    ・かつて何もわからないダフネを匿い、世話を焼いてくれた過去の依留舎の管理人。義務教育レベルの知識よりもさらに前の段階の基礎教養からじっくりと根気強く様々なことを教えてくれたダフネの恩人であり、親友。
    ・最期は誰も住んでいない一室にて、自ら首を括った。


    【ダフネの出自からこれまで】
    ・かつてのダフネは猫だった。死の間際、ひとつの奇跡あるいは運命の気まぐれによって百万の命を持つ猫又となる。
    ・猫又は猫又でも、人の身体を持つ猫又だった。死の直前に居たのが依留舎の周辺だったため、当て所もなく彷徨っていたところに過去の管理人がはちあわせる。正常な人間として考えたらどう見てもおかしい挙動。明らかに怯えて何もしゃべらない(まだ喋り方すらよくわかっていない)ダフネを過去の管理人は放っておけなかった。
    ・慣れない人の身体と何もかもわからない周囲の環境。人が怖い。世界が怖い。自分に起きていることが何もわからず怖い。はじめは心を閉ざしてただ怯えるだけだったダフネ。過去の管理人は時間をかけてじっくりゆっくりダフネの世話を焼く。じきに過去の管理人に心を許し始め、打ち解けていく。
    ・依留舎は時の流れに取り残された時空である。その中で管理人は只々長い時間、ダフネと共に過ごした。ダフネが様々なことを教えてもらったのはそのため。今に至るまでの生活の中ででも間接的に色々と学んではきているだろうけども。それもこれも過去の管理人が基本的なことを教えてくれていたから。
    ・人ではないダフネは周囲の様子からかけ離れている依留舎の違和感に気付いていた。気付いてはいたものの、過去の管理人と過ごす時間が楽しくてその違和感を無視しているつもりだった。
    ・無視できなくなったのは、過去の管理人が首を吊ったから。長過ぎる生活の中で過去の管理人も薄々勘付いていた。依留舎が囚われた時空であること。抜け出す術は死を持って他にないということ。何故そんな状況が起こっているのか。過去の管理人は調査に動き始めた。それがよくなかった。
    ・「ごめんなさい」たった一言の書き置きを遺して首を吊った過去の管理人。何があったのか知りたくなるのが筋だろう。だが過去の管理人は死んでしまった。
    ・訳も分からず悲しみに暮れるダフネの目に、一瞬過去の管理人の姿がちらと映った。はじめは見間違いか、自分の執着からくる幻覚かと思っていた。だが例の部屋周辺を目を凝らしてよく見れば、度々うっすらと視える。それは間違いなく過去の管理人だった。だが呼びかけても反応がない。視えるだけであり、もどかしさが募る。
    ・流石に自分が物の怪と称される存在であっても死者とは関われない。だがダフネは知っていた。過去の管理人から教わった、一緒に色々な特撮を見た、その記憶を必死に掘って至った結論。“死者と関われる能力を身につける”。人の身体は可能性に満ちている。やってやれないことはないはずだ。
    ・霊媒師という存在がいるらしい、ということを知る。自分を含む物の怪の類に対しても、人に仇なすものであれば退治する存在がいるということは永い依留舎の生活の中で小耳に挟んでいた。物の怪のことを知っている者が居るのであれば、死者の霊に関与する存在が居てもおかしくないのでは。そう考え、調べに調べた。
    ・永い生活の間に培った物の怪仲間のツテを頼りに霊媒師とされている人物のもとへ辿り着く。「最近は才能を持つ人が減ったのか、才能に気づかないまま普通の生活を送っているのか。ともかく人手不足が顕著でねェ」となかなかフランクな人物だったが、その能力は本物だった。せめて目の前に視えている死者とコンタクトをとる方法だけでも伝授してもらえないだろうか。頼み込むダフネ。困った顔をされながらも教えてもらえることになった。自分が人ならざる者であり、それでいて交霊術を学びたいという所謂ワケアリな存在であることはとうに見抜かれていた。
