和ホラー?サンフリそれはある暑い日のことでした。
私はいつものように学校に行こうとして、忘れ物に気付いて慌てて家に戻りました。
それで遅刻しそうになって、友達もとっくに先に行ってしまっていたので、つい一人で「近道」を通ってしまいました。
その「近道」はせんじゅさまのいる神社の境内です。
せんじゅさまは私たちの村の神様で、普段は優しいけれどとっても怖いところもある神様らしいです。
嘘か本当かは分かりませんが、昔はせんじゅさまを怒らせないように何年かに一度、子どもが捧げられていたという噂もあります。
現代ではさすがにそんなことはなく、村の若い人たちはせんじゅさまへの畏れと感謝を忘れ、神社は管理する人もおらず寂れた様子でした。
そして、その境内に入る時には、いくつか約束事があると祖母から聞いていました。
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