マシェリとジップ 何もかも否定や拒絶から入っていると、いつか必ず後悔する時が来る。
親友の言葉だ。
私は幼い頃から保守的で、新しい刺激に対して保身に走りがちだった。そんな臆病者な私を見かねた親友がそれを教えてくれたのだ。
わかっている。ああ、痛いほどにわかっているとも。そうして逃した機会がどれだけあるだろうか。
今も後悔していることがある。
拒絶から入ったゆえに、みっともない意地で拒絶し続けることになってしまった哀れな私がここにいる。
嫌いだ。
嫌いだ。
私はあなたが大嫌いだ。
あなたの存在が心底ムカついて仕方がない。どうせ、その笑顔の裏で私を嫌っているのだろう。
嫌いだ。
嫌いだ。
私はあなたなんかいなくなればいいと思うほどに嫌いだ。どうせ、私のことなど眼中にないのだろう。
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