    ・元々己が世界の理から外れた物の怪だからだろうか、会得するためにはしばしの期間を要したが、ただの人間よりもその期間は圧倒的に短く済んだ。彼にとって時間という概念は最早あってないようなものだったが。

    ・ようやく視えていた過去の管理人と交流する機会を持つことができた。過去の管理人は自分が死んでも成仏できずずっと依留舎に囚われていること、厳密に言う地縛霊とも何かが違っておりある程度の外出は可能であること、しかし最終的にはどんなに離れようとしてもいつの間にか気がつくと依留舎の中、自分が首を吊った部屋に立っていることなどをダフネに語る。
    ・「ダフネさん、猫ちゃんだったんですね」霊からは自分の本来の――生前の、といったほうが正しいだろうか――姿が見えるらしい。
    ・ずっと隠し続けてきた。こんなこと言い出せるわけもなく、それでもあんたと過ごした時間は楽しかった。人間としての何もかもがわからない自分に、イチから何もかもを教えてくれたことが嬉しかった。ようやく溜め込んでいた自身の事情と感情を恩人であり親友へとぶつけることができた。
    ・以後、ダフネは度々過去の管理人と語らう時間を持つようになる。例の部屋からダフネの声が聞こえるのはこのため。なおダフネは管理人が首を吊った例の部屋の合鍵を持っている。
    ・過去の管理人は自分の存在に気付いてもらいたくて、何度か霊障行為を起こしたこともあったという。霊が見えるだのポルターガイスト現象だのの原因は過去の管理人だった。
    ・そういえば。1回霊媒師を呼んで除霊して貰ったことがあったな、と今更思い出す。身なりが違えば印象も大きく違うもので、除霊に来た霊媒師こそ、ダフネが教えを請うた霊媒師その人だった。その時点でもう見抜かれていたのかもしれない。だからこそすんなりと相談に乗ってくれたのかもしれない。

    ・「俺っちもさ、後継者探さんといかんわけよ。その間少々仕事手伝っちゃくれないか?報酬はそれなりに出すからよ」かの霊媒師は言う。
    ・流石に物の怪を後継者とするわけにも行かない。探すのにも手間取りそうだからな、表向きの仕事は俺っちが受けるから、お前さんにゃ裏の仕事を手伝ってもらいたいんだ。危険は伴うが、それに見合った報酬は出す。必要な能力があるなら伝授してやる。だからさ、頼むよ~。この通り。
    ・土下座までされては無碍に断るわけにも行かないし、相手は過去の管理人と話せるように取り計らってくれた恩人である。危険だろうが、自分には百万の命があるから。ダフネは引き受けることにした。
    ・せこせこと貯めていた貯金は霊媒師への“授業料”で半ば使い果たしかけていた。教えを請うのだってタダではないのだ。
    ・実入りの良い仕事なら多少危険が伴おうとも構わない。どうせ自分は死とは無縁だから。百万の命を持て余していたのだ、丁度良い。それに、何十年だか何百年だか生きてきたが、どうにも人間の仕事は性に合わない。元々が人間ではないせいか。性分の違いなのだろうか。まともなバイトよりは、裏稼業と呼ばれるものに手を出してみるのも悪くない。そんな意図もあった。
    ・そんな訳で、現在は“バイト霊媒師”として悪霊退散だのなんだのを行っている。場合によっては怪我もするし、時にはこちらを道連れにしてくるヤツもいる。だけど自分には百万の命があるから。まだ霊媒師としては半端な力であるというのもあるが、半ば神風特攻じみた力ずくの除霊を繰り返した。物の怪たる力もあり、無茶苦茶な方法ではあるがそれなりに依頼達成率は高く、その分報酬もはずんだ。
    ・服を汚したりずぶ濡れで帰ってきたり怪我を負ったりしていたのは彼のバイトが過酷なものだったから。
    ・古傷は猫時代についたものであり、死んで再生しても傷まで再生されてしまうのでそういうもんだと諦めている。たまに管理人たちとサウナに行くため、あまり汚い体を見せるのもなぁと引け目を感じていたのだが、最近はスッパリ割り切った。サウナに行くこと自体が楽しいから。
