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    tachumenica

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    tachumenica

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    小説ではないただの妄想です。サ…リオコラボのイチくんと通常空却ちゃんの絡みが見たい。しかしキティ郎くんは「にゃーにゃー」言うのか?なにもわからない。何も考えないで読んでください。

    空厳寺に現れた野良のkitty郎のお話空却がいつも通り寺で掃除をしていると1匹の猫が遠くからコチラを見ていることに気づく。空厳寺にはたくさんの猫が出入りするが見慣れない猫だった。それがキティ郎。見た目は随分とボロボロで、さらにはどうやら腹を空かせているようだった。空却が餌を置くとさっとそれを咥えてどこかに消えてしまった。何日かそんなことが続いて、だんだんとキティ郎くんは空却に懐いて撫でられたりするようになる。しかし餌を空却の前で食べることはない。おそらくどこか別の場所に家族がいて餌を持っていき食わせているのだろうと空却は予想していた。
    ある日、珍しくキティ郎が「にゃーにゃー」鳴きながら空却の足元をフラフラと回るのでついて行ってみると、茂みにひっそりと小さい生き物が2匹いた。ポチャ郎とポム郎だった。
    「ひゃはは、もしかして家族紹介してくれたのか?」
    「にゃ……」
    キティ郎くんが低い鳴き声で答える。戻ってきたキティ郎くんに弟たちが嬉しそうに駆け寄る。3匹の毛玉がすりすりと寄り添い合う様子はとても微笑ましい。
    (……こいつら犬じゃね?)
    空却は生命の神秘を感じた。

    それからは3匹とも空厳寺に遊びにくるようになった。天気が悪い日は軒下や床下で過ごすこともある。ある日、空厳寺にやってきた獄が思い立って3匹のことを調べた。
    「本来ならイケブクロに生息する種みたいだな。こいつらがナゴヤにいるのは……珍しい生き物だから、捕獲されてどこかに売り飛ばされるところだったのかかもしれねえ。逃げ出してきたんじゃねえか」
    「そうか……」
    獄が資料用に開いていたタブレットに映し出されたイケブクロの写真をじっと見つめているキティ郎くん。空却はキティ郎くんの頭をわしゃわしゃと乱暴に撫でる。
    「帰りたいんだな」
    「にゃ……」

    って感じで空却が山田サン兄弟をイケブクロに帰してあげる話。
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    Replies from the creator

    tachumenica

    DOODLE愛されている話です。映画前に書いていたので、ちょっとアレな部分あります。
    くういち小話 空却はけほっと咳を一つして目を覚ました。空気がとても乾燥している。目の前のホルダーに入れていたペットボトルを手に取り、水を一口飲んだ。あまり良くない姿勢で寝ていたようで首の後ろが少し痛む。隣のシートに座っていた名も知らぬ若い男性もすでに起きてスマホをいじっている。周りからもなんとなく人が起きている気配がした。どうやらこの夜行バスはもうすぐ目的地に到着するようだ。首を軽く左右に曲げながら、スカジャンのポケットにしまっていたスマホを取り出す。ロック画面にはメッセージアプリの通知があった。
    『そういうのは前日に言うことじゃねえだろ』
    それは液晶に表示されていたただの文字であったが、空却の脳内では容易に本人の声が再生された。一郎からのメッセージだった。通知バナーをタップし、メッセージアプリを開く。空却が夜行バスに乗り込む時に連絡を入れていたのだ。『明日の朝、五時半にイケブクロ西口公園に夜行バスで行く。迎えに来い』 それだけ送ると空却はさっさとバスの中で寝落ちていたが、一郎は十分後には返信をくれていたようだ。迎えにくるとは書かれていないが、さて。
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