2人だけのクリスマス「メリークリスマス……タカ」
「知っていてのか」
「ツバメから聞いた……12/24はクリスマスイヴだと」
そう今日は12/24
イヴだというのにタカとカモメは先程任務から帰ってきたところだ
トリ達を労わるためにCAGE職員によるクリスマスの催しがあったのだが……もう終了したようだ
「ツバメが迎撃部隊のみんなでプレゼント交換をすると言っていた。タカは……行かない?」
「行かない。他の奴らはともかくモズがいるからダメだ。何をするか分からないからな。教育にわるい」
「……?そう。」
「もしかして行きたかったのか?」
「分からない。でも楽しそう。」
任務後、2人は入浴を済ませタカの自室のソファに座っていた。
目の前にはサンタが乗った小さめのホールのクリスマスケーキが置かれている
「私と2人では不満か?」
「タカがいるならそれでかまわない」
と首を振るカモメ
それを見て当然だ、ととても満足げな顔をするタカをよそにカモメは目の前のケーキに釘付けだ
「……クリスマスケーキ食べてもいい?」
「貴様は本当に甘い物が好きだな。」
好きにしろ、とフォークを渡してやる
「いただきます。……美味しい」
「甘い物を食べながら甘い物を飲むなんて身体に悪いが……今日だけは許可する」
そう言って隣でココアを飲むカモメを見ながらコーヒーを飲むタカ
幸せそうにケーキを食べていたカモメが突然タカに問いかける
「ねぇ……タカ。私は今年1年"いい子"だった?」
「……?唐突だな。」
「フラミンゴがクリスマスはいい子がプレゼントを貰える日だと言っていた」
「……あぁ、そういう事か。もちろん私のペア相手だからな、いい子に決まっている」
それを聞いたカモメはいつもと変わらない表情に見えるがタカには少し嬉しそうに見える
「……早く寝ないとプレゼントは貰えないぞ」
「それは大変。今すぐ寝る」
「歯磨きしてからな」
頷くとすぐに歯磨きをしに向かった
その様子に笑いながら、起きている間に渡そうと思っていたプレゼントを再び目につかないところに戻しその時を待つのだった