    ・ちょくちょく管理人に対して差し入れしたり、自称フリーターの割に生活に困っているフシが見られないのはひとえに彼のバイトの報酬額が割とべらぼうなせいである。
    ・なおコービンは「確かに家賃こそ安いが、フリーターでああも安定した生活ができるものか?」と訝しがっている。

    ・過去の管理人との交流、今の管理人との交流。今の管理人になるまでも数多管理人が入れ代わり立ち代わり依留舎にやって来た。彼らの顔も声も、尽くそっくりなのだ。性格に関してはまちまちなれど、少なくとも外見上は同一人物と言って差し支えない程度にはそっくりである。
    ・過去の管理人にも相談したが、肝心の死の間際の記憶がないという。ただ数多の管理人が全て同一人物かもしれないという事実は向こうも認識していた。
    ・依留舎には一体何が起きているのかを探るために今日もダフネは依留舎に住まい、生活を続けている。
    ・今の管理人にやたらと世話を焼いたり優しかったりするのは、今の管理人が過去の管理人に性格まで含め殆ど同じものを感じているから。過去の管理人と重ねているため。
    ・そうして交流を重ねるうちに、今の管理人本人の魅力に少しずつ気付いていく。


    【オチ】
    ・そこまで考える余裕はぬぇ!
    ・というか現パロってどこまでをどうパロればええんや……。
    ・そもそも現パロするならダフネって何してるんだという疑問の答えから逆算した結果がこれなので現パロもくそも無いのでは?という疑問。
    ・何管要素も適度につぎ込んだら猫又バイト霊媒師ダフネとかいうかなり要素詰め込みすぎな生き物(死んでる)が生まれた(死んでる)。
    ・まぁ合間合間の日常パートだけ抜き出して描けばきっと現パロとして成立するだろう。たぶん。知らんけど。


    【追加で色々思いついたこととか】

    【猫又としてのダフネ】
    ・猫又とは言いつつも基本形は人間。
    ・殆どの猫又は尾が2本なのだが、ダフネは3本の尾を持つ珍しい個体。本気で怒ったり物の怪として力を行使しようとすると尾が増えることもある。
    ・耳は実体であり、普通の人間からも見たり触れたりできる。ただしダフネの意思によって非実体化することができるので普段は隠している。気を抜くとわりとすぐ出てくる。
    ・昼寝中、アーニャに「おみみ!」と触られたことがあるが、こんな事もあろうかとで用意しておいた猫耳ヘアバンドを取り出して誤魔化している。情けない誤魔化し方ではあるが当面はなんとかなりそうな模様。一応内緒だぞ、と釘を差してはある。
    ・フード付きパーカーを好んで着用しているのは咄嗟に耳を隠せるから。常に気を張っていると疲れるので。
    ・はじめは過去の管理人がダフネのために見繕ってくれた服がたまたまフード付きのパーカーだった。ゆったりした着心地が気に入ったのと、耳を隠すのに便利そうだから、と当時から殆ど変わらない形のパーカーを愛用している。買い替えが必要になった際もできるだけ似た形のものを選んでいる。もちろん過去の管理人が選んでくれたから、という理由も。
    ・基本的に人間の姿をとっているため、猫耳を持っているがちゃんと人間の耳もある。殆ど髪に隠れて見えないが、髪を掻き上げればあるべき場所に耳はある。猫耳を出していようがしまっていようが人間の耳の鼓膜は常に働いているため、慣れるまでは音の聞こえ方が気持ち悪かったらしい。
    ・尾は半霊体。不可視化もできるが、基本的に霊感の強い者でないと見たり触れたりはできない。そんな人間はなかなか居ないので、めんどくさいのもあり普段から出しっぱなしにしている。尾の付け根は物理的に尾てい骨から繋がっているわけではないため、ズボンのケツに穴を開けたりする必要はない。安心。
