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    ( っ•ω•)ブォン╮ -=ニ=一=三 ○

    94→💙🤎、🍑🌱+●、❤️💜。

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    94・💙🤎

    第一週・木曜日 豚肉をメインにする事は決めているが、何と合わせようか。キーマカレー、カオマンガイ、ガパオライス…。何で買ってない材料で作る料理ばっかり出てくる?!!
     あまり気が進まんが、また豚丼でも作るか。
     そんな時、デンワワワとスマホが着信を伝えた。画面を見ると、通話相手はクワバラだった。「辻田クン、オータム野菜が出来たから送りたいんやけど、今大丈夫?」「丁度野菜が欲しかったところだ。頼む」「んなら今から送るわ」「あ?」ぐにゃり。ナギリの右後ろの空間が歪む。
     「オータム書店から野菜のお届けです」黒髪にメガネ。黒のスーツ。存在感の無い男が、上半身だけを空間の外に出して段ボール箱を持って現れた。「私、オータム書店のバイオ社員、ロクモンと申します」てっきり神在月のヘルプアシの際に神在月の自宅で貰えると思っていたので、わざわざ亜空間を使いクワバラ以外のオータム社員が野菜を持ってくるとは思わなかった。「どうぞ美味しく召し上がって下さい」メガネのその奥に見えたのは、悲しみを抱えた瞳。それはまるで、親しい者へと一生の別れを告げる様な…。
     『オータム書店』『バイオ社員』『オータム野菜』それらをまとめて考えると───。何かロクでもない結果に至りそうなので、ナギリは考えるのを止めた。
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