    ・なおダフネ本人も尾の付け根に触れることはできない。繋がっていないはずなのに自分の尾として何本も自由に動かせることを不思議に思ってはいるが、原理はよくわからないのでそういうもんだと適当に流している。
    ・“生前”の猫の姿にも戻れる。一時的なものであり、ちょっと気力を使うのでそう長いことは維持していられない。銀がかった灰色の体毛と、翡翠のような深い緑寄りの青緑をした目。同じ色の髪は猫の姿になっても残っている。ヒゲと髪が干渉するので若干鬱陶しいが今は慣れた。尻尾も増えたまま。
    ・ヒトの体型を維持したまま部分的に獣の特性を発現させることもできる。ちょっと力を加えれば、爪を伸ばしつつ頑強さと鋭さを増すことなども可能。なんだかんだヒトの身体は器用なので、場面に合わせてしっかり活用している。
    ・本気で殺りあうときなどは化け猫としての本性を顕にする。主に“バイト”中。体型としては豹や獅子に近くなる。
    ・あらかじめわかっている場合はちゃんとパーカーを脱いでおく。以前やらかしたときは動きづらいうえにビリビリに引き裂かれて、過去の管理人との思い出を傷つけられたように思えて悲しくなったので。
    ・できればスウェットズボンも脱ぎたいとは思っているのだが、そううまいこと時間が取れる現場はあまりない。とはいえ極力隙をみて傷がつかないよう脱ぐ努力はしている。そのせいで一撃もらって死んだこともあるが、どうせ有り余ってる命だからと割り切った様子。それよりもあとで服を買い足しに行くほうが面倒だと思っているフシがある。
    ・半人半獣、いわゆる人型ケモの形をとることもある。部分的な変化をほぼ全身に適用したような感じ。どちらかといえば部分変化がこれの応用。
    ・実際百万の命を持つのだが、終わりの訪れない依留舎の時空に囚われているため、たとえ百万回死んだとしても命は尽きないようになっている。本人はあくまで百万の命だからと数えようともしていないため、気づくこともない。
    ・たまに中途半端に怪我して戻ってきた際、手っ取り早く治すために自害することがある。
    ・依留舎って風呂はどういう形態なんだろう。部屋ごとに風呂場があるならそこで首掻き切るんだろうけど。


    【霊媒師について】
    ・個人的な妄想だとダフネが教えを請うた霊媒師はサミュエル。
    ・一人娘がいっちょ前の歳になった頃、自分の仕事について正直に打ち明けている。娘も理解を示してはいるが残念ながら娘には霊媒師としての才能が無かったため、後継者探しについてちょっと焦っている。
    ・なので文字通り「猫の手も借りたい」状況であり、急遽ダフネにバイトとしてヘルプを頼んだという事情があったりする。あくまでバイトどまりなのは、この仕事が「人間が人間のために行うこと」だから。
    ・サミュエルは寺生まれのTさん的なアレではなく、わりかしエクソシスト寄りな霊媒師。一応専門は霊的現象だけど、手に負えそうであれば悪魔的なものも呪術的なものも物の怪騒動だって雑食的に請け負う。
    ・ときには物の怪を相手にするということもあり、下手したらダフネに同族殺しをさせてしまいかねない、そんな懸念もある。そうはならないよう、ダフネに流す仕事はちゃんとサミュエルが厳選するようにはしている。
    ・「世知辛いことに今の世の中、除霊一本じゃメシも食えねェんだわ」「生きるために金を稼ぐって大変だよな」「お前さんのようなのばっかりなら、俺だって経唱えてるだけで良かったんだけどな、ハッハッハ」「笑いながら話すことかよ……」
    ・一度依留舎に除霊しにきた際、「確かに霊障ではあるが一筋縄ではいかないもの」を感じている。実際一旦除霊には成功したのだが、直後サミュエルが帰ったあとに速攻で過去の管理人が戻ってきてしまった。
    ・この時ダフネは耳こそ隠していたが、今まで尾が見える人間が居なかったこともあり、どうせ見えないだろうからと尻尾を出しっぱなしにしていた。その無防備なさまと、ダフネの纏う雰囲気に不穏なものを感じなかった(むしろ除霊により過去の管理人がいなくなってしまわないかやきもきしていた)ことにより、サミュエルはダフネに気づかないふりをしておいた。人間に危害を加えるようなタイプであれば尻尾もちゃんと隠して気配を消してあるはずだと。
    ・「しかしまさか猫又に交霊の技ァ教えることになるとはなぁ」「! ……その、ネコマタって何だよ」「あぁ、化け猫のなかでも尻尾が複数あるやつを俺等はそう呼んでる。人間による勝手な区分だ」「……そっか。最初からバレてたのか」「面倒なのに目ェつけられたくなけりゃ、尻尾もちゃんと隠しておいたほうがいいぞ。たまーに目ざといヤツがいるからな」
    ・サミュエルの後継者探しは終わらない。依留舎に関わってしまったから。候補となる若手を見つけてはくるかもしれないが、正式な後継者になることはない。サミュエルはまだその事実に気づいていないが、いずれは気がつくと思われる。
    ・なお普通に煙草も酒もやりまくる生臭。煙草は娘から「くさーい」と言われたので、外でほんの少しだけ吸うようにしている。本人曰く「お香代わり」だそうだが効果の程は不明。


    【金の魚の噂】
    ・人語を操り、願いを叶えてくれるという金の魚が居る。運良く捕まえることが出来た場合、「どうか水中へ帰してください。帰してくれれば願いを叶えて差し上げます」と自らが水へ帰る代わりに願いを叶えてくれる。
    ……というロシアの民話がある。民話ではおばあさんの強欲さによりエスカレートした願いに失望し呆れ果て、真っ黒に荒れ狂う海の底へ帰っていく魚。
    ・しかし依留舎の近所に出没するその魚は、民話で語られるものとは少し、いやかなり、異なっていた。
    ・いつからだったか、川だの池だの釣り堀だの、依留舎近辺の水辺という水辺で金の魚らしき目撃情報が多発。そのうちに魚を捕まえたら願いが叶ったという胡散臭い話も出てくるように。
    ・ところがこの金の魚、民話に出てくるようなものではなく、願いを叶えれば次の願いはさらに大きなものになることを知っていた。願いをエスカレートさせてその分の欲望を貪る、本質の歪んだ怪異の魚だった。
    ・欲望を喰ってしまえば、当然人からその欲望は失われる。それに伴って叶えたはずの願いも無かったことになる。傍目に見れば特に何も起きておらず、ちょっとした噂からのデマかと思われるだろう。
    ・だが少々魚自身の欲望が暴走してしまった。後に喰らうにしろ一時的にでも願いは叶うわけで、願いの規模が大きかった場合はそれこそちょっとした騒ぎや事件にまでなったりもする。後に綺麗さっぱり無くなってしまうので掴み所がないままに迷宮入りとなってしまう。どうにもその規模や頻度が半端ない。明らかに人の営みに影響を与えるレベルで活動している。最終的に何も残らないというタチの悪いイタズラではあるが、こうも多いと流石に看過できない。サミュエルはダフネに話を持ちかけた。ちょいと懲らしめてやっちゃくんないか、と。
    ・願いが叶うというフレーズから、ダフネはあわよくば“依留舎には何が起きているのか”を明らかにする手段として願ってみようかとも思ったのだが、最終的に無かったことになるからと思い直し、やはり自分の力でどうにかしようと動くことにした。魚についても、依留舎についても。
    ・この依頼は事態を見かねたサミュエルの個人的な依頼であるため、成功したとして報酬は彼のポケットマネーからささやかな額しか出せない。それでもいいのか?念を押されたがダフネはそれでもいい、と依頼を受けた。
    ・自分で動いてみないと何もわからない。沢山の欲を喰ってきたのなら、その中になにか面白い情報はないだろうか。無かったところで、鬱陶しいノイズにしかならない胡散臭い噂が蔓延するよりはまぁ多少マシになるだろう。
    ・目撃情報のあった水場を適当にローテーションしながら見回りするうちに、川べりにて“連続した殴打音と若い女性の声”というなんとも言い難い音が聞こえてきたので見に行ってみると、人の大きさはあろうかという金色の鱗と大きな口を持つ魚型の怪異体(まだ分類の定義されていない、実体を持つ怪異をそう呼ぶらしい)と、その魚の尾びれにあたる箇所を棒状のもので超高速でひっぱたきまくっている青年がいた。
    ・あまり痛くはないようだが、ひっぱたく速度があまりにも高速すぎて、大きな金の魚は川岸に身体半分ほど乗り上げたまま動くに動けないようだった。
    ・奇妙すぎる光景に困り果て、いっそしばらく状況を見守ることにしたダフネ。やや離れた草むらに座り込み、ひたすらに青年が棒状の何かで巨大な黄金魚の尻を高速でひっぱたき続けるというよくわからなすぎるさまをぼーっと見ていた。
    ・「そこの!そこの緑頭!見とらんでこいつを何とかできんか!」だいぶ前から気づいていたらしい金の怪魚から、若い女性の声で助けを求められたダフネ。「ここんとこよく聞く、願いを叶える云々ってのはあんたの仕業か?」「おそらく十中八九私のことだろうが、ひとまずこの男を止めてくれ。このままでは何もできんわ」
    ・高速で尾びれ付近をひっぱたき続ける青年に訊く。「あんた、なんでまたコイツの尻なんざ叩き続けてんだ?」その動作は得物の軌道が残像となって見えるほど素早いが、如何せん決定打にはなっていないようだった。
    ・「出来心で(金の魚に願ってみたら最初こそ良かったもののいつの間にか無欲になっていた自分に気づき、きっとこの魚がやったのだと思い)、処刑(とまではいかないが鬱憤を晴らしたくてつい殴ってしまった。いつの間にか鬱憤は消えていたが、ただ殴らないといけないような気がしたことだけは覚えているのでとりあえず身体の動くままに叩き続けている次第)であります」
    ・“ちょっと”言葉足らずでよく理解できなかったため何度も聞き直した。青年の名がメッケンナということ。試しに願ってみたら叶いはした、はずなのに気が付けば結果は変わらず、自らの心は虚無になっていたこと。その原因は金の魚にあると何故か察したのでちょっとお仕置きするだけのつもりが、何故か現在の状況になっていることがかろうじて判明した。
    ・メッケンナの願いを叶えてその底にある欲望を喰らっていたら、いつもは気づかれずに終わるところが何故かメッケンナはおぼろげだが起きたことを覚えており、“少々のお仕置き”をするため金の魚を再び見つけて軽くひっぱたいた……はいいものの、魚は“鬱憤ばらしをしたい”という彼の欲求まで食べてしまい、その結果メッケンナは目的を失って過程のみを繰り返す羽目になってしまった。
    ・すなわち、“お仕置きのために殴る”という行為が後半部分だけ延々とループ再生されている状態である。鬱憤が晴らされないまま――つまり結果が出ないうちに欲を喰ってしまったために整合性が取れなくなってしまった。ある種のバグである。
    ・怪異の類には能力に制約のあるものも多い。“Aをする代わりにBをしてやる”といった交換条件は特に代表的な制約の一つである。彼らはこの制約を存在意義としていたり、または存在をつなぎとめるための手段としているものもいた。
    ・金の魚の場合は“願いを叶える代わりに、その人間の願いの底にある欲望を喰らう”ことであるが、願いを叶えた結果に至るまでの“因果”を紡ぐのにエネルギーを使うため、その代償として欲望を喰らうことでエネルギーの補充をしていた。欲望が失われれば願いは消え失せ、叶えた結果も必要なくなる。そのために“最終的に何も変わらないということになっていた”。
    ・ダフネにとっては難解な話だが、なんとか事のあらましをサミュエルに(携帯で)伝える。「どうするよコレ」
    ・『あー、それならな、そうだな……束縛の解除だな。まずはメッケンナっつうあんちゃんの方から――』
    ・いくら致命傷ではない打撃とはいえ、放っておけばダメージは蓄積していくだろうし、メッケンナとかいう青年の腕がああも高速で動き続けているのは確実に肉体への負荷が大きいはずである。ひとまずはメッケンナの“バグ”を解除する。魚には「逃げるんじゃねぇぞ」と釘を刺しつつ。「逃げる気力も失せたわ。出来るのならば早うしてくれ」
    ・ようやく魚の尻をひっぱたく音が止んだ。「魚を(軽く叩いたつもりがいつの間にか化け物を叩き続ける羽目になってしまってどうなることかと思いましたが、これもひとつの教訓として己の心に)刻みたい(所存であります)」との言葉を残し、メッケンナなる青年は去っていった。「どうせ誰も信じないだろうが、こんな奇妙なことなんざあんま言いふらすもんじゃないぞ」と念を押したところ、頷いていたので多分大丈夫だろう。多分。まかり間違って口外してしまったところで口下手すぎてまるで伝わらないに違いない。
    ・生憎記憶消去などという都合の良い術は無いらしい。「ま、そもそも俺の専門は霊的存在だし?記憶までとなると魔術や呪術かねぇ。俺も大概万能選手だがそこまでは流石に無理だわ。ガッハッハ」「笑えねェよ」
    ・「あァ!?ちょっと待てよ、そのあんちゃん何が起きたのか覚えてたってか!?もしかしたら素質あるかもしれんぞ、しまったな。キープしとくべきだったか……」「キープて。魚釣りじゃねぇんだぞ」「おうダフネよ、次見かけたら誘え!あのメッケンナとかいうあんちゃん見っけたら連れてこい!」「無茶言うな」

    ・ダフネが懲らしめるまでもなく懲りたらしい金の魚。無闇矢鱈に喰うとろくでもないことになると痛感したようだ。
    ・「いつもはそれなりに節制しているつもりだったのだが、どうにも衝動が抑えきれなくなってしまったのだ。それで喰らい始めたら止まらなくなってしまってな。まぁ、その、なんだ……礼を言う」
    ・「普段はどうしてるんだよ。その鱗じゃ目立ちすぎるだろ」「人に化ける術は知っている。ここからそう遠くない距離に釣り堀があるだろう。普段はそこに居る。お前なら多少割り引いてやらんこともないぞ」「魚が魚釣らせてんのかよ……」「それはそれ、これはこれだ。水場が近いと何かと安心なのだよ。あと、魚の扱いは魚が一番心得ておるゆえな」
    ・バイトが暇なときなどは、再び食欲の暴走が起きないかの確認も兼ねてたまに釣り堀に行くダフネ。褐色の肌に美しいブロンドの髪を持つやや大人びた少女が出迎える。
    ・「お前は猫だろう。何故せっかく釣り上げた魚を放してしまうのだ」「猫だからって積極的に魚を食いたがる訳でもねンだわ。飼い猫生活長かったせいで魚にゃとんと縁がねェ。そのまま食うにしろ焼いて食うにしろ骨が多くて面倒臭いんだよな」「あの時は私を喰らいに来た訳では無かったのか!?」「うんにゃ、仕事」「そっかぁ……」
    ・基本的に魚は釣ってもリリースするダフネだが(あくまでも釣り堀に顔を出す目的は金の魚の様子を見るため)、たまに釣果を管理人におすそ分けしたりもする。気分(と釣果)が乗ったときは他の住人達にも。ただし箸の扱いは苦手なのでなかなか骨が取れず、やはり魚は面倒だという認識は変わらない。管理人と一緒に食べるときは管理人が骨を取ってくれる。
    ・結局何故金の魚が突然食欲旺盛になってしまったのかは不明なままである。そのための監視であり、いずれはまた暴走することがあるかもしれないし、ないかもしれない。
    ・箸の持ち方は過去の管理人にも現在の管理人にも度々教えてもらうのだが、どうにも身につかない。「大人になってから矯正するのって難しいですよね」とフォローされるのだが、きっと体質的なものだろうな、と本人は考えている。なお単なる努力不足である。無意識のうちにハナから諦めているのでなかなか身につかない。


    【なんか思いついたら片っ端から追記するメモ枠】
    ・ダフネはたまにこっそりちゅ~るを買う。パッケージから皿にあけて、猫の姿になってから悦に浸りつつ味わっている。猫の姿の維持はちょっと疲れるので面倒だから人のまま食べてみたらかなりガッカリだった。なのでいちいち猫として食べるようにしている。面倒ではあるがその分報われるだけの幸福感が得られる……らしい。当初は直接パッケージに口をつけて食べていたのだが一度舌を痛めたため、皿を洗うのが面倒だとは思いつつもちゃんと皿にあけている。ダフネ曰く「所謂“自分へのご褒美”ってやつ」。
    ・最初のうちは特に何も考えずペットショップで買っていた。ある日ちゅ~る購入後ペットショップから出てくるところをコービンに見られ、「さり気なく」何を買ったのか訊かれて返答に難儀したため、以降はドラッグストアのペットコーナーで買うようにしている。「ドラッグストアって薬局だとずっと思ってたんだがいつの間にあんな色々置くようになったんだ?」
    ・サミュエル宅へは仕事の斡旋の他、ただダベりに行ったりもする。いつだったか猫耳を出しっぱで仕事の話をしていたらたまたま娘さんに見られてしまうも、一応父の仕事内容や事情は知っているから気にしなくていいよと言われた。以降、サミュエル宅では耳も出しっぱでリラックスしている。
    ・たまに娘さんがおやつをくれることもあり、ダフネは娘さんをかなり可愛がっている(可愛がられている)様子。とはいえ娘さんはまだ幼いし、ダフネ自身恋愛というものがいまだによくわからないので“そういった感情”などは一切無い。しかし「化け猫なんぞに絶ッッッ対ェ娘はやらんからな!」とサミュエルに警戒され始めた。
    ・過去の管理人が時折ダフネを撫でようとしてくる。別に人の姿のままでも撫でられるといい気持ちなのだが、「絵面的にどうにも恥ずかしい」ということで撫でられるときは猫になる。「どうせ人目は無いんだし気にしなくていいのに」
    ・過去の管理人の腕の中にいるときはめちゃくちゃ幸せ。

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    アロマきかく

    DOODLEたまにはサブ職員さんの解像度を上げてみよう。
    49日目、オフィサーまでも一斉にねじれもどきになってその対応に追われる中、元オフィサーであったディーバにはやはり思う所があるのではないか。そんな気がしたので。
    甲冑で愛着禁止になったときも娘第一的な思考だったし。
    なお勝手に離婚させてしまってるけどこれは個人的な想像。娘の親権がなんでディーバに渡ったのかは…なぜだろう。
    49日目、ディーバは思う 嘔吐感にも似た気色の悪い感覚が体の中をのたうち回る。その辛さに耐えながら、“元オフィサー”だった化け物共を叩きのめす。
    「クソっ、一体何がどうなってやがんだよ……ぐ、っ」
     突然社内が揺れ始めて何事かと訝しがっていたら、揺れが収まった途端にこの有様だ。
     俺がかろうじて人の形を保っていられるのは、管理職にのみ与えられるE.G.O防具のお陰だろう。勘がそう告げている。でなければあらゆる部署のオフィサーばかりが突如化け物に変貌するなどあるものか。

     もしボタンを一つ掛け違えていたら、俺だってこんな得体のしれない化け物になっていたかもしれない。そんなことをふと思う。
     人型スライムのようなアブノーマリティ――溶ける愛、とか言ったか――が収容された日。ヤツの力によって“感染”した同僚が次々とスライムと化していく。その感染力は凄まじく、たちまち収容されている福祉部門のオフィサーが半分近く犠牲になった。そんな元同僚であるスライムの群れが目前に迫ったときは、すわ俺もいよいよここまでかと思ったものだ。直後、管理職の鎮圧部隊がわらわらとやって来た。俺は元同僚が潰れてゲル状の身体を撒き散らすのを、ただただ通路の隅っこで震えながら見ていた。支給された拳銃を取り出すことも忘れて